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トラブル

 そう言って歩き出そうとしたが、

「ここどう渡る?」

「知るかそんなもん」

「迂回しましょ」

「迂回って校舎だぜい」

「そうだよな。下手したらあれが襲ってくる」

 僕は窓から覗いている虹色炎を指した。

「じゃあどうするの?」

 原さんの言う事はもっともだ。

 目の前には大きな亀裂で、校舎は炎が待っている可能性もある。

 かといって、ここでじっとしているのもかなり危ない。

「ならこうしよう。この学校の作りは円形になっている。校舎に入って反対側に出れるだろう。そのとき塞がってないのならこっち側の入り口を塞いであいつがいる方も塞ぐ。そして反対側に。けど、初めに言っておくけど、これは三人でできるかわからない。できそうもなかったら、さっさと出るからな」

 そう説明したが、

「そんなの無理でしょう! 少しは考えてものを言って!」

「そうだそうだ」

 賛成はなかった。

「けど、急いで安全……と言いたいけど、今の状態じゃ無い。とにかく校庭に行かなきゃいけないだろう」

 二人は頷こうとしたら、また揺れが襲ってきた。

 僕たちは、しゃがんで振動に耐えていたが、それでも耐えきれなく倒れてしまう。

「ゆっくりしては居られない! 急ごう。そして頼む。一度だけ信じて着いてきてほしい」

 二人の顔を正面から見据えた。目は逸らさず、しっかりと見た。

 原さんと伸二は互いに見合ってコンタクトをとったみたく、

「わかったわ。やりましょう……」

「わかったわかった。やってやろうじゃねーか」

 そして、僕たち三人は走り出した


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