今、手を取って
ちょっと変な話かと思います。
ですが、初心者ゆえ…。(笑)
気楽なカンジで読んでくれたら幸いです。
よろしくお願いします~
合体 少年女 1 『今、手を取って』
「次の方〜」
看護婦が患者を呼ぶ声が。
ここはとある病院。
今は、24世紀。
6月の少し暑いくらいの日だった。
「あら?」
看護婦が軽く眉間にしわを寄せ、予約表を手に持っている。
予約表というのは、病院に来た際、自分の名前を書き、名前を呼ばれるのを待つ紙の様なもの。
その予約表には名前を書く欄があり、その名前を書く欄には一人の名前しか書けない。
ソレなのに、2人の名前が書いてある。
『ケイ・ステイク』
そして、とてもカワイイ字で
『リー・レイッシュ』。
まぁ、間違えたのか知らないが、2人を呼ぶコトにした。
「ケイさ〜ん。 リーさ〜ん。」
「ハイ。僕 ケイ
が です。」
私 リー
「え…?」
看護婦はビックリした。
しかも、予約表も落としてしまっている。
それもそのハズだ。
人間と人間が…
合体しているのだから。
「コレって病院で治るのか?」
「しっ! 知らないわよ!」
…ここから、合体 少年女は始まる。
「なにぃ!?人間と人間が合体したァ!?」
病院の医者が叫ぶ。
でも、ケイとリーはビックリもしなかった。
なぜなら、自分達のコトでイッパイだから。
「治るんでしょうね!」
喋っているカンジからして、女。
そいつがリー・レイッシュ。
「そんな焦るなよ。」
リーをなだめるカンジは男のケイ・ステイク。
医者はずっと頭を抱えていた。
ときどき「ん〜」などという声を漏らす。
「どういうことだ・・・。
こんな事態産まれて初めてだ。
……まったく分からん。」
医者がそういうと、気の強いリーはこう言った。
「わっっ分からないってどういうコト!?」
「お…おい……」
ケイはリーを止めるが、リーは医者の首を絞め、上下に動かす。
ガクンガクンと揺れていたが、もうケイトには止められなかった。
「意地でも治しなさいよぉ―――――!!」
30分が経過…
やっと落ち着いた。
「とりあえず、振り返ろう! 何があったか!」
ケイは人差し指を医者に突きつけ、話を振り返った。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
コレは、ほんの少し前。
「今日は何しようカナ〜。」
唇に人差し指を付け、リーが歩いている。
いつものコースは、服屋で服を買いあさる。
大体、女の子はそんなカンジの生活を送っているだろう。
タッタッタッタッ……
足音…いや。
走っているカンジの音が町に響く。
「!」
見ると、ケイが、結構な勢いでこちらに向かって走って来る。
そして、「じゃまぁ!!」
そう叫んでリーを押した。
「キャっっ!」
ドシャッと音をたて、リーは手をつき倒れた。
ソノ瞬間、リーには、ものすごい不快感があった。
『え…?』
そう心の中でつぶやくと、すぐ、行動で示した。
「待てい!!!!」
リーは、勢いよくとび蹴りをくりだした。
……見事命中。
「おべぇ!!」
ケイは頭を地面に打ち付けてしまった。
そしてすぐに起き上がる。
「な…!何すんだよ!」
「何いってんの! 自分でしょ!?
先やったの!」
「知らねーよ!」
ギャーギャー騒いでいたら、…何かが聞こえる。
雷のようなバリバリという音が。
「……バリバリ?」
なぜか声が二人ともそろった。
その瞬間!
「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
強烈な雷が二人を襲い、目が覚めたら…
これだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「…というワケなの。」
結構話が長かったことを心で反省し、医者を見た。
…寝てる。
「……。」
2人は無言になった。
ブチっとキレたリーは叫んだ。
「もうイイわ!!!」
「何病院飛び出してんだよ。」
リーが不機嫌に言う。
「だってぇ〜…。」
リーは少し声を小さくしてつぶやく。
ふと横を見ると、ソフトクリーム屋を発見!
「あっ!ソフトクリーム!」
甘いものに目がないリーは走り、買いに行こうとした。
ソノ瞬間!
ドゴォォオォォォォォオン!!
周りは騒然としていた。
「!!」
危なかった。
あと10cm前に行っていたら…
その大きな音をたてたのは、ある大男の拳だった。
その大男はやっと口を開いた。
「オイ。 コアを返せ。」
……コア?