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吟遊詩人の流離い歌

風手紙

作者: 綾織 吟

吹き抜ける優しい風……僕は世界を巡る風。

自由気ままに世界を旅しながら言葉を運んで送り届ける。それが僕の仕事。

今日も僕は言葉を運ぶ。

どんな世界でも何時でも、きっとこの世界が滅びてしまうその日まで風は吹き抜ける。

だから僕は言葉を運ぶ。

風手紙、伝えたい思い、伝えたい言葉があるのならそれを口にしてごらん。

きっとその言葉は風に乗って運んでいくから……

僕は世界を巡る風、大切な言葉の手紙を言葉に載せて運ぶ。

風手紙……今日も君へのメッセージ。

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