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ウラヌールの宿屋さん ~移住先は異世界でした~  作者: 木漏れ日亭
第一部 第二章 町で、宿屋さんを営みませんか?
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私の夢は。

 はいママの回~^^


 ほろりくるかもよお?


 さあどうぞ召し上がれ~♪

♡♡♡


 昨日はとおってもへんな雰囲気だったの。

 

 私が入れない空気感いっぱいでさみしかったあ。


 パパはそそくさとテーブルの上を片すし(なんとか、あらあお久しぶり! ってあいさつはできたの)、コトちゃんは、なぜかあたふたしながらポーチさんなでてるし。


 私だって一緒になってお話したかった。ぐすん。


 パパは忘れてるかもしれないけど、私もポーチさんとカードさんたちとは面識があるんだよ?



 私がまだ高校生だった時に、大変なことがあったところをパパに助けてもらったことがあって。

 すごおく気持ちが動転していた私を気遣って、パパが小さく何かつぶやいてから、ポーチさんから一枚のカードを取り出してこう言ったんだよ。


「『カップの10』。象意は、『分かち合う幸せ』、『心豊かな明日』だね。君はいつか、家族とこんな安らぎのある、幸せな夢いっぱいの毎日を過ごせるようになる。強く雨降る日も、必ず晴れて虹が出る。輝けるんだよ」



 きゃあ~~っ! はずかしはずかし~、も~たまらんち~♡ ぱたぱた。



 その時にはっきりとわかったの。確信した。そして決めた。


 私はこの人と結婚する。そして、きっとこの光景を目にするんだ。してみせるってね。


 それからいろいろあってね、私は九つ離れたパパと、念願叶って結婚できたの。私が十八の冬にね。

 次の年にはコトちゃんと初めましてしたんだけど、ほんっとおにびっくりしたよお。


 だってね、産まれたばっかりのコトちゃんが私のおなかの上で、


『初めまして、ママ。これからず~っと仲良くしてね♡』


 って言ったの!

 

 本当にそう言ったように思えたのよ? まだ繋がったままだったからかなあ。

 それでコトちゃんの名前は、その時に決まったの。私はコトちゃんに向かって、


「うん、これからず~っと、ずう~っと仲良しでいようね♡ 言葉ことは。コトちゃん!」


 って伝えたの。

 そしたらコトちゃんがにこってして、そのちっちゃなおててで私の小指をぎゅっ! ってしてくれたんだよお。すごおく、すごおく嬉しくて、二人してわんわん泣いたんだ。



 今度の失業の困難も、家族みんなできっと乗り越えられる。

 しばらく表に出てこなかったけど(どこにいたのかなあ?会いたかったのにね)、ポーチさん(パパのことが好きなの、ばれてるんだぞ♡)やカードさんたちがいたことで、余計にそう思えるよね。


 しかもそこに、コトちゃんがいたんだから、ますます意味があるよね。



 ふう。たぶん今日は家族会議になると思う。


 みんなで幸せになるために、いっぱいいっぱいお話して前向いていかなきゃね。

 そのためにはまず美味しいお食事だあ!


 なんにしようかなあ。


 ママ特製の、すっぺしゃる焼豚のせ目玉焼き丼? それとも、あっつあつのうりうりラザーニャ・アル・フォルノ?



 じゅるっ♪


 もうだめえ、おなかすいちゃった。おっひるっおっひるっと!

 何か簡単に作れるものは……。



 パスタ用意して、菜の花洗ってざっくざっく。


 アンチョビないからあ、代わりのもの……思いつかないから、作っといたオリーブの酢漬けを細かく切っとく。あ、ニンニクと鷹の爪をオリーブオイル入れたフライパンに用意しとかなきゃ。


 沸かしといたお湯に、塩ぱらあっ、パスタぱさあっ!


 ……


 ……


 もおいいかい? まあだだよ



 よっし、菜の花投入! フライパン火ぃ点け炒めてオリーブの実!


 パスタよお~っし、ざるにざるっとして、菜の花と一緒にフライパンへごおっ!


 中火でざっざと炒めたらかんせ~い♪


 おっきめのお皿に山盛りで。



 いっただきまあす♪



 至福♡



 いっぱい食べて、適度に運動。バランスよく健康にしとかないとね。ねえ?

 お読みいただき、かんしゃっ!


いやあ、ママはむずかしいっす。

だってね……作者おっさんですからあ!


 次回、家族会議ですかね。おったのしみに~^^!

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