真相1
「アリシア様颯様はまだ混乱していらしゃるのですか?」
「仕方ないことです。無理やり連れてこられて混乱するのもあたりまえです」
「伝えないといけないのでは?颯様の為にも」 「颯には明日伝えましょう」
次の日
「おはようございます!颯様」
「あぁ、おはよう。昨日は迷惑かけたね」
「いえ、こちらもなんの説明も出来ないまま終わってしまって申し訳ないです!」
やっぱり何か知ってるんだな...
「知ってること全部話してくれないか?頼むよアリシア...」
俺はアリシアに懇願した。
そしたら、アリシアとアリアは顔を見合わせて意を決したように俺の方を向いた。
「颯様。貴方は私たちが無理やりこちらに連れてきました。」
え、無理やりだと...
俺は理解が追いつかなかった。
「どういうことだよ...ちゃんと説明しろよ!」
しょうにもなく怒鳴りつけてしまった。
「落ち着いてください。説明をしてない私たちが悪いです。ちゃんと話すので聞いてください。」
俺は傍にあった椅子に倒れかけるように腰掛けた。
「で、全て話してくれるんだよな?」
俺は虚ろな目で訴えかけた。
「はい。全てお話します...」