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魔法陣で空を飛ぶ方法

タイトル回収話です


本当の1話はこれなんですよねー

魔法陣、特定の形に魔素が反応すると魔法が行使される、その補助となるものだ



俺は…コウっ!エルフの子供で記憶にダメージを負う魔法を受けた、までは思い出せる


まぁそこは置いといて、魔法の記憶は問題なくて、結構使えるんだぜ!


色々あってドワーフのオッサンに剣やらの作り方を教えて貰って今を生きてる!


「コウー?水面を見つめてなんかいたの?」


これはマオ、人間の女の子…女性で命の恩人、マオに拾われなきゃ俺は死んでたんだ



まぁこんな話はいいんだよ、いま話すことでもないし


とりあえず今は依頼をこなそう


冒険者の登録をしてないから報酬が少し減らされるけど俺はマオについて行くのでマオが登録しないなら、俺も登録しない


とくに深い意味なんてない!


はい、本編



木が密に生えている、程ではないが草が伸びて視界は良くない


日差しは届いてはいるのでそこまで暗くはないが


草木の先にはゴブリンの群れ

廃墟となった街に住み着いているらしい


情報通りなら純枠にゴブリンしかいないらしいので広範囲殲滅魔法で処理していいらしい



そもそも俺たちは鍛冶師よりの職業なのだ

こういった冒険者家業は専門外なんだけど…


「ほら、コウ、新しい道具を作ったんでしょ、小手調べしてきなさいよ」


「…わかったよ」



作った剣とかは魔物相手に使うから、結果的に依頼も受けているわけだ



さて、今回試作して見たのは広範囲殲滅魔法の雷

魔法陣内に雷を落とす魔法陣だ


一定感覚で八本の特殊な棒をさして魔法陣を作る


その棒はもう刺してきた

あとは発動だけ



「じゃあマオは上から見てきてよ…」


発動するには魔力を流すために魔法陣の近くにいる必要がある、しかしそれだとどれくらいの魔法か分からないのだ



「えぇ、飛べないわよ?」


「なら、飛べるようにすればいい」


飛ぶにはやはり羽だろう


「飛べるの!?」

ウキウキとするマオ


うんうん


「じゃあ服脱いで」



パァぁァアァンっ!!!




おぉぅ…首がねじ切れるかと思った



それはソレは早く威力のあるビンタが頬を貫いた


いや、例えだけど



「いひゃい…」


「へんったい…」

じと、とした目で睨まれる



「いや、背中に魔法陣を書こうと思って」


「はぁ…そう言いなさいよ」



「ひゃ…くすぐったい…」

耳まで真っ赤にしているマオ


「やっ…ん!」

くねくねするマオ


「んふ、ちょっと、コウっ!」

笑いが零れるマオ



「…いや、マオ、ちょっと静かにして」


この魔法陣は独自で作り上げたものだ

身体能力に影響を及ぼす魔法陣を直接肌に書くことにより時間差の発生を無くしたり、感覚的に使えるようにと、色々と研究を重ねてきたのだ


書いているインクも自作と、自慢の品のひとつだ



マオは今、上着を少し脱ぎ背中をこちらに向けている


しっとりとした肌は少し書きづらいから動かないで欲しい


「ん…だって…」



マオに拾われた時は同じくらいの背丈だったらしいけど成長がのんびりな自分はマオに随分と差をつけられてしまった


…そのうち話すよ


「とりあえず変な声あげないで…もう完成する」


「そう言えばなんの魔法陣を描いてるの?」


…言ってなかったっけ?


「背部変化、羽」


ズワッとマオの背中に白い羽が生える

鳥のものでもなく、おとぎ話の天使の羽のよう


細かく見ると青白い線が羽を駆け巡っている、魔法陣のようにも見えるがこの羽はマオの魔力を消費しているため時間制限があるのだ


つまり、ゆっくり見ている暇はない


ちなみに白い羽はマオの魔力の性質の色だろう…まぁこれもいつか



「…この羽根すごく使い勝手がいいわね」


少し動かし、ジャンプしたりしているマオ



…その羽に変化する魔法陣は徹夜の先で生まれた奇跡の代物なのだ、正直出来た瞬間の記憶なんてない

今見ても構造がわからないところが少しある、理論は分かるのだけど…っと話がそれた


「マオの体の一部として出来てるからね」


服を通過して生える羽は元が魔素と魔力だと知らしめている


よく出来てるなぁ、なんて思いながらマオの羽を撫でる


「んぁっ…!」


次の瞬間、視界の斜め下からとんできた蹴りに…


ズンムっ…



たぶん顔がへこんだ



「ほら、コウ、動きなさい、魂魄つかってさっさとして」


…魂魄魔法というものがある

詳しい説明は省くけれど魂に関係のある魔法だ


そのひとつに魂が意思の主体になり、体という器を動かす術がある


それで子どもエルフの体を動かす


あぁ、可哀想な自分、すごく痛々しい姿だ



とりあえずは広範囲殲滅魔法を行使しようと思う




棒を中継に風が吹き

一瞬地面が削れる、その瞬間上空からの雷が視界を埋め尽くす


その威力は凄まじいもので魔力を流していた自分も吹き飛ばされる



あぁ、まって僕の体!


…冗談はさておき

魂は器に引っ張られるから勝手について行くのだけれど



ぱしっとマオに抱きとめられるコウの体


「ここら辺にいる?魔素とも魔力とも違う存在がここら辺にあるけど…?」


「いるよー、マオも魂魄魔法の聴くやつ使わないと…」

「あっ、魔法陣使わなきゃね」


そう言ってカドのない魔法陣が書かれた紙を取り出し発動させるマオ


気がついてくれたみたいでよかった


「おーい…おーい…」


「コウ…聞こえるわ、体はボロボロなんだけど…回復の魔法陣貼っつけとけばいいよね?」


…まぁそれでもいいけど


「分かったわ」


喋らなくてもいい、というか魂に声帯はない、これで…


「変なこと考えたら体に戻れなくするからね」



…こわいです、マオさん



広範囲殲滅魔法の威力を聞きたいわけで


「だいぶいい線いってたわね、使用者の安全が次の目標、それ以外は満点以上あげたいわ」


まぁ発動準備は棒を刺すだけ、その作業も風魔法の魔法陣で精密さを求めなければ出来るのだ


威力も、まぁ元廃墟が黒い平原、どころか少し土地がえぐれてへこむレベルなのだ、申し分ない


範囲はむしろ決めてた範囲以上に影響があった、殲滅目的なので充分だ



うん、いい感じだな



「じゃあ宿に戻りましょ」


今日の依頼、ゴブリンの群れの討伐はギルドに報告後、確認処理をされて報酬を貰った


その時に地図が変わるので改良してね?

と言われた


…たしかに




「ねぇコウ、羽が消えないんだけど…」


宿に戻ってきてからのこと


直接書いた魔法陣は時間経過とか温水で消えやすいとかあるけど

最初は羽を引っ込ませるのも感覚が慣れずに寝るのに邪魔なんだとか



でも触ると怒るじゃん…


帰りはせっかくだからと飛んで帰ってきた

その後に青白い線が気になったので触ったら「へんたいっ!」と怒鳴られて夜ご飯の品数を減らされた


そんなー


「魔法陣に感覚強化を加えてしまいやすく…ってのもあるけど」


「んー?それでいいや」


ペロンと上着を脱ぐマオ


どうやらおつかれらしい


「はいはい…ほいっと」


感覚強化は既にある羽の魔法陣の阻害をしないように重なるように加えるだけなのですぐ終わる


「書いたよ」


…やっぱりこの青白い線って魔法陣の一種だよなぁ


羽を少し撫でる


「やぁっ」

色っぽい声が聞こえた


その声が耳に届いた後の意識はない



次に起きたのは拠点のいつもの寝床だった



…頭が物理的に痛てぇ

羽と羽根の違いを知りました

なおいかせるかどうかは別として


「まぁこの話は別にして」的なことが多くなってしまいました、設定は沢山あるよ、伏線とかだよっ的な感じで捉えておいてください、然るべき時に出せたらいいなと思います


作者が忘れてたらその時はその時で...


そんな感じのゆルーい作品となっております

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