伝説の大魔王ハデスは、実は森の乙女だったお話
処女作です。完全にやっつけです。未熟な文章ですがよろしくお願いいたします。
皆さん、初めまして。私冥界の女王、ペルセポネと言います。世間一般では、ハデスがペルセポネを誘拐して冥界の女王にしたと言われてる、その女王です。しかし、それは大きな間違いです。だって、このお話って本当は作り話なので。なぜかって?
それは、私ペルセポネの二つ名がハデス-つまり、私こそがその魔王ハデスだからです。
ここからは私が本当の事をお話ししましょう。
まず、ペルセポネは可憐な乙女だったとか言われてますよね。…皆さんすいません。私、本当は母デメテルも悩ますお転婆娘なんです。よく母が育ててる畑をほったらかしてサボって遊んでたんですよね。
そんなある日でした。ちょっと羽目を外して森へ散歩していたら、背後から私は口を塞がれてそのまま気を失ったのです。
目を覚ますと、私はどうやら誘拐犯にさらわれていました。ここが、世間一般のペルセポネ誘拐事件と呼ばれている真相だったりします。周囲を見渡すと、私以外にもさらわれた若い女性が複数いて彼女達は彼に怯えていました。彼はサイコパスキラーと呼ばれている恐ろしい凶悪犯だったらしく、彼に見つかったらもう最後と言われてる指名手配犯だったそうです。
しかし、その男はここで運が尽きました。私が其奴を倒してしまったからです。元々、私は腕っぷしが強いことで有名だったので喧嘩には自信がありました。
その後、私は誘拐されていた他の女性達を解放しました。彼女らは冥界の住人だったようで私にお礼をしたいと言い、私は彼女達に冥界へ招待され歓迎されました。名産の柘榴がうまかった。
そして、何とその冥界の主になってくれと住人の方に言われまして、そのまま魔王になっちゃったのです。こうして、魔王私が爆誕しました。
しばらくして身元捜索していた母の家来が私を見つけ、母に報告しました。再会した母は私に飛びついて大泣きし、家に帰るよう私に言いました。
私の答えは「NO」でした。だって、これで戻ったらまたダルい農家生活の逆戻りなんだもの。それだったらここでニート生活してる方が楽だし。しかし、母にぴえんと泣かれてしまったので父上ゼウス様が冥界の方と何とか交渉し、春と夏は実家に帰り、秋と冬に冥界に戻ることになりましたとさ。よく四季と言うのは、デメテルの気分から始まったとか言われてるのはこれが真相です。
以上、これが真・ペルセポネのお話です。
そんなわけで魔王の私は、今日も冥界仕切ってます。
読んでいただきありがとうございます! 今回の話を書いたきっかけはギリシャ神話のペルセポネの話を見て微妙な違和感を感じたので、実はペルセポネ=ハデスだったのではという軽い気持ちで作ってみました。
また別の話を執筆する機会もあるかと思いますので、そのときはよろしくお願いします!
追記:別のお話も作ってみました!良ければどうぞm(_ _)m
『偽物バームクーヘンエンド』
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