【第六部】ジョーカン同士の会話。(人間)
ジョーカン同士の会話。
例の施設にて。
「で。波多野町の戦士の件はどうなった?」と女官 庭。
「は! そろそろ開拓の準備に取りかかるものと思われます…」
応じたのは、ジョー閑散。
「順調そうで良かった。それでは、件の戦士には新開発したボードゲームを割り当てよ」
敬礼しつつ「そのつもりであります」
「そうそう。これは熟練者ほど忘れることだが……セーブ機能を有効にしておくのだぞ。ちゃんと、プロンプトに記載するのを忘れずに、な。この手続きを行って、何日も残業したり、巻き戻り(ロールバック)に苦しんだ輩は多い」(※)
一瞬、庭の表情が曇った。
「は! 充分に気を付けるであります。」
「いいだろう。下がっておれ」
「失礼いたしますッ」
がちゃ。
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部屋に残るは、庭一人。
……とりあえず、混乱も無く進みそうか。アンテナ一つでは入電にやや不安が残る。これを武器の偏差射撃(※2)の考え方を応用して。あ、どうせならペアで自動調整する方が面倒もない…か。
庭は、工具と各種メーター類を準備し、キーボードに向かって何かを入力した。作業はものの12分ぐらいで順調に完了した。
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※メタ情報w
※2 武器などの弾道計算で、敵との距離や向かってくる方角などを考慮して、修正して撃つこと。
…だったと思う。PSPソフト「カルネージハートEXA」にそんな感じ(笑)の説明がありました。庭は、これを情報収集の為、アンテナ角度の調整に応用した。