解決……?2
「で、何があったの? 説明してもらおうか、健」
うーむ、どうしたものか。
や、説明をするにはするが……。
めんどくせぇ。
なるようになれ。
「鈴がナルシスト男にいじめられた。以上」
「どうゆうこと?」
「あー、あれだよあれ。お前と帰ってんの見て発狂しただけ」
「……そうか」
そう言うと隼は鈴に体を向け、
「ごめん。次からは気を付ける」
と言った。
「いーよいーよ。で、次とは?」
「気にしなくていいよ」
「お、おう?」
「さぁ、ご飯を食べよう」
「「「「はーい」」」」
その号令で各自が飯を広げる。
「うわっ、すごっ!」
「え~、そうですか?」
「すごいよこれはっ! 鈴ちゃんこっち来て!」
「え~、どれどれ~。うわっまじすごっ! その才能は一体どこから沸いてくるんだ須藤ちゃんよ」
「そんなすごくはないですよ~。ただ朝に時間があったんで」
女子は須藤のご飯をめっちゃ褒めてる。
どんくらいすごいのさ。
「それにしてもすごいわ。ちょっと男共よ」
「あぁん?」
「来なさい」
「へいへい」
運良く鈴から来い、と言われたのでウキウキ行く。
「うわっ、すごっ」
なにこれすごい。
語彙力は元々ないがこれはさらに無くなる。
チンパンジーになる。
「確かに美味しそうだ」
隼も褒めている。
「えへへっ。そうですか、嬉しいですっ!」
なんと素直で良い子だ。
と、俺が心の中でも須藤を褒めていると
「で、勉強はしてるの?」
鈴がこんなことを言ってきた。
さて、誰のことを言っているのか、主語を付けなさい。
「あっ、健のことだよ?」
やっぱりですか。
ここは反論させていただく。
「やっ、今回はちゃんと勉強してるよ?」
「ほんとに?」
「ほんとほんと」
「じゃあ、前回より順位上げれる?」
「ごめんなさい許して」
「はぁ。頼むときはしっかり頼みなさいよ? そこの美花に」
あっ、そこは『この私にっ!』じゃねぇんだ。
いや知ってたけども。
「えぇと?」
ほら戸惑ってるぞ?
こう言うときにはこう言うのが正しいんだ。
「頼んだぞ、香野」
「うんっ!」
と、香野と俺がテスト同盟を再度結び直していたら、
「あの~、私も入れてくれませんかね?」
と、須藤が言ってきた。
「おうっ、いいぞ! じゃんじゃん俺に教えてくれよな!」
「そこは教えてあげるじゃないかな?」
そんなこと知らない。
昼飯を食べ終え、
「じゃっ、戻る?」
と鈴が周りに聞いたので
「そうだな」
と返す。
「じゃあ、解散!」
「ほーい」
そして解散する。
「ん、隼どうした?」
「うん? 大丈夫だよ」
「そうか……?」
うーん、何か違和感が。
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