異世界転移だと?
ザワザワと騒ぐ気配にアイは目を開けた。すると目に入ったのは魔法陣が床にありと高そうな絵画などが飾ってある壁だった。他の皆は?と思い周りを見てみたが全員こちらに飛ばされたみたいだ。真衣も含めて系41人が確認出来た。僕が1番最後に起きた様だ。
この場にいるのは僕だけじゃないみたいだ。詳しくは分からないが高そうな服を来ている人が何人かいるみたいだ。そして、1番偉そうな人がアイ達に話しかけた。
「ようこそ、ルクシオンへ。歓迎致しますぞ、勇者様方。私はユーム王国神官長のエルバド・クルスと申します。こちらに来たばかりで困惑してると思いますが、詳しい話はこのあとでするので今は付いて来て下され。」
そう言ってクルスと名乗った老人は優しそうな顔でいた。
クラスの皆は黙って少し怯えながら後ろをついて行った。
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豪華な扉を開けると、そこは豪勢な造りになっていた。赤いカーペットの端には騎士ぽい人達がずらっと並んでおり、その先に階段がありそこにはこの国の国王と思われる人物が座っていた。
「よく来てくれた、勇者達よ。ワシはユーム王国国王エクサ・ユームという。この度は誠に勝手ながらそなたたちを召喚した事は詫びよう。済まなかった」
そう言いながら頭を下げたのはちょっとビックリした。仮にも一国の王様が頭を下げるなんて想像出来なかったのだ。
「ふざけんじゃねーよ、俺達を元の世界に返しやがれ!」
クラスでヤンキー的なポジションにいる角中 星矢がキレ気味で反応する。
「すまぬが、それは出来ない……」
ここから国王の話は続いた。
要約してしまうとこうなる。
まず初めにこの世界は、大まかに分けると三つの種族に分かれている。人族、亜人族、魔人族である。人族はそのままである。亜人族は、エルフ族、ドワーフ族、獣人族、竜人族・・・・・・とまぁ色々な種族がいる。魔人族は悪魔っぽい見た目をしているらしく、とても強く優秀な種である。更に魔物を操る能力を持ちたくさんの町 国を亡ぼして来た。
そして人族と魔人族に何百年にも続く戦争をしていること。そして人族が不利になったのでユーム王国が代表して異世界から力を持つ人を召喚した。そして召喚された人は何かしら強力なスキル俗に言うチート能力が寄与されているということ。まとめて言うと僕達に戦争をして勝ってくれと言っているようなものだ。
「ふざけないでくれ!!」
などと声が上がるが国王が謝り続けるものだから熱が冷めてしまったのか。批判の声は上がらなくなった。次第に
「やりましょう。」
一人がそう言うとみんなも続々と
「俺もやるよ。」
「私も戦う。」
「異世界って最高だぜ。」
ん?最後のはちょっと違うな。みんな参戦の意思を示した。
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