第91キロ 要は継続して過度に摂取しているかどうか
問題はチョタコやアメイカが同じカロリーであるかどうかだ。タンパク質とか入ってるんだろうか。
というか、ファンタジーの生物にこういう事を考えても良いのだろうか。
しかし栄養というものは大体継続が大事だ。
例えばビタミンの過剰症とかを考える時もそれを継続して一定量以上摂取しているかを考える。
脂質とかカロリーだってそうだと思う。高カロリーな食事を続けてしまうことにより、太るんだろう。
つまり、それは逆に言えば
「たまにはめを外してドカ食いすることはそこまで問題では無いと思うんだよ。」
「摂取カロリーは変わんないけどな?」
後悔しないように食べる事も必要だと思います。
目の前には七色に輝くアメイカの活き造り。アメのように基本的は固いけど、舌触りは水飴のようににゅるっとしていて、たまにパリッと固まった表面がアクセントになっている。
「こんな食べ物はじめて……!」
「お菓子の国以外じゃあなかなか食べられないからな。」
チョタコは新鮮だからか、以前食べたものより柔らかくて香りが強い気がする。
「そういえば実君、チョコの日はどうするんですか?」
小林さんが小声で話しかけてきた。バイキング形式なので、他のメンバーには聞こえていなそうだ。
「チョコの日?」
「俺は普段の感謝の気持ちを込めてチョコを用意するつもりだが。」
感謝をチョコで伝える日か……。
「俺もメイに用意しようかなー。」
「それはいい。一緒にチョコを買いに行くか?」
「いいね!俺、贈り物とかあんまりセンス無いし。」
こうして俺たちはチョコの日のチョコを用意する約束をした。
「護衛対象が勝手に予定を決めないでくれませんか?!」
サラマンザラに伝えればそう文句を言われた。
「でも、まあ……チョコの日ですか。実さんがメイさんにあげるのは……うん、いいと思いますけどー。」
ぶつぶつ呟いた後、サラマンザラはビシッと
「ただし俺もついて行きますからね!」
と宣言した。