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剣作り:即効性のイイ痺れナイフ

人の体内には魔力が巡っている


人それぞれ保有できる量は違うけど、体を休める時には回復するので基本枯渇しないように巡っている


枯渇した時はそれはそれで意識が朦朧としたりするとかなんとか



さて、保有量を超えて回復すると超過分の魔力はどうなるのか


実はじんわりと体外に放出されるのだ、ここでじんわりとじゃない人は強かったり影が薄かったり…余談だね


このじんわりと体外にでる仕組みは色々と使える、追尾弾とか、索敵とかのそういう系に



もう少し踏み込んで、体の表面に傷を負った時

体の機能の一つに魔力を多めに放出して出血を抑えるなどがある


つまり、傷がつくと、魔力の放出量が増えるのだ


ここ、大事



痺れナイフを作ろうと思う


マオが

「こう、サクッとしたら勝ちまで持ってける楽な武器って無い?」

と言うので作ることにした


冒険者としてどうなのと聞いたら

「別に冒険者じゃないし、依頼で金稼いでる一般人だし」

と言われた、それを冒険者と世間は言うと思う



さて、前述の通り人は魔力を放出している


これを使うと


傷をつけるナイフ

周りの魔力に痺れ魔法を与える魔法陣


これだけで完成


痺れ魔法は正確には闇に分類されるデメリットを与える麻痺魔法で

普通は抵抗されるからみんなの評価はイマイチな…


まぁつまり使い勝手は悪いと



抵抗はデメリットを受け入れないようにする体の機能の一つの…



「説明あきたっ!」


「わっびっくりした…急に大声出さないでよ」


「あっごめんマオ」


「飽きるも何も私たち以外に誰もいないじゃない」


んー、えーとそうですね

「はい、痺れナイフ」

完成した痺れナイフをマオに渡す


「ん、これ?なんか装飾ハデだけど」


「周りの魔力の感知と強い方に流れるようにする機能がナイフに魔法陣を彫るだけじゃ出来なかった」


「…ふーん、拡張パーツってことね」


拡張パーツの言い方だと機能の追加とかだから正確じゃないけどね


「うん、そんなところ」


「じゃ、試してくるね」


ひゅんひゅん振りながらマオは出ていった



「ただいまー」


「おかえ…りっ!?マオ大丈夫!?」


服がボロボロになってマオが帰ってきた


「ぜーんぜん」

へらっとしているマオ


「きっきき、傷は!?」

マオの手をどかしてボロボロの服をめくる


露わになる…


ッパン!



「ばかっ!!」

目にも留まらぬ速さの平手


見逃したね、平手は


「きゅぅ…」




「はっここはっ」


変わらぬ景色、玄関が目の前

つまり、平手されてそのままだ


「お、早い復帰」


後ろからマオの声

振り向くと着替えた真央の姿が

薄着から見える肌に傷はなさそう


「なに?ジロジロみて」


「んや、傷はなさそうかなって」


「まぁ全部浅かったからね、それより!このナイフ全然効かないじゃない!」


「えー…全然?」


「そう、…でもないけど、効く敵と効かない敵がハッキリ別れすぎよ」



オオカミの魔物とオークの魔物には効いて


ウサギの魔物には効かない


ゴブリンは効くのと効かないのがいて使いずらかったらしい


「…あれー?」


「ちなみに私には効いたわそりゃもう抜群に」


「…え?自分にやったの?」


「うん、ギルドで換金する時に指先にツイっと、その場で倒れて職員さんに奥に運ばれたわ、だいたい二時間くらいかな?痺れてたのが」


今日は帰りが遅いなぁなんて思ってたらそんなことをしてたらしい


「いや、良かった良かった…」

「良くないわよ?」


「や、だって街中とかゴブリンの群れにも行ったんでしょ?そんなとこで痺れたらマオがレぴゅんっ」


マオに物凄い速さの蹴りを入れられる


…別にそういう方面な人じゃないけど

今日は薄いピンク


…何がとはいいません



さて何度も気絶していると話が進まない、ちょっとだけ省略して話をとばす


「それで?このナイフは譲ってもいいの?」


「領地持ちのお偉いさんなんでしょ?欲しいって言ってきたのが…ならまぁ…」


倒れたあと、効力をみていたお偉いさんが欲しいと言ってきたらしい


目ざとくも麻痺と気がついたのはその道のプロだという


そしてナイフを褒めて、出来れば譲って欲しいと、明日にまたここに来るから、返事をくれとの事だ



「お偉いさんに名前を売るのはありだよね?」

「ありね」

マオも同意、なら…とはいかない


「見た目をシンプルにするって事で少し効力を弱めるかな」


マオからナイフを受け取り拡張パーツを削ったりする


名前を売るのはいいが悪名で売られるのは貰えない、マオの麻痺時間から推測して対人では弱まるようにする



「コウーねるねー…」


日は落ちてマオは寝室に向かった


自分は気絶癖が…これは癖なのか?


まぁよく気絶するので睡眠時間も就寝時間もバラバラなのだ


今日は全然眠くないので夜が開けるまでには改良版ナイフを完成させようと思う



「ふわぁ…こうー…おはよー」


昨日は割と散々な目にあった日だった


使おうと持つだけで少し痺れるナイフの試し斬り

効く魔物と効かない魔物がいて反撃もいつもより多く貰ったし…

変なお金持ちには目をつけられるし…



コウは机に突っ伏して寝ていた

すぐ近くには改良版であろうナイフ


起こそうとも思ったがメモに届けていいよと残してあったのでそのまま寝かしておくことに


風邪をひかないように一枚かけてあげる


「…今日はそこまで変な日にはならなさそうかな」


変な日になる原因のコウが寝ているからね



こうして即効性のイイ痺れナイフは世に出回ることになった


巡り巡ってある人に使われることになるが…まぁそれは別のお話し

お久しぶりです


この作品の(作者的に)いい所は作者が全力で楽できるところです(無言の腹パン)


巡り巡った先は同作者の別の作品となります

こういうのすきー(あたまからっぽ)


宣伝ですが別作品のことで「死んでも私は生き返る」でした、はい、完結積みですね


...今回作者勝手すぎでした


すいませんでしたぁ...

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