【第四部(4)】虹色の絆:魔王討伐伝 ~地形効果変動システムに挑む熟練者たち2
わたし:
ありがとうございます! あまり地形効果変更システム(仮)が生かされてないですね。ええと、第2戦は魔王役を田中さんでお願いします。
# 「虹色の絆:魔王討伐伝 ~変動する地形の試練~」
前回の熱い戦いから1週間後、同じメンバーが再び集まった。今回は田中さんが魔王役に挑戦することになり、GMは佐藤さんが務める。
「前回は素晴らしい連携でしたね。今回は私が魔王として全力で立ちはだかります」と田中さんが宣言し、黒い魔王コマを手に取った。
「今回もよろしくお願いします。虹の村から出発する度にダイスを振って地形効果を決めますので、戦略を立てるのが難しくなるかもしれませんね」と佐藤さんが説明した。
今回のプレイヤー配置は、高橋さんが紅の戦士、木村さんが青の戦士、鈴木さんが紫の戦士、伊藤さんが癒やしの戦士、渡辺さんが希望の戦士を担当することに。一同はさっそく虹の村にコマを配置した。
「では、出発します。今回はどの方向へ?」と高橋さんが尋ねる。
「前回とは違う戦略で行きましょう。私は北西方向へ」と鈴木さん。
「じゃあ私は北東へ」と高橋さん。
各自が進む方向を決め、佐藤さんはダイスを振った。「鈴木さんの進む北西の地形は…6です。洞窟地帯になります。紫の戦士は隠密能力+2、敵の攻撃を回避しやすくなります」
「理想的です!」と鈴木さんが喜ぶ。
「次に高橋さんの北東エリアは…」ダイスを振ると3の目が出た。「高地です。希望の戦士のサポート効果+2、視界が広がり3マス先まで見えます」
「あれ?私の紅の戦士にはあまり相性が良くないですね…」と高橋さん。
田中さんの魔王は早速戦略を立て始めた。「それなら高橋さんのいる高地に手下を2体配置します。不利な地形で戦うことになりますよ」
続いて木村さんの青の戦士が東へ、伊藤さんの癒やしの戦士が南へ、渡辺さんの希望の戦士が西へと移動した。佐藤さんはそれぞれの新エリアにダイスを振る。
「木村さんのエリアは2、砂漠地帯です。移動力が1減少します」
「伊藤さんのエリアは5、湖・川エリアです。渡るには特殊アクションが必要になります」
「渡辺さんのエリアは3、高地です。希望の戦士の相性が良いですね!」
「なんと、誰も自分に有利な地形に出会えていませんね…癒やしの戦士が湖にいるなんて」と伊藤さんが驚く。
田中さんの魔王は状況を見て微笑んだ。「運も実力のうち。手下たちよ、散らばれ!」と言って、各エリアに手下を配置していく。
3ターン目、高橋さんの紅の戦士はさらに北東へ進み、新たな地形へ。「こんどこそ火山地帯を!」と願いを込めるも、佐藤さんのダイスは4を示した。
「森林地帯です。癒やしの戦士なら回復力+2のボーナスですが…」
「もう!何回移動すれば火山に着けるんだ」と高橋さんが悔しがる。
一方、鈴木さんの紫の戦士は洞窟地帯を活かして手下との戦闘で大活躍。「隠密+2を活かして奇襲攻撃!」サイコロを振ると高い目が出て、手下を一撃で倒した。
「経験値3ゲット!この地形効果、すごく助かります」
木村さんの青の戦士は砂漠での移動の遅さに苦戦しながらも、次のエリアへ。佐藤さんのダイスは1を示した。
「火山地帯です!」
「えー!私の青の戦士には不向きじゃないですか!」と木村さんが嘆くと、高橋さんが「それ私の地形なのに!」と悔しがった。
地形効果の変動は予想外の展開を生み出し続けた。伊藤さんの癒やしの戦士は湖から上がって新たな地形へ。ダイスは6、再び相性の悪い洞窟地帯に。
「もう運命を受け入れます…」と伊藤さんが笑いながら言った。
田中さんの魔王は地形効果の変動を巧みに利用して手下を配置。特に戦士たちが不利な地形に多くの手下を集中させることで、経験値獲得の効率を下げていく作戦だ。
「これは面白い展開だ。地形効果が安定しないから長期的な計画が立てにくいね」と渡辺さん。
8ターン目、ついに高橋さんの紅の戦士が念願の火山地帯(ダイス目1)に到達。「やっと来た!ここで一気に経験値を稼ぐぞ!」
田中さんの魔王は焦りを見せず、「闇の結界」を火山地帯の周囲に張り、高橋さんを孤立させる作戦に出た。
「みんな、地形に振り回されていては勝てません。むしろ地形変動を利用しましょう!」と渡辺さんの希望の戦士が提案。「次のターン、全員で同じ方向に移動して協力行動を取りましょう」
10ターン目、5人の戦士が中央エリアに集結。佐藤さんがダイスを振ると4の目、森林地帯に。
「これは良い!伊藤さんの癒やしの戦士が活躍できますね」と鈴木さん。
「全員で協力して森林の恵みを受けながら、手下を一掃しましょう」と伊藤さんが回復魔法を使い始める。
田中さんの魔王は対策に出た。「『手下強化』使用!森林に配置された手下の能力値+2します」
しかし5人の協力行動は強力で、サイコロに+2個のボーナスがつく。一気に強化手下を3体倒し、経験値を獲得していく。
「この調子で一気に経験値を稼ぎましょう!」と高橋さんが士気を高める。
15ターン目、全員が中級スキルを習得し、次は上級スキルを目指す段階に。田中さんの魔王はさらなる妨害を開始した。
「『闇の波動』発動!全員にダメージ!」
伊藤さんの癒やしの戦士が「生命の波動」で全員を回復させ、ダメージを相殺。チームワークで魔王の妨害を乗り越えていく。
次の移動で一同は西へ向かい、新たな地形へ。佐藤さんのダイスは2、砂漠地帯に。
「今回は誰に有利でもないですね」と木村さん。
「いえ、移動が遅くなるのは痛いけど、これを利用しましょう!」と鈴木さんの紫の戦士。「砂漠での視界の悪さを利用して、私の隠密行動で手下の裏をかきます」
鈴木さんの提案で、砂漠での不利を逆手に取る戦略に。紫の戦士が先行し、続いて他の戦士が援護する形で進んでいく。
田中さんの魔王は「魔力吸収」を使って渡辺さんから経験値を1つ奪うが、チームの足並みは乱れない。
20ターン目、木村さんの青の戦士が初めて上級スキル「激流奔流」を習得。続いて鈴木さんも上級スキル「影縫い」を習得した。
「このペースなら全員すぐに必殺技まで行けそうですね」と伊藤さんが言う。
田中さんの魔王は「ここからが本番だ。手下たちよ、総攻撃!」と宣言し、残りの手下のほとんどを前線に送り込んだ。
激しい戦闘が続く中、25ターン目で高橋さんの紅の戦士がついに必殺技「炎帝爆裂拳」を習得。今回も虹色リーダーに選ばれた。
「作戦会議です。このまま経験値を集めて全員必殺技を習得してから魔王城に向かいますか?それとも…」
議論の末、彼らは大胆な作戦を選択した。「高橋さんと木村さん、鈴木さんの3人で先行して魔王城に向かいましょう。伊藤さんと私は残りの経験値を集めて後から合流します」と渡辺さんが提案した。
「分断された方が危険では?」と伊藤さんが心配する。
「田中さんはそれを予想していないはず。奇襲効果があります」と高橋さんが言った。
作戦通り、3人の戦士が魔王城への道を進み始める。途中の新しい地形は、ダイスで5が出て湖・川エリアに。木村さんの青の戦士が「これは私の出番です!」と先陣を切って進む。
田中さんの魔王は驚いた表情を見せつつも、冷静に対応。「まだ必殺技が揃っていないのに来るとは…城の守りを固めよう」
魔王城に着いた3人の戦士は、内部へと進む。新たなエリアでのダイスは3、高地に。
「希望の戦士がいれば良かったのに…」と高橋さんが言うも、鈴木さんが「いえ、この高地から城内を偵察できます!」と言って、隠密能力を活かして先行調査を始めた。
残された伊藤さんと渡辺さんも急いで経験値を集め、30ターン目には両者とも必殺技を習得。「魔王城に向かいましょう!」
二手に分かれた戦士たちは、それぞれの地形効果を活かしながら魔王城内部へと進む。高地、洞窟、森林と目まぐるしく変わる地形が、攻略の難しさを増していく。
「田中さんの魔王、かなり防御を固めてきましたね」と木村さん。
「でも私たちには計画があります」と高橋さん。
最終的に5人全員が魔王の間の前で合流。それぞれが必殺技を手に、最終決戦に臨む準備が整った。
「よく来たな、虹色の戦士たち。しかし、ここが最後だ」と田中さんの魔王が挑発する。
決戦の場は、佐藤さんのダイスロールによって決まる。「最後のダイスは…6!洞窟地帯です」
「私の紫の戦士の独壇場ですね!」と鈴木さんが喜ぶ。
「作戦通り、鈴木さんが先行して魔王の守りを崩して」と高橋さん。
戦闘が始まり、鈴木さんの紫の戦士が隠密能力+2を活かして魔王の不意を突く。その後、全員の協力行動で一気に魔王にダメージを与えていく。
田中さんの魔王も「手下強化」で最後の守りを固めるが、木村さんの「激流奔流」スキルで手下を一掃。
最後は5人全員の必殺技を合わせた「虹の必殺技」を発動。ダイスロールは…11!成功だ!魔王の体力が一気に3減り、残り1に。
「もうだめだ…」と田中さんの魔王が呟くと、トドメは高橋さんの紅の戦士が刺した。「炎帝爆裂拳!」
「勝利条件達成!虹色の戦士たちの勝利です!」と佐藤さんが宣言すると、全員が歓声を上げた。
「今回の地形効果変動は本当に面白かったですね。作戦が立てづらい分、臨機応変な対応が求められました」と木村さん。
「特に地形に合わせた役割交代が鍵でしたね。火山では高橋さん、森林では伊藤さん、湖では木村さん、洞窟では鈴木さん、高地では渡辺さんというように」と伊藤さんが分析する。
田中さんも敗北を認めつつ、「皆さんの連携は素晴らしかった。地形効果を活かす柔軟な戦略に感心しました」と称えた。
「次回は拡張ルールも入れてみますか?」と渡辺さんが提案。
「その前に、地形効果のダイスロールをもっと活用した戦いをしてみたいですね」と高橋さん。「今回は本当に毎回違う展開で楽しかった!」
「それじゃあ、次回の魔王は私がやってみようかな」と鈴木さんが手を挙げた。
次の週末に向けて、彼らの「虹色の絆」は一層深まっていくのだった。
(終わり)




