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〜プロローグ〜
「ついに見つけたぞ魔王ディアボロ! 先代から果たせなかった無念、ここで貴様を倒しその無念私が晴らす!」
「え? ちょ、ま……」
「天の剣よ、我に、人類に希望を! 『エル・アポカリプス!!!』」
「え? まじで………」
一筋の光が魔王を襲う。人類の殲滅兵器、勇者アトラスの全力の一撃をモロに喰らった魔王は自らを滅ぼす聖なる光の中でこんなことを思ったのだった。
「ワシ、魔王じゃないんだけど………」
その日、たまたま洞窟の外の出ていて、たまたま勇者に会い、たまたま魔王と同じような外見で、たまたま防御結界を張っていなかった竜が命を落とした。
竜族。太古より最強の種族として謳われた種族。しかし幾多の戦争で兵器として使われた竜は徐々に数を減らし、今では7体しか存在しない。
しかし、世間からは認識されず姿を隠しここまで生きてきた竜がいた。
「……あれ?ワシ死んだ?」
しかしその竜は不幸にも魔王と間違えられ勇者の一方的な暴力により死んだ。