第27夜 天晴
その日は、雲一つない快晴だった。
部隊の志気、体調、通信……全て良好。
訓練された騎士達は突然知らされた作戦に動じる事なく、所定の位置で待機していた。
恐ろしい事に、ワアコソコソ家はカゲを制御する術を開発していた。
そして、8月の月末。
ワアコソコソ家の人間がカゲの召喚をする為に全員集まる。
相手を残らず捕縛し、最大の武器を奪える。
今日以上のタイミングは無いだろう。
「団長、全班待機完了しました。先に潜入しているS班から合図があれば、離れから順番に制圧します」
通信班からの連絡にヴィルヘルムがGoサインを出した。
包囲班、突入班、共に所定の位置に着いている。
離れの窓が赤く光り、それが少しずつ移動していく。
ヴィルヘルムは目標の建物が見えやすい位置で2人の部下と共に作戦完了の合図を待っていた。
「上手くいき過ぎている……」
1分の狂いなく作戦が遂行される事は当然であるが、ヴィルヘルムは作戦の遂行速度に違和感を覚えていた。
それは騎士団長としての長年の勘が、ヴィルヘルムの眉間をヒリつかせていたからだ。
顰め面で眉間を擦るヴィルヘルムに気付き、ヴィオラがそっと隣に並ぶ。
「騎士団はヴィルヘルム様が立てた作戦を信じています。きっと大丈夫ですよ」
「そうだな」
戦場に咲くすみれの花に慰められ、ヴィルヘルムの心はいくぶんか軽くなった。
しかし、雲1つ無かった空は急速に翳りだす。
「団長、この嵐では通信機器が使えません」
「そうか。だが、それも想定内」
通信兵の言葉に、ヴィルヘルムは頷く。
ワアコソコソ家には嵐を呼べる能力者が1人いたので、このような事態も想定していた。
「ヴィオラ」
「かしこまりました」
ヴィオラの能力『グラビドーーーンッ』は視界に入る範囲の重力を操る事が出来る。
「グラビドーーーンッ」
ヴィオラは誇らしげに空を指差した。
見晴らしの良い丘から一直線に。
嵐雲に含まれる水分の1つ1つが1箇所に集まり眩い光を放つ。
それに対抗するように、嵐の中で雷は増え、雨は力を増した。
ヴィオラが今回、ヴィルヘルムの側に控える事が出来たのは、この能力のお陰である。
本当の意味で必要とされたのだ。応えたい。
「くっ……!」
ヴィオラの能力と相手の能力が押し合う。
ヴィオラの集中で額から湯気が出てくる。
あと少し。あと少し。
ヴィオラの集中が切れない様にと、通信兵の後輩が傘を差した。
カッ
稲妻が閃き、傘の先端へ手を伸ばす。
その攻撃的な光は、ヴィルヘルムによって両断された。
剣で断たれた落雷が、轟く音で空気をどよもす。
危うく黒焦げになる所だった通信兵は、ヒュッと喉を鳴らして後退りをした。
「か、傘は閉じておきます」
「そうしなさい」
まだまだ年若い騎士は内股で傘を閉じ、通信機器の設置されたベースに戻る。
「うぅっ、すびません……」
「どうした?」
ヴィルヘルムは、先程の新兵と同様、涙を浮かべるヴィオラに優しく声を掛ける。
「さ、さっきの雷にビックリして集中が……」
仕方ない事だった。
ヴィオラの抵抗を受けなくなった嵐は大きく力を拡大し、先ほどとは比べ物にならない量の雷が、黒い雲に絡みついていた。
ヴィルヘルムは咄嗟にヴィオラを抱え、通信兵に抱き付く。
「琥珀」
「っす!」
琥珀の能力『手の平の上』は、視界に入る範囲であれば、人とそれに付属する物品を移動させる事が出来る。
フライングボードに乗る時と同じように、視界にX.Y.Z軸が何重にも現れ、座標が指定された。
雷が落ちる。
気付けばヴィルヘルム達は室内におり、その場にはワアコソコソ家に潜入した部下達も集まっていた。
計画通り、ワアコソコソ家の人間は全員捕らえられている。つまり、ここは宴会場。
何の問題も無い。
無いはずだが、ヴィルヘルムの眉間はヒリヒリと疼いていた。
瞬間的に剣を抜き、部下2人を背後に庇う。
「ぴゅ〜♪流石団長」
どこからか楽しげな口笛の後に、ヴィルヘルムの体に雷が落ちた。
「ヴィルヘルム様!!」
悲鳴を上げるヴィオラを、琥珀が引き止めた。
「先輩、危険です」
「そんなのどうでもいいの!」
琥珀を振り払いヴィルヘルムの元へ駆けるヴィオラ。
その背中は後輩によって大きく袈裟斬りにされた。
重さのある剣が、ヴィオラの鎧を凹ませ大きな衝撃を生む。
「琥珀!?」
突然の部下の裏切りに動揺するヴィルヘルムを、防ぎ切れない量の雷が襲う。
「待て。それは計画と違う。殺すな」
琥珀の言葉により雷の威力は分散し、ヴィルヘルムを麻痺させるだけに留まった。
余った雷はヴィオラや他の騎士に当たりダメージを与える。
とんだ、もったいない症候群だった。
ヴィルヘルムが倒れた事で、建物内に溜まっていた嵐雲はどこかへ散る。
「こっちは味方が2人しか居ないんだぜ?騎士団長くらい殺しても良いじゃないか」
嵐の能力を持つワアコソコソ家の次男が黒雲の晴れた天井からスーッと垂れ下がってきた。
彼を蜘蛛のように移動させているのは、黒い糸を操るツノの生えた少年だ。
少年の伸ばす黒い糸の先には何十人もの人間が吊り下がっており、天井で揺れていた。
「殺すのは確定だが、偽の王と騎士団の始末に困ってただろう?」
「別に。困ってないと思うんだけどなぁ……。俺様はお前がいれば充分だぞ」
「俺はそうじゃない」
琥珀にフラれたワアコソコソ家の次男、嵐紫は愉快そうにゲラゲラ笑った。
首謀者との親しげな会話を見るに、琥珀の裏切りは確定的だ。
琥珀に斬られたヴィオラは……?他の騎士達は何故、動かない?
ヴィルヘルムは麻痺した体をなんとか動かそうとして、視線を上げる。
騎士達は、自分の影から伸びる黒い糸に繋がれていた。
その表情は、取り押さえられた分家の人間と同じくボーッと虚空を眺めている。
この黒い糸だ。
この人間と影を繋ぐ糸を切れば、全員を元に戻せるかもしれない。
だが、騎士団長の勘がこの糸を切ってはいけないと言う。
ぐぅぅぅぅううう……
ツノの生えた少年の腹が鳴った。
「女なら食っても良いぞ」
琥珀の発言に、少年が頷く。
パサッ……パサッ……カチャンッ
視界に紫の布が落ちてきた。
見える範囲の中で、ドレスや手袋、宝石類が落ちてくる。
まさか……?
近くの騎士の鎧を見て、天井に人間が吊るされている事に気付く。
パサッカチャンッチャラッパサッ
不覚……!
ドレスが落ちるたびに、吊るされている人間の数が減っていく。
「ぅ…………?」
自分に伸ばされた手がピクリと動いた。
背中を袈裟斬りにされ、雷に打たれたヴィオラの意識が戻る。
「ヴィオラ!すまない。声を出さずに聞いてくれるか?」
主君と騎士団の最大の危機につき、重症の部下を労らずに命令をする。
そんな鬼団長をどうか許さないでいい。
ヴィオラの指が震えながらトンと床を叩く。
こちらの言葉が理解る程度に意識はある。
「君の能力が必要だ」
ヴィオラの指がピクリと反応した。
「天井に吊るされた人間を床に下ろしてくれ。怪我をさせないように集中しろ。死んでも、主君を護れ」
情けない。
私に能力が無い為に、まだまだ子供の彼女に、命令する事しか出来ない。
ヴィオラの指は返事をする代わりに天井を指差した。
「グラ……ビ…………ド、ン」
プツプツプツッ
鎧に映った影が天井から落ちる。
ヴィルヘルムは知らなかった。
主君が何に縛られ吊るされているのかを。
オウソコソコ家の人間から伸びる情報の糸は、強烈な重力の影響を受けずにスルスルと解けた。
そして解ける速度よりも早く、肉はプツプツ千切れ天井から落ちた。
『ヴィルヘルムの怪我をさせないように。』という命令を守り、千切れた肉塊は床にぶつかる前にフワリと減速して降りた。
使命を果たしたヴィオラは、白目を剥いて気絶する。
形を保った肉塊が、床で血溜まりを作った。
「え、今の何?何で細切れになってんの?はは、交渉まだしてないよ?」
皮"肉"な事に、ヴィルヘルムの命令は大切な主君の命と引き換えに、敵の最大の目的を折る事に繋がった。
動揺する嵐紫と琥珀、ツノのある少年を討つ為に、剣を支えに立ち上がる。
ヴィオラが人質を救出した。後は自分の仕事だ。
「あぁぁぁぁぁあーーー!!くっそ!萎える!!誰だよ人質殺した奴!!!」
嵐紫の言葉は完全にツノの生えた少年に向かっていたが、ヴィルヘルムの頭は真っ白になった。
立ち上がった事で、周りがよく見えた。
大戦犯。
護るべき主君らが肉片になってボロボロと転がっている。
ヴィルヘルムは怒った。
それは事件の首謀者である嵐紫や騎士団を裏切った琥珀、大切な主君を誘拐し連れてきた少年にではない。
主君を守れなかった自分自身に怒った。
「っ……!」
膝を床につき、ヴィルヘルムは胎児のように蹲った。
「え?あのヴィルヘルムが部下に命令して殺したのか?へぇー、有能じゃん。面白いから許す!」
「光の国と君主を天秤にかけ、こちらの目的を折ったか。やはり、ヴィルヘルム。騎士団長は違うな」
焦げた絨毯の上でぶるぶる震える手が視界にある。
ヴィルヘルムを見直す嵐紫の言葉も、琥珀の言葉も、吐き気のする耳鳴りでしかなかった。
ポキリと折れた心の中でも、騎士団長ヴィルヘルムの脳は冷静に思考する。
私に今出来る事は、部下を守り、こいつらを地獄に叩き落とす事。
部下もワアコソコソ家の人間も黒い糸に繋がれていた。
この糸を無理矢理切れば、何が起きるか分からない。
いつから我が王は、この部屋にいた?
人や物を移動させる琥珀の能力は報告より強力だったのか。
嵐紫が嵐の能力者ならば、あのツノの少年の黒い糸にワアコソコソ家の人間を操る能力でもあるのだろうか。
今、私以外に意識のある人間はいるのか?
「カゲ、ひとまず全員食え。欲しい人間だけ後で修復しろ」
「分かった」
ツノの生えた少年。いや、カゲが頷いた。
コイツがワアコソコソ家の開発した術で味方になったカゲか。
焦げ臭さは残っているものの、人間との違いが分からない。
食って修復とはどういう事だ?
全てのものは情報で出来ている。
もし、あのカゲがバラバラになった肉体を腹の中で組み直し吐き出したとしたら……。
それは死者を蘇生出来るという事か?
ドクドクと耳元で心臓の音がする。
耳障りだったはずの声に耳を澄ませ、希望に縋った。
「お腹いっぱい……。ごちそうさまでした。流石生態系のトップ。王家の人間って情報量が多いんだね」
「復元出来るな?」
琥珀の問いにカゲが頷いた。
ゴクリと唾を飲む。
あゝ……。
憎くてたまらなかった敵の、無垢で無邪気な微笑みが天使に見えた。
ホッとした途端に視界が広がり、無茶な命令で気絶したヴィオラが目に入る。
今は騎士団の命を優先しよう。
主君が戻ってきた時、すぐに玉座を奪い返せる様に戦力を保持するのだ。
「騎士団長ヴィルヘルム。お前の願いを聞いてやろう」
琥珀とカゲを伴った、嵐紫がヴィルヘルムの前に立つ。
「さ、左様でございますか!」
腕を組む嵐紫の前で平伏する。
こちらが何も言わずとも、そのように運んでくれるのなら僥倖だ。
嵐紫の許しを得て、口を開いた。
「どうか!どうか主君を生き返らせて下さい!!少しばかりしかありませんが、私の地位、財産と命、何でも差し出します!」
「つまんねー男」
そんな言葉は聞き飽きたとばかりに、嵐紫は小指で耳掃除をする。
ヴィルヘルムは床に額突いたまま、嵐紫を納得させる答えを考え続ける。
「ふむ……」
カエルみたいなポーズで固まる老騎士を見て、嵐紫は腕を組んだ。
そんな嵐紫の真似をして、カゲも腕を組む。
それを見て、なんとなく琥珀も腕を組んだ。
王族を皆殺しにし、光の国を乗っ取った犯人にしては主体性の無い2人だった。
パラッパチッ。パラッパチッ。
扇子を弄びながら、嵐紫は猫のような笑みを浮かべた。
「ぅ……」
ヴィオラが小さく呻く。
嵐紫はヴィルヘルムを「つまんねー男」と呼んだが、ユーモアのセンス以外なら気に入っていた。
こんなにボロボロになっても付き従ってくれる人間がいるだけで尊敬した。
シャツの胸元を握り締める。
騎士とは良いものだな….…。
「それと同じくらい嫌いなんだが」
騎士は二君を持たない。
元の主人が死んだとはいえ、違う主君に仕える事はほぼ不可能。
下手に解雇をすれば復讐され、ここで全員殺してしまえば、この後の計画が上手く進まない。
開いた扇子を手の中で回転させる。
嵐紫の中で結論が出た。
「俺様は忠誠の高い人間と仲間思いな人間が好きなんだ」
嵐紫の好意的な言葉にヴィルヘルムの肩が動く。
「お前の首に免じて、騎士団の人間は見逃してやる」
上がりそうな頭を下げたまま、ヴィルヘルムは平伏した。
「有り難き幸せに御座います」
パチッ
ヴィルヘルムに扇子の先を向けた嵐紫の笑みは、黒猫のようだった。
「騎士団の人間は2列に並べ。そうだな……。背の順で並ぶと良い」
カゲが黒い糸を操ると、騎士団の人間達はギクシャクと並び始める。
その列は騎士団の集められた広間から廊下の端まで伸び、150m以上はあった。
男性が多い騎士団で、ヴィオラは最前列に並んだ。
「ヴィルヘルム様、すみません。すみません。」
最前列に並ぶ事でヴィルヘルムの隣に並んだヴィオラは、ヴィルヘルムに向かって何度も謝った。
「陛下がこのような事になっだのは、わだしの責任なんれす…!わだしが、わだしが琥珀に作戦を漏らしだせいで、騎士団の人員が…!」
「しっ。静かに。泣くんじゃない」
まさか、自分の失態を勘違いして泣くヴィオラに、ヴィルヘルムは困ったように眉を下げる。
この美しいスミレの花は、心優しく責任感が強い。
ついでに、変な想像力も強い。
鼻水を垂らして泣いていても、元気そうなヴィオラを見て安心した。
「騎士団長ヴィルヘルム、この女騎士と仲が良いようだな」
「いえ」
嵐紫に話しかけられたヴィルヘルムは、緩んだ頬を引き締めて頭を下げた。
何か言いがかりを付けられて、部下に手を出されてはたまらない。
「騎士たるもの、嘘は良くない」
嵐紫の扇子が、ヴィルヘルムのひげをもっふもっふと弄ぶ。
「報告は上がってるぞ。お前と彼女は深い仲だ」
「……はい」
「愛してるんじゃろ?愛してるんじゃろ?」
「いえ、その……」
なぜか機嫌の良い嵐紫に、どんな言葉を言えば良いか戸惑う。
「この後の結果がどうなろうと、彼女は特別に助けると約束しよう」
「……っ、ありがとうございます…………」
そんな言葉は信用出来なかったが、ヴィルヘルムが頭を下げた。
「ぃやです……。」
呻くような小さな言葉が口の中で消える。
ヴィオラは、ヴィルヘルムの命を犠牲にしてまで生きたくはなかった。
涙を流しながら、ブンブンと首を横に振る。
それを見る嵐紫の黒猫みたいな笑みは、ヴィオラの目に焼き付いた。
「これから騎士団ヴィルヘルムの首を斬る。ヴィルヘルム、お前は斬られた直後に首を抱えて走れ。お前が走って通り過ぎた分の人間は助けてやろう」
列の後ろにいる人間に動揺が走る。
ヴィルヘルムは動じずに準備運動を始めた。
やはり。全員が助かるほど、都合良くはないか……。
騎士団の動揺と平静なヴィルヘルム。
遺す側のなんて身軽な事だろう!
生と死がごっちゃになった長い列。
それを、嵐紫は愉快そうに眺めていた。
「人間の首は斬っても数秒意識があるらしいぞ。肉とは、面白い!」
ゲラゲラ笑う嵐紫を、ヴィルヘルムは血涙を流しながら睨む。
「ふふ、そんな死にそうな顔をするな。お前の部下は騎士団長なら出来ると信じてるぞ」
何処までも楽しそうな嵐紫に、ヴィオラは初めて殺意というものを抱いた。
ヴィルヘルム様を助けたい。この男を殺す。殺したい。
でも、動けない。
自分の行動で、ヴィルヘルムが助けようとしている騎士達の命が消えてしまう。
ヴィオラは自分の手に爪を食い込ませた。
嵐紫の合図で、ツノの生えた美しい少年がヴィルヘルムの前に立つ。
この少年は無垢で純粋な瞳をしていたが、陛下の首を断ち騎士団を無力化したのはこの少年だった。
闇にポッカリ開く穴の様な。白い少年は、ヴィルヘルムを指差した。
「これは食べないで、首と体をバラバラにすれば良いんだよね?」
「そうだ」
少年の手から黒い糸が伸びたのか、ヴィルヘルムの首から黒い糸が伸びたのか。
するっと糸が抜けると、10kg以上の肉の塊を切断したとは思えない呆気なさで首が落ちた。
ヴィルヘルムから血が噴き出るのを想像していたヴィオラは、得体の知れない恐怖で声も無く腰を抜かした。
首を斬られたヴィルヘルムは、落ちる首を胸元でキャッチし、走り出す。
1人、2人、3人、4人、5人…………
ガシャガシャガシャガシャ
鎧の音が広間を出て、廊下を通り過ぎていく。
52、53、54…………1207人
ガシャンッ
そして、廊下の端にある窓を突き破って首の無いヴィルヘルムの死体は落下していった。
「お見事」
嵐紫は満足そうに『天晴』と書かれた金色の扇をパチリと開いた。
男と同時にやってきた突然の嵐が止み、広間に白い光の筋が射し込む。
ヴィルヘルムは見事、全ての騎士団員の前を走り抜けた。
今回の話には余韻を感じて欲しいので、大きな空白を作りました。
空白の部分に仕掛けとか使ったりはしてないです。
【叛逆者】
ワアコソコソ家 次男
嵐紫
王家乗っ取りの主犯。嵐を生む能力者。
ワアコソコソ家は影武者として生きる一族。光の国の影。
ワアコソコソ家のほとんどは教育の成果により、影武者として死ぬ事を生き甲斐にしていたが、長男は婚約者の影響で自由と穏やかさを学んだ。
結果、長男は嵐紫と妹に自由を教え、大切に大切に可愛がってくれた。
その後、裏で何があったのか婚約者は顔に大きな火傷が出来た事により破談。
長男は立派に仕事をして殺されてしまった。
それでもワアコソコソ家の次男として奮起した嵐紫。
彼がワアコソコソ家唯一の男児であり、貴重な能力の持ち主であった事から、彼の代わりに妹が死んだ。
以来、誰も信用しない。自分の一族は王家諸共皆殺しにした。
はにかむと出来るエクボ、鼻歌を歌う時にとがらせる唇が兄妹にそっくりでも、それは今の彼には見えない幽霊である。
最近のマイブームは、恋愛小説の執筆。
琥珀
ヴィオラから作戦を聞き出した後輩くん。何でも移動させられる能力者。
異世界渡りのキーパーソンになる。
影の国の王族の末裔。
王族であるが、父親(父王)に反抗するのと、誰かに仕えるのが生き甲斐なタイプ。
記録上の妹と弟がいるので、片方にメチャクチャ仕えたい。もう片方はどうでも良い。
幼い頃からの趣味は、ピアノの聴き比べ。
カゲ
ツノが生えてる。寒がり。
光の無い状態を闇と呼ぶのか、光がある状態にカゲが生まれるのか。
とにかくカゲは光が好きだが、触れると消えてしまう。
彼が中性的な美少年であるのは、琥珀の趣味によるもの。
豆電球を集めて飾るのが、密かなマイブーム。




