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武器作り:魔法放射機的な筒

魔素、っていう空気中に満ちた魔法を使うのに必須な(便利な)存在がある


その魔素を各々体内に持つ魔力を使って…なんやかんやして…

魔法を放つ


まぁ何が言いたいって魔法の元を辿れば魔素になるってことなんだけど


魔法陣に、その魔素から魔法に変換する際に関わるのが沢山ある


消費魔力を抑えたり

属性付与したり


さて今回作るは


「各属性の魔法を持続的に発生させる遠距離武器」


…つまり「銃」だよっ!

正確には放射機



「後ろから吸い込んだ魔素を筒を通るあいだに属性変換されて吐き出すってこと?」


「うん、その認識であってる」


「それでそれぞれの属性の魔法陣を書いた魔石を円状に…んなぁ…」


マオは考えるのをやめた


「…見せるわ」習うより慣れろってね


割とでかい、丸太とかに比べると小さいが、丸太を腰に抱えたのをイメージしてもらえるとわかりやすい


その丸太を小さくした感じ

(どこかの世界ではガトリング砲が見た目的には近かったり、そこまでスマートじゃなかったり)



持ち手に魔力を流すと

魔法陣の魔素を吸引する機構が動き出し魔法石が魔素を変換させる


きゅぃぃん…


「おお、なんかいつもと違うわっ!」


ひゅいーん


「…!」


だばだばだば…


マオの腰に抱えられた筒からものすごく勢いの無い水が溢れ出した


その場に



「…」「…」


ちなみに魔法石を積みすぎて自分は持てない

重すぎるのだ


「ねぇ」


「はい」


発射の概念を損失していた


「炎じゃなくて本当によかった」


「これじゃあ蛇口じゃないっ!」


どごぁッ!


横凪に殴られた

すっごい痛い



…発射口が全属性に耐えるように高価な鉱石を使っているのだ、つまり鈍器



「試作品2号です」


今回は発射に力を入れてきた


だいたいいつも1発で完成させてるって理由で殴られるのは理不尽だと思うんだ

いつものだって試し打ちまでには何度も失敗してるんだし、何とか漕ぎ着けてるんだぞ!

今回は重くて自分じゃ何も出来なかっただけで!


というのはマオに伝えた


「そんなの知らないわよ、完成品しか見向きはされないわ」



作成者と使用者との価値観は溝が深そうだ


くそう



「じゃあ撃つわ、風に設定してるからね」


マオが筒をかかえる

前には木の板が何枚を固定して立てられている

倒せればいいなって



「…発射っ!」


ぼハンっ

キーンとする大きな爆発のような音


ズオッッッ!!

まるで水が流れ込むかのように空気が流れ込む


「ぴゃぁぁぁあああぁぁ……」


そして

マオは後方に飛んでいった…


「マオォッ!?」




固定された板たちは地面ごとえぐれて

マオの前方にあった木も数本なぎ倒されている


「…しまった、威力を重視しすぎた」


風の軌道を見れば広範囲を傷つけている、つまり威力よりも範囲の方がダメージ限になりやすい…


じゃなくてっ!


反動が強すぎてマオの体が後ろに持ってかれたのか


回収に向かわなくては



魔力を込めると魔素を踏むことが出来る靴に補助の魔石をはめ込む


マオの回収のために空を駆け上がりながら走った



マオは空中で見つかった、見つかったというか目立っていた、派手だ


拠点が卑怯な秘境じゃなかったらとても目立っていたと思う、周りが森でよかったぁ



マオは全属性をコロコロ変えて放射しながら反動を利用して空中に留まっていたのだ


「…」


水や炎、雷を撒き散らしながら

筒の発射側を下に向けてこちらにジト目を向けてくるマオ、持ち手を足場にしてカッコよく立ってる、器用だなぁ、バランス感覚かな?


「あー…空を飛ぶ気分はどう?」

ちなみに自分は空中で立っている


自分のは飛んでる気はしないかなぁ


一瞬こっちに発射口が向けられ器用に土の玉が飛ばされる


マオの操作は完璧で発射の後そのまま回転させて背中側で炎を発射させて反動を軽減していた

うんまっ!?


「あぶっぅ!?」

わんちゃんしんでた


「何よこれっ!」


「放射機まーくつー」


「勢いが強すぎるのよ!」


「ふむ…勢いを弱めるかな?」

「いえ、空飛ぶの楽しいからこれはこれであり」


どうしろと


「こう…打つ瞬間に逆に衝撃を生むような…」

筒を器用に回転させて風を一瞬放つ

それを2回、前方と後方に一瞬で同時に


バンッ


「おぉぉー」ぱちぱち



「…」「…」


「うん?」


顔を青ざめながら服を手で抑えるマオ

あーだめダメ、胸が強調されて…とってもェ


「コウ」


「なに?」


「風が強すぎて服の背中側がもってかれた」


…?

ちょっと何言ってるか分からない


はらりと顔に何かが降ってきた


「なんだこれ」


ぺろーんと現るは…マオの服の背中部分、ばりいと剥ぎ取られてる感じになってる


…はぇー


マジマジ


バンッという衝撃音と共にマオが正面から掻き消えた


「よし」

後ろから声


と共に衝撃

がスっ


…これは理不尽なのでわー?



ことある事に殴られている気がする


ただまぁ、むしろ慣れてきた


サクッと復帰して、サクッと改良する


結局筒から脚を立てれるように付け加えた

地上に、もとい地に足つけて発射する用の


…空中用に一瞬反動を相殺する機能もつけたけど、魔力の消費は大きくなる


威力も通常と必殺技と2段階に分けることにした

必殺技なのはかっこよさそうだから、代わり映えはしない



マオはそれを持って試し打ちに行った、今朝、今は夕刻


「ただいまー」

と、帰ってきたみたい


「どうだった?」


「殲滅がすっごい楽だったよー、アリの魔物を燃やしてきたんだけど炎出して歩いて、全体を把握したら入口から水責めで終わり、岩で蓋も楽々だった、マルチで活躍できるいい武器だね、帰りに空でワイバーンに襲われたけど雷撃うって逃げてきた」


うんうん、…うん?


「空で?」


「そそ、こんなふうに跨って調整を上手くするとなかなか早くに空中を移動できるのよね」


発射口を後ろにして股で挟むようにするマオ

あ、なんか箒でやると似合いそう


あっと、えっと、スカートの中見えるよそれ


「…なに?」

「いえ、ナニモデス、確かにブレーキ代わりに使えるか…」


なら空中で留まれるようにするのも面白いかな

滞空機能、ふむ


武器兼乗り物としていい成功を納めた

筒…正確には魔法放射機


名前は…まぁそのうちにでも


どうしてか箒のイメージが沸いたかな

お久しぶりです1ヵ月ぶりですブクマありがたいです

新作を書いててココに身が入ってない上に新作の方が練り直しになって悩んだ挙句コッチに書きに戻ってきました、つまりは息抜きです

ここの存在があると心に余裕が持てる…


月1は書きます!

何かしらすら書くのを辞めた時が、きっと心が死んだ時です

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