【プロットタイプ】物でも書くように、夢を見た
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
表面上、そこまで生々しくない恋愛です。R15です。
苦手な方はご注意下さい。
相手と触れ合う時には、大なり小なり人の顔を見ないと駄目だと思うんですよ。
鏡花というのは、ベタベタ触れ回って来る様で、案外バッサリとした一面を持っている。そうしてその一面というのは、不意に顔を出すものである。
「瑠衣たん、まぁ私が思う男性が理想とする女性像で今日は相手をしてあげようではないか」
「お前の妄想のうちだろ」
「引っぱたくぞテメェ。まぁいいや。そういう気分なんだよ。ベタベタに誰かを甘やかしたい気分なんだよ」
そんな可愛い軽口を叩き合いながら、鏡花はゆっくりと瞬きをした。次に目を開いた時には、騒がしさはそこになく、ただ理知的な目があった。
「あのね、貴方が女性に不慣れだろうが、接した事が無かろうが、そんなものはどうでも良いの。ただ目の前にいる私を見て、どんな表情をしているかだけに重きを置いて欲しいの」
ベッドの上に座り込み、ただ俺の顔を見て優しくそう言った。鏡花の脳内で俺が今、どのように映っているのかは分からない。だが明確な設定があり、その通りに演じているのだろう。
徐に鏡花の頬に触れる。風呂上がりに保湿を施したとはいえ、肌は少し乾燥していた。
その行動がどうやら正解だったらしい。鏡花は俺の手の上に自分の物を重ねると、また砂糖まみれな声で話すのだ。
「そう、そう、その調子。焦る事も、傷付く必要も無い。だって貴方の相手をしているのは他でもない私なのだから。大丈夫。貴方が驕って、独り善がりの行動に出ない限り、中断させる真似はしないよ」
そう言うと、ただ黙って顔を近付けた。目を閉ざす。これから先はどうなるか、考えなくても分かっている。相手の唇が当たり、ただ吸い付いて来る。互いが互いに開かれた口から、舌が入り込んで、ただ絡ませあった。
薄目を開ける。鏡花の顔が至近距離にあった。見慣れた顏。抜きん出て目立つ事のない一般的な。けれどもそこに、今までの鮮やかな色彩は無かった。
ふと後頭部に髪を軽く引っ張られる感触がした。どうなら口付けを施しながら、髪を撫でて来た。
「鏡花」
「貴方はただ一人の生き物に触れるだけで良い。道具ではなく、人形でもなく、ただ一人の人間として。雑にだけは扱わないでね。自分の脳内に籠って、独り善がりに内側を傷付けないでね」
「鏡花」
たった今、俺の表情を見ようともせず、独り善がりの行為に移っているのは何処のどいつだよ。
だから手荒に胸ぐらを掴み、強引に自分の元に引き寄せた。
「俺を見ろ。空想の誰かじゃなく。今いる俺を」
「あっ……」
「お前は一体何を見た? 何を見て演じている? 目の前にいる俺を見ず、独り善がりな行動に移っているのはどこのどいつだよ」
するとうっとりとした瞳に自我が灯る。鏡花の顔が徐々に青ざめて、白くなる。現実に戻って来たのだ。
「瑠衣?」
なんだ。
「私、物でも書くように夢を見てた」
鏡花の振る舞いこそが、万人の理想だと思うんですよ。
焦らせず、ずっと待ってくれてる。
あ、勿論、個人の意見。
以下何でも許せる方向け。
個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。
生々しい話なんですが、絶対に全人類聞いて欲しい話。
夜の営み、あるじゃないですか。
あれでやっちゃいけない行為って言うのは、目の前の相手を見ないこと。独り善がりな行動に移ること。
『見てるよ』という方に再度お尋ねします。
『相手はどんな表情をしてますか?』
『苦しい顔をしてませんか?』
『焦っていませんか?』
『痛がってませんか?』
相手の顔を見た時に、もしそうなら貴方は独り善がりの行動をしてるんですよ。
『昔の男性/女性は雑に扱って喜んで貰えた。だから今回も同じようにする』
相手が『止めて』と叫んでも、ずっとその行為を続ける。
其れは相手に苦行を強いてる事に他にならないんです。
これね、分かってない方多い。体感的に滅茶苦茶多い。
だから私からのお節介な警告。
ずっとその人と一緒に居たいなら、その人の顔をよく見ることです。
で、今の鏡花も扱いは丁寧だけど、やってることは同じ。
ずっと自分の世界に入ってるんです。相手の、瑠衣の顔を見てないんです。
例え理想とする相手であっても、自分の相手をしてくれない以上、ただの地獄でしかないんです。
だから最初の伏線『お前の妄想のうちだろ』。
自分の妄想の中だけの独り善がりの行為だろ。
という意味。
瑠衣って無視はするけど、話は聞いてるし、人の事見てるからね。