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進展

遅くなり、すみません。

「友情、かな?」


 そう言うと、会長はパンパンと手を叩いた。

 すると皆の目線がこっちを向く。


「えー、ではここでもう一度確認します」


「まず、費用の問題で市川さんと谷川さんが話し合っていた。その後、それの収集をつけるために私が呼ばれ、話しているなかでここにいる永山君が規約の改訂を提案した、ここまでは良いですよね?」


 そこまで言ってから会長は視線を巡らせ、皆の確認をとった。

 それに小さく頷くものや、そうだよね、と周りで確認するものの姿を見てからこう指示を出した。


「では、ここからはその規約の改訂を詰めていく、ということにします。谷川君、向こうの班を呼んできてください」


 そう指示を出された谷川が向こうの班を呼んできている間に、こちらの班はこれまた会長の指示で椅子を出したり、プロジェクターを用意したり、即席の会議資料を用意したりした。

 まぁ、資料とは言っても即席で、改定前の規約の改定案が載ってるだけの紙っペラ一枚だしプロジェクターだってそれを写すだけだが。


 そんなこんなで向こうの班も席に座っていよいよ会議が始まる、というところで会長が一人席を立った。

 勿論、周りはなんだなんだと騒がしくなる。

 それに一切動じず……いや、心なしか震えているようにも見えるが会長はこう切り出した。


「まず始めに、皆の貴重な時間をこの話し合いに使わなくてはいけない私の能力の低さを謝らせて欲しい。本当にすまない」


 それにはさすがにこちらも面食らう。

 周りのやつらは会長が謝る理由なんて皆目見当もつかないだろう。

 俺だってさっきまで会長と話してなきゃ皆と同じ気分だったに違いない。

 それでも会長は続ける。


「だけど、この話し合いの結果は今後の文化祭に大きく関わってくると思う。だから、真剣に取り組んで欲しい」


 と、言った。

 その言葉にポカンとしていた周りだが徐々に言葉の意味を理解してきたのか、『まぁ、普通にやればいいんでしょ?』とか、『やることは変わんないよな』と言った声が聞こえてくる。

 その声を確認したのか会長は目をつむってうん、と小さく頷いてこう切り出した。


「では、規約の改訂の関わる話し合いを始めたいと思います」


読んでくださり、ありがとうございます!

次回は水曜と日曜の更新予定です。

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