月光浴
夜道を歩いていた。
人工灯にさらされ過ぎる毎日。疲れてうつむいてしまう毎日。
ふと月の光で自分の影が地面に落ちるのを見て、月はこんなにも明るいものかといたく驚いた。
なんとも言えぬ嬉しさが体を満たし、顔には思わず笑みが浮かんでいた。
こどもだったら…
こどもだったらきっとはしゃいでいただろう。
その日の疲れと己への嫌悪が吹っ飛んでいた。
変わりに高揚感のみが残っていた。
月光浴。
月の光に癒されたのだ。
月の光がそっと心を撫でた。
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