機甲竜 (上)
「輪廻庭…?」
聞いたこと無い地名…っていうか何も覚えてないから当然か
「あんた名前は?」
キャスケット帽の女はそう俺に問う
「えーと…」
「なんで悩んでんのよ」
「お、覚えてない…」
「は?」
「だから覚えてねぇんだよ!後テメェに名乗る名なんてねぇ!」
「はぁ!?」
キャスケットの女は今にもキレそうだった
「落ち着くのニャななゑ、まずは自己紹介ニャ」
「なんで名無しの権兵衛に自己紹介しなきゃならないのよ」
「じゃあ私がやるニャ、初めましてですニャ名無しの権兵衛さん私はシケットって言いますニャ」
「なんで語尾にニャが付いてるんだ…?」
「初対面で喧嘩売られるとは思わなかったニャ」
「え!?あ、すまん!別にそんなつもりじゃ…!」
「冗談ですニャ、キャラ作りとでも思ってて良いニャ」
「お、おう」
「そこでさっきまで戦ってたのはななゑって言うニャ」
「あぁ、あの暴力女か…グフォッ!?」
横腹を拳が食い込んだ直後首を掴まれ足が地面に浮く
「さっきからこの私に喧嘩売るとはいい度胸ね…さっきの続きしてやろうかしら?」
「悪かった…!悪かったって!」
くっ…こいつの強さは異常だ…しかもさっきまで有ったはずの刀が無い…今は機会を伺うしかねぇ……
「イチャつくなら別の場所でお願いしますニャ」
「「イチャついてないわッ!!」」
「まぁ、冗談はさておき…名無しの権兵衛だと後々面倒くさいので名前を付けに行きましょうですニャ」
「名前付け…って何処に行くんだよ?」
「神社ですニャ」
「神社?」
「良いから黙ってついて来なさい」
「ウッス」
ななゑにそう言われ渋々俺は付いて行き
着いた先はボロボロの神社
「こんな所に誰か居るのか…?」
とても住めるような場所じゃ無い気がしてならない
いろんな所に穴空いてるし
「最初は皆そう思う筈よ、私もそうだったし」
「そんな事言ってるとルプスが悲しむニャー」
「もう聞こえてるよ……」
神社のボロボロの引き戸を開けて出て来たのは巫女服?を着た女の子だった
ただ一つ疑問が有るとすればそれは……
「耳に…尻尾…?」
頭にピンッと立った耳と腰の少し下の辺りからモフモフな尻尾が生えて揺れている
「ん?新人さん…?」
その女の子はそう言って俺に近づいてくる
「あ、えっと…」
「どうしたの…?」
言えねぇ…!
モフモフしたいなんて言えねぇぇぇぇ!!
「な、なんでもねぇ…!」
「そう?なら良いんだけど…そう言えば何しに来たの?挨拶しに来たってだけじゃなさそうだけど……?」
「察しが良くて助かりますニャ、手短に言うとこの子記憶喪失で名前が無いのですニャ、というわけで名前を付けてあげて欲しいニャ」
「なるほど……っていうかそれ私じゃなくても良いような…」
「こういうのは神がやるべきですニャ」
「私そんなに高尚な神じゃないよ…」
「ちょっとタンマ、あんた神なのか?」
これは口を挟まずには居られない、だって神だぜ?怪しすぎるだろ
「正確に言うと【神狼】でしょ?」
答えたのはななゑだった
「神狼…?狼の神って事か?」
「そうよ、でしょ?ルプス」
「まぁ…そうだね……だからそんなに凄い神じゃない」
「つーか神にも種類が有るんだな」
「私が元々居た世界がそんな所だったってだけ……」
「元々居た世界?」
「それはまた今度話しますニャ、かなり長くなっちゃうからニャ」
「そうなのか?」
「そうなのニャ」
「それで名前どうするのよ?私は良い案を考えてるけど」
ななゑはそう言う
「どんな名前ですニャ?」
「チビ」
「表出ろ帽子女」
「私は真剣よ!」
「余計タチ悪いわ!」
「じゃああんたどんなのが良いのよ?」
「とりあえず、そこの神の意見を聞いてから考える」
「ルプスで良い……じゃあ名前付けるよ?感覚的には犬や猫に名前付けるような感じでいくけど怒らないでね……?」
「あぁ」
数秒考えた後にルプスが口を開く
「『シェド』ってのはどうかな…?」
「良いじゃん!チート帽子女の考えたネーミングセンスより何千倍も良い!」
「死にたいか?」
いつの間にかななゑの片手は俺の首を掴んで持ち上げていた
「し、死ぬ……!」
あ、ヤバイ…視界が霞んできた…
本格的にヤバイって
「おまっ…離せ…って…!」
「あんたに良い事教えてあげる」
「なん…だよ…!?」
「この世界の住人は死ねないから
アルカナカードオープン【剛毅】」
直後視界がガラスのように砕けた
そして視界は暗転
「ゴボボッッ!!?」
気がつくと俺は水の中に居た
息が苦しくなるのは当然で俺は空気を求め急いで水面に浮上した
「ぶはッ!何なんだよこれ!?」
周りを見渡すと湖が一面に広がっていた
少し先に陸が見える…!
そこまで泳げば…!
「ゴボボッ!ガハッ!」
服重過ぎぃぃぃ!!?
水の吸ってるからってこれは無いだろ!?
つーかまさか俺泳げない!?
「ぐっそッ…!ゴボボッ!こんな!ゴボボッ!」
再び沈もうとした瞬間
身体が釣られる感覚になる
「ガハッ!ゴホッ!ゴホッ!どうなってんだ…?」
真下は湖、自分の足が浮いてるのが見える
「俺飛んでるのか…?」
「ご名答!」
釣り上げられている上から声が聞こえた
「また会えたね!大丈夫?」
そこには背中を刀で貫かれた筈の少女が居た
「な!?何で!?」
「それはこっちの台詞だよ、とりあえず陸に行こ」
そう言って少女は背中の羽を動かし陸まで飛んだ
「君金槌だったんだねー、ここだと致命的だから直した方が良いよー」
「いやちょっと待て…!お前傷は!?」
「傷?あぁ、死んだから治ったよ」
「はぁ!?何言って…」
「君も死んだんでしょ?」
さっきななゑが言った言葉がフラッシュバックする
『この世界の住人は死ねないから』
そう言ってあいつは何らかの手段で…
「俺…死んだのか…!?いやでも俺はここで生きてるし…どうなってんだ!!?」
「落ち着いて、この世界に来るのが初めてだと混乱する事なんですけど、この世界の住人は死なないんです」
「な、何でだよ!?どういう理屈だよ!?」
「わかりません」
「はぁっ!?」
「正確に言うと生き返るんです」
「そ、そんなわけ…」
「でも現に生き返りましたよ?私もあなたも」
「…………………」
この子が言ってるの事は事実だ
確かに俺は生き返ってここに来た。つーかななゑの野郎…片手で俺を殺したのか…恐ろしい奴だ…
「わけわかんねー……」
「まぁ仲良く暮らしましょ!」
「永遠にか?」
「え、えーと……そこらへんはななゑが何とかしてくれるはずです……!多分…」
「ななゑってあのキャスケット帽の?そう言えばあいつ敵じゃねぇのか?ほらお前あいつの子分に背中刺されただろ?」
「盛大に勘違いしてるので弁解しときますが、ななゑが私を襲った子分の親玉と戦ってたんですよ?」
「えー……じゃあなんだ?俺はずっと勘違いしてたのか…」
なんか超恥ずかしい…
「その後親玉がどうなったまでは知りませんが、相手が悪かったですね」
「そっか…」
「そう言えば自己紹介して無かったですね〜私はテシィ、見ての通り天使です」
「ちょっと待て!天使っておい!自分で言っちゃうのか!?」
「へ?でも事実ですし…」
「お前……」
「いや何で可哀想な目で見てくるんですか」
「いやだって自分のこと天使って言ったんだぞ?」
どんだけ自分を過大評価してんだよ…これが世に言うナルシストか…
「だから事実……」
「いやだから…!」
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《10分後》
「私自身が自分から可愛いとか思うわけ無いじゃないですか!!私が天使って言ったのは、羽で空を飛べたり頭に輪っかが付いたりとかしているごく普通の天使です!!」
そこには顔を真っ赤にして反論しているテシィの姿があった
「なるほど…やっと理解したわ」
神が居る世界だもんな、天使が居ても何の問題は無いなうん
「もう!置いて帰りますよ!?」
「悪かった!悪かったって!頼むからこの辺の地理を教えてくれ!!」
服もだいぶ乾いたしこれなら動けそうだ
問題はここがどこなのかという事、この世界に慣れるにはとにかく慣れて知っていくしか方法は無い
「と言ってもここには神社とそれぞれの家にこの湖しか有りませんよ?後は山ですね」
「田舎じゃねーか!」
「しょうがないでしょう!?だってこの世界四人しか居ないんですから!今は五人ですけど…」
「じゃあ俺は今からどうすれば良いんだよ…」
町とか有ると期待していたのに…これじゃあ今晩泊まる所もねぇ……
「家を建てれば良いんじゃないかな?テント貸しますから」
「た、助かる…」
「ところで君の名前は?」
「俺は…………」
俺はさっきルプスに付けてもらった名前を思い出しその名を言う
「俺はシェドだ」
「シェドさんですか、なんか犬の名前みたいですね(笑」
「名付け親ルプスなんだが……」
「嘘です!メッチャかっこいい名前です!!」
「恐ろしいほど早い手のひら返しだな、というかそんなにルプスが怖いのか?」
「ななゑの次に怖いです…」
「そうか?そんな印象じゃなかったけどな…」
「いずれ分かりますよ…とりあえず私の家に…」
直後視界に靄が掛かる
「ん…?霧?」
そういえば俺が江戸っぽい所に行った時もこんな霧が掛かってたな…
「嘘でしょ!?」
いきなり大きな声を出したテシィに不覚にも驚いてしまった
「な、なんだよ急に」
「早く私の手を握ってください!」
「え?何言って…?」
「くっ!」
突如テシィが俺に飛び込む形で抱き付いて来た
「………………ふぁっ!?」
一瞬理解に遅れが生じると同時に謎の浮遊感に囚われる
気がつくとそこは廃墟だった
「……?…???…!?」
「危なかった…危うくはぐれる所だった…」
テシィは俺を押し倒している状態でそう言った
「ちょっ!?お前近い!近い!?」
「え?あぁ!?すいません!!?」
急いでテシィが俺から離れる
「とりあえず色々と説明しやがれください!まず何で俺たちが廃墟に居るんだ!?マジックか!?」
「お、落ち着いてくださいよ」
「そりゃパニックにもなるわ!」
「とりあえず今ここは輪廻庭じゃないってのは分かります、多分違う世界に繋がったんだと思う」
(何言ってんだこいつ……?)
「今『何言ってんだこいつ』って思ったでしょ?」
「お、思ってねーし!」
「ふーん…まぁ良いです、とりあえずまた霧が濃くなるまで待機できる所を探さないと…」
「霧が濃くならないと帰れないのか?」
「そうなんですよ」
「マジか…霧が出るのは大体どれくらいなんだ?」
「分かんない、短くて30分とかかな、でも長くて2ヶ月居た時もあったけどね」
「不規則過ぎる!?」
「輪廻庭ってのはそういう所なの、理解出来る人は今の所居ない」
「訳分かんねぇな」
「そうですよね」
そう言い窓に向かってテシィは歩き始める
それに続くように俺も付いて行く
「それでどうすんだ?」
「外の様子次第かな」
テシィが破れた窓の外に目をやる、それにならい俺も外を見る。ここが高い建物だったらしく少し先まで状況を読み取ることが出来た
一言で言うなら
《荒廃》
この言葉が一番しっくりくる
建物は有るがどれも廃墟と化している。草木も無く、半分砂漠みたいな感じだ
「こういうタイプか…」
「とりあえず下に降りてみるか?」
「そうだね」
俺逹は建物の中に有る階段を使い一階まで降りる
「人の気配が一切しないな…」
「しかも暑い…」
太陽が真上で照らし続けている
「全くだ…本当に暑いな…」
「髪切っててよかったー…」
テシィは自分の短髪をかき上げ怠そうな顔をしている
「前は長かったのか?」
「少しね、というかシェドの髪ツンツンだね」
「あぁ、別に困らないからこのままで良いけどな」
「へぇー…、じゃあその服は?」
「何故手元が見えないくらい袖が長いのかが謎だが…まぁ嫌いじゃない」
「動きずらそうだね…」
「お前は身軽過ぎだろ」
袖無しシャツ、ネクタイにミニスカ…ネクタイは今外そうとしているから実際はシャツにミニスカのみ
「これぐらいが丁度良いんです」
「そんなもんかね…ん?」
ふと足元に落ちて居た紙に目がいく、とりあえず拾ってみる
「何それ?」
「『機甲竜討伐隊・レジスタンス募集』?」
なんだこれ…?レジスタンスって確かあれだよな?抵抗軍だっけ?
「機甲竜…?多分この世界のワードかな、ここが荒廃してるのと何か関係が有るのかも…」
「動かないでッ!!」
後ろから叫ばれ反射的に後ろを向く
そこに居たのは小さな女の子だった
こちらに構え持っているのは拳銃
「両手を上げて!」
「え!?ちょっと待て!俺逹何もしてないぞ!?」
「嘘吐け!私達の街を壊した癖に!!」
「人違いじゃないかな?」
「人違い?そんなわけ有るか!私の仲間はみんな殺されたッ…!」
「俺らがお前らを殺す理由なんて無いだろう!?」
「そんな事知るか!!機甲竜に乗ってなければお前らはただの人なんだッ…!私でもやれる!!」
そう言って女の子の拳銃はテシィに照準を合わせる
「一つ警告しとくよ?その武器はやめた方が良い」
「命乞い!?いい気味ね!!」
「いやマジで…」
「うるさいッ!!!」
バァンッ!!
キィンッ!
「え?」
「天界兵装【Angel Weapon】型式《盾》」
いつの間にか半透明の壁が俺とテシィの前に展開されていた
「な、なんで…!?」
「なるほど、その反応からしてこの世界には魔法のような概念は無いみたいだね」
「おぉ、頭良いなお前」
拳銃向けられた時はもうダメかと思ったけど、なんとかなったな…
バァンッ!バァンッ!!カチッ!カチッ!
引き続き撃ち続けるも全て壁に阻まれ、弾が尽きる
「くっ…!?」
「ほら、もう弾は無いんだから抵抗は止めてください」
「私達が抵抗しないで誰があんたら帝国を止められるんですか!?あいつらのせいで!みんな…!みんな死んだんだ!!」
少女は叫び殴りかかってくる、当然その攻撃は半透明の壁に止められる
「なんで…!なんでよぉ…」
少女は弱々しく倒れこみ、嗚咽の声が漏れる
「誰が止めるのか?って言いましたね?」
「…………」
テシィの質問に対して少女は黙る
「君は……」
ドオォォォォッ……!!
突如背後からなんらかの駆動音が鳴り響く
「な、なんだ!?」
急いで俺は後ろを振り向くとそれは空に飛んでいた
その姿はまるで西洋の竜、皮膚と呼べるものは無くその代わりに有るのは鉄の外殻、様々な駆動音を鳴らし背中の翼に付いているブースターで浮いているのが見て取れた
「何あれ…!?」
「機甲竜……」
少女はそう呟いた
「あのチラシに書いてあった奴か!?」
スケールがデカすぎだろ…!どんだけデカいんだ!?
その大きさは周囲の建物を優に越している
『やぁ、レジスタンス諸君』
スピーカーのようなもので声が辺りに響く
おそらくあの機械の中にパイロットが居るのだろう
『まだ残党が残っていたとは…つくづくしぶといね…まるでゴキブリだ』
「あれが帝国ってやつか…」
テシィはそうボソッと呟いた
「テシィ?」
「その子を連れて隠れてあげて」
そう言った直後テシィは背中の羽で空に飛ぶ
「まさか戦う気か!?」
「嘘…」
少女は信じられないものを見るように顔を見上げた
『ほう…?面白い技術だ、我々に提供してもらおうか!!』
機甲竜の背中からミサイルが飛び出しテシィに目掛けて飛んでいく
「天界兵装【Angel Weapon】型式《機関銃》」
ドドドドドドドドドドッ!!!
テシィは何も無い筈の空間から機関銃を取り出しミサイルを撃ち落としていく
『なかなかやるな…だがこれならどうだ…!!』
機甲竜の口が開き光の光線がテシィを狙う
「ッ!?天界兵装【Angel Weapon】型式……!」
迎撃が間に合わないと判断したのかテシィは回避行動を取り光線を避けようとした…が
ビシィッ!!
「痛ッ…!?」
片方の羽に擦りバランスが崩れ落下していく
『所詮その程度だったって事だ』
機甲竜が先程同様、口から光線を放とうとしている
「テシィ!!避けろ!!」
テシィは立て直そうとするが思った以上にダメージが羽に入っているようで思うように飛べ無い様子だった
「くそっ!!」
位置が高過ぎてどうする事もできねぇ…!
『とりあえず貴様から死んでもらうとしよう!!』
機甲竜の口から放たれる光線
その攻撃を前にしてテシィは
笑っていた
「天界兵装【Angel Weapon】型式《剣》
個体指名《エクスカリバー》!!」
テシィは呼び出した剣を振るい襲い来る光線を跳ね返した
『ば、馬鹿なぁぁぁぁ!!?』
機甲竜は回避をしようとするが唐突な出来事であったため避けられるわけも無く直撃
ドゴォォォォォォ!!
胴体に綺麗に穴が開き機甲竜は活動を停止した
「嘘…」
少女は唖然としていた
ついでに俺も
「あ、やば……」
テシィはそう言い落下
「ちょっ!?おまえ!?」
急いで落下地点に行きギリギリでテシィをキャッチ
「あっぶねー……」
テシィは気を失っているようだった
「だ、大丈夫…?」
少女がそう言い近づいてくる
「ん?あぁ、多分大丈夫だろ息はしてるみたいだし」
「ごめんなさい…私……」
「別に気にしてないって」
とりあえず俺はテシィを担ぎ直して歩き出す
ここだと危ないって事が分かったからな
「何処に行くの?」
「安全な所」
「じゃあ家に来なよ」
「そこは安全なのか…?」
「少なくともここよりは安全だよ」
「じゃあ悪いけど良いか?」
その後俺はテシィを担いでその子の家に行く事になった
END
作者「時間かかり過ぎワロタw」
テシィ「ペース遅いよ…」
作者「そして主人公の無能さがなんとも言えねぇな!w」
シェド「おいこらぁぁ!もっとしっかりしやがれください!?」
作者「さて次回はルプスやシケット、ななゑ達の出番は有るのか!?」
ルプス「断ち切る」
シケット「絞め殺すニャ♪」
ななゑ「千切る」
作者「次回!作者死す!!デュ○ルスタンバイ!」