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それはどうでもいい話

閑話のようなものです…かね?


「ねぇ、どうでもいい話だけどしていい?」



今は武器作りの作業中だ

魔法陣を繋げたりで机の上での作業中


そんな時だけ、最近マオはどうでもいい話をしに来る

雨季なのか雨が続いてるのもあるのだろう


最初はちゃんと聞いていたが本当にどうでもいい話だったので最近は聞き流している


「まぁ、勝手に話す分には…」

作業に戻ろう


「そう、じゃあ勝手にさせてもらうわね」


そう言って話し始めた

切り出しはいつも言い訳からだ



あのさ、

静かすぎるってのも集中できない時ってあるじゃん?

中途半端に集中してるようなさ、だから私の耳触りのいい声にもきっといい効果があると思うんだよね

どんな効果かは知らないけど



あ、それでさ、私最近よく考えるんだけど、仮想の、空想の世界ってあるじゃん


いわゆるカガク?な世界


「…化学っていう言葉は魔法の理論を文章に書き表したものってどっかで聞いたよ」


…ぁー、この前話したどうでもいい話でさ、別の世界を覗けるって話したじゃん


「…」


首を傾げるかぁー…まぁいいや、そんな世界ではさ、機械、が世界の至る所にあるの


…何よその口は、ゴーレムの話じゃないよ?


私の銃の案も機械な世界からのものって言ったら信じる?



…ふーん、微妙な反応ね


あるなら行ってみたくない?

液体で動く乗り物とか

風魔法を機械…つまりは物体が生み出して飛ぶ…とか


あー、そうそうちょうど前の火炎放射器?の理屈…あれ?出来て…いや何にも



それでね?その世界とこっちの世界が繋がっちゃうの


でも私たちはすぐには行けない、向こうの人もすぐには来れないの


「…なんで?」


この世界って魔素があるじゃん?

あっちには無いの


「…それだと魔力が使いっぱなしになるね」


うん、微量でも発生させれる体質か、循環させれる人…は魔素が無くならないと知ることも出来ないから今はいいや


「そんな体質の人は確かに気付けないけど…いるかなぁ?」


きっとね、じゃないと困る


「…?」



向こうの人もこっちに来れないのは

魔素があるから


毒にしかならないからね


「…それは以前言ってた毒で耐性をつける話にでも繋がるの?」


おぉ、あのどうでもいい話聞いててくれたの?


「…」


まぁまぁ、ムスッとしないでよ

そのとおりなの、適応していくからね人は、進化して、いつかこっちの世界は侵略の対象になると思う

魔素は下を観測した事がないからね


「…ふぅん」


興味無さそうね、向こうが魔法に適応してくならさ、こっちも機械に適応していけば対抗できると思わない?


そんで機械は知識だからね、向こうとは適応の速さが違うよ、フフん




「何回か適応適応言ってるけど順応だった…」

そこはいいのっ


どうでもいい話なんだから!


「…」


繋がってから暫くは音沙汰ないし、魔素が世界の境界を超えるかもしれない


「魔素が発生源って言われてる魔物が向こうにも出るんじゃない?」


………でさ?「をい」

やっぱり奪い合いなら戦争が起きるよねーって


「戦争ねぇ…」


世界の内側でやってることでもさ、世界の外から敵が来たら一時休戦とかで仲直りしないかなー?


「……」


無理っぽそうかーなんなら味方ヅラして裏切りそう…うーん、それはありえる




そんで、世界が繋がったとして、空気の成分が違うわけじゃん?

あー、そういう時って空気の層で包めると便利そうじゃない?なんか作っといてよ


「…繋がったらね」


あ?いや、案外便利かもよ?水中で使えるじゃん


「…ふむ」


まぁ風は十八番だからコウなら何とかしてくれるでしょ、…よね?


「…」



「それでさ、その沼なんだけどさ…」

マオは変わらずに話を続けている



もしも機械の世界があったら

そんなどうでもいい話だった


今は話がそれて沼の、池の中を探索できたら宝箱あるんじゃないかっていう話をしてる


「先に人骨とか見つかりそうだけどね」




…もしも機械の世界があったら

よく本の題材にされる事だ、そこまで物は発展していないし、もしもの事だ


火が燃えるなんて魔素があって魔法が使われているからだし


水魔法の延長線に空気中に溶けたり、氷を生み出したりすることが出来る


風も魔法で発生させれるし


魔素は土に成り代わる


明かりも暗闇も魔法はすぐに生んでしまう



魔素も魔力もない世界なんて空想もいいところだ



…もしも魔法がない世界があったら?


火はどうやって発生しているのか

水は減る一方じゃないのか

風が吹くことはあるのか

土の絶対量が変わらないのではないのか

明かりと暗闇はあるのかないのか



「…いつか世界の端でも見てみたいな」

この世界の向こうの手がかりでもあるだろうか



「え?ないわよそんなの、だっ…ぁあーぁあぁ…」


…え?


何気なく呟いた一言にマオが返事をした


「世界の端ってないの?」


「ぃや…きっと途中にすごく綺麗で思わず足を止めちゃう場所があって、橋にまでたどり着かないんじゃないかな、いわゆる桃源郷」


桃源郷…世界を変える、区切って一時的に異次元に存在させる魔法の話を急にされた


なんで?


「ぁあー、コウと一緒なら端を探す旅もいいかもね」


顔を赤くしながらマオがいう



いやそんな一緒に死のうみたいなこと言われても…むしろ顔は青くなるよ…




気がつけば雨が止んでいたらしい

さてと、なんて言いながらマオが窓をみながら立ち上がった


「どうでもいい話に付き合ってくれてありがと、料理で使う時用の魔石でも集めてくるよ」



料理用なんてそこら辺の魔物のクズ魔石でいいしなんなら大量に売ってるし余ってると思うんだけど…


まぁいいか


「行ってらっしゃい」



少し暗いのはまた雨が降りそうだからか

世界に歪が生まれるのはまだ先の話


あとから振り返ったら何を話していたのか憶えてないような、他愛ない、些細な、そんなどうでもいい話

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