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「へーやっぱりああゆう事言うんだ」

「一樹。お前は」

 いつの間に。

「いやその……あれはあれだ」

「でも」

「けど」

 二人が何か言おうとしている。

「そういえばあの時何言おうとしてたんだ? 聞きそびれたんだが」

 二人は呆れた顔をして、

『今から言うからだまってろ』

 見事なはもりです、はい。

「そこが一樹らしいんだもんね」

「そこが、一樹のいいところなんだよな」

 伸二と原さんは似たような事を言った。

「なんだよそれ。それ以外に無いみたいじゃないか」

 僕は立膝だったため足がしびれて立てない。

「だって、それ以外だと字がうまいしかないじゃない。残りはふざけてるし」

「そうだぞ、一樹君。君はもう少し真面目に勉強や宿題をやった方がいい」

 なんか変な話し方になってる伸二。

「話し方変よ。それに伸二もでしょ。ふざけているの」

 原さんは突っ込んでいる。

 二人とも笑っていた。

 いつもは、一般的で一生無くらないものだと思っていて見えなかったもの。そして、辛いときはいつも聞こえる声。いつもそばにいる。こんな日常。何もかも無くなるこんな中で笑える今はっきりと感じるこの目に見えないもの。

 そのものは、尊くて、誰でも持っている希望の光。それを表す言葉は。



 それがある限り大丈夫なんだと思う。

 今でも二人は騒いでいる。

 そんな光景を見ていると自然と微笑んでいた。

「一樹!」

「かずき」

 二人はこっちに向きおり手を差し出した。

 わからないと思うけど前者が原さんもう一つは伸二だ。

「もうすぐ休憩終わるよ」

「急いでいこうぜ」

 僕は手を取って立ち上がった。

 希望を先に見据えて。こんな何にもできない僕助けてくれた。まだまだ未熟だけど頑張ろうと心に決めた。


これで完結です。

至らないところもありますけど、何かあったときに自分だけが不幸とか、辛いって事はなくて周りにはもっと辛い人もいるって事と、自分の友達を信じて待つのも強さってことを伝えられたらと思いました。

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