グループ分け
「えー、本日は前回までに決めたクラスの出し物の特別教室の割り振りを決めるグループと各教室で出すグループとに分かれて進めます。では、実行委員長、各自に指示を」
「はい。えー、ではまず特別教室等を使う予定のクラスは前のホワイトボードに。各教室で行なうクラスは後ろの壁側に移動してください」
実行委員長、谷川の指示にしたがって各々が動き出す。
それにならい、席を立つ。
「よっと……」
後ろに向かい、須藤と合流する。
「よっ」
「あっ、おはよ」
「おはよー」
するとそこには、香野もいた。
「あれ、香野のクラスってこっちだっけ?」
確か、特別教室を使う、と前回までの会議では話していたが。
「あー、それね……」
すると香野はめんどくさそうな顔になり、
「いやさー、前にクラスで集まったときに『やっぱめんどくさそうだし、普通に喫茶店でよくね?』て言ってきた男子がいてさぁ……」
と、不満たらたらな口調で言ってきた。
「それにね?」
今度はさっきよりもめんどくさそうに、
「それにだよ? 他のみんなが『確かに、めんどくさいしね。よし、それで行こう!』て同調してさぁ……。他の実行委員も止めもせずに、むしろ同調して賛成してさぁ……」
と、言ってきた。
あれだ、俺のクラスじゃなくて良かったわ。
「まぁ、頑張れ……」
「うん……」
それで思い出した。
「須藤、うちのクラスの他の実行委員は?」
「そこ」
須藤が指差す先には、1つの大きな集団があった。
その集団をよく見ると、確かにそこにうちのクラスの実行委員がいた。
いたはいいが。
「めっちゃ外側にいないか?」
単純に気になった。
「うん、外側にいる」
「あれって、いいの?」
「まぁ、いいんじゃない? あっちだったらどこに位置取るかで結構問題になりそうだけど」
そう言って須藤は反対側のグループを見た。
それにつられ俺も、そちらを見やる。
会長の周りに集まる実行委員。
その中心にはひときわ大きな声ではしゃぐ文化祭実行委員のクラス。
確かあそこは一番人気のここ、会議室を使いたいと言っていた気が。
と、なると自分達がそこを勝ち取るために他クラスと差を着けたい、ということか。
話し合いの中心になれば主導権も取りやすいだろうし。
「まぁ、あれはな。しょうがないだろ」
会長たちのグループを見ながら返す。
「あそこまでしてこの場所取りたいか、て言われるとね。クラスのみんなには『ごめん、頑張ったんだけど取れなかった!』とでも言っとけばいいとは思うけど」
「まぁな」
後半の方の考えには賛同も否定もしかねるわ。
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