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4話 ステータスアップの恩恵と新しいクエスト

「とりあえず、今あるクエストを確認してみるか。」


そう言って男は自室に戻ってからスマホのアプリを開く。

ーログー

<クエスト2達成により新しくクエスト5が解放されました>


クエスト1 腕立て65/100回

クエスト3 プランク10分

クエスト5 ランニング5キロ


「おっ新しくクエストが追加されてるな。プランク10分はきつそうだし、今日の夜トレはランニングにするか!」


そう男は決意してすっかり日が落ちてしまった街に駆け出す。


「ハアッハアッ フーハアッハアッ フー。」


男は自分の独自の呼吸法である二回吸って一回大きく吐くということを意識しながらゆっくりのペースで街をかけていく。字面にすると獣が獲物を貪り食っているようにしか見えないが。


「夜風に当たってランニングするのはきもちがいいな!

気分はトーマス!俺はレールに敷かれた人生なんていらねぇ!!」


男はルンルン気分で街をかけているとふとあることに気がついた。


「割とゆっくりのペースで走っていたつもりなのにもう自宅から5キロも離れている河川敷まできてしまっている..?いつもならこれくらいの感覚だと半分くらいの距離しか走れなかったはずなのに..もしかすると筋力と素早さが上がったことが関係しているのか..?」


男は珍しく考察をしながら元来た道を戻り自宅へと帰る。


「えーっと筋力は三ポイント上がっていて素早さが二倍だから、およそ脚の速さは素早さに比例しているのか。

ゆっくりのペースだということも考えると少し筋力が上がった恩恵も加算されているのかな..?」


「それにしてもそんな夢のようなことあるわけ..半信半疑だったがでもこれならフィジークも目指せるぞ..」


男はそうこう考えていると

ーログー

<クエスト5 ランニング5キロが達成されました>

<ステータスにポイントが割り振られます>

<クエスト5 ランニング5キロに過剰分の運動が検出されました>

<ステータスにボーナスポイントが割り振られます>


「なんだ?なんだ?ログがいっぱい流れてるぞ。二倍の距離走った分ボーナスポイントってのが入ったらしいな。」


男はステータスを確認する


ーステータスー

筋力14

素早さ10+7

知能0.5+(1)

防御11

魔法防御0

魔法攻撃0

ー称号ー

世界に選ばれし者(笑)

ボーナス獲得初心者

>>初めてボーナスポイントを獲得した者に送られる称号


「多分ボーナス分は知能のポイントに割り振られたらしいな。ゲームバランス的に同じクエストを過剰にやるだけでポンポンステータスが上がってしまうとゲームバランスが崩壊するから1ポイントが妥当ってところか。」


男は知能が上がったせいか少し饒舌になりながら一般人以下でも考察できることを得意げに1人語る。


「さーて!今日も頑張った俺!プロテインのんでねるか!」


ーログー

<クエスト5達成によりクエスト8が追加されます>

<ワールドゲームが近日開始されます。Evolve参加者は注意してください。>


そう不穏な空気の流れるログに気づかないまま男は眠りにつくのであった。

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