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かぶりつきたい

作者: 高山 月緒

 私には食べてみたいものがある。

 チャーシューだ。


 もちろん普通のチャーシューではなくて、ラーメンに入っているものよりも厚い肉をラーメンの丼にぐるっと並べて食べたい。チャーハンにゴロゴロと切ったチャーシューを入れてみたい。あのブロックチャーシューに思いっきり齧りついてみたかった。

 寝ても覚めても、あまりにもチャーシューの事を考え過ぎていたのか、休みがはあっという間に終わってしまった。

 久々にデパ地下によってみた。

 どのお店の料理も美味しそうで目移りするのがやめられなかった。

 香りの良さにつられお腹がなってしまった。

 繁盛していて、誰にも気づかれない小さな音でも気恥ずかしくて、視線を更に落とし通路の左右に並ぶお惣菜屋の食品を目を皿の様にキョロキョロと眺めピタリと止まった。

 寝ても覚めても、夢にまで見たブロックチャーシューが大皿に鎮座していた。

 残りは4、5本のみになっていた。

 よほど人気なのか、ちょうど並んでいたお客が1本買い上げていった。

 すかさず、購入を決意して列に並ぶことにした。

 次の方どうぞ、と呼ばれチャーシューを頼んだ。

 ちゃっかり、同じ味付けの里芋の煮付けもおすすめされて、気づいたら一緒に購入していた。

 まんまとお店のファンになってしまった。

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