双つ月と蓮の花
作者の自己満足です。
蒼く輝く月の晩
深く暗い霧がかった森の奥
奈落の底に月の泪が1滴堕ちた
月の泪は僅かな光を灯し
奈落の底に朱い蓮の花を1輪咲かせた
月日は流れ
朱く輝く月が生まれた日
深く暗い霧がかった森の奥
奈落の底に月の欠片が一粒堕ちた
月の欠片はカラコロ音をなし
奈落の底に唄を届けた
奈落の底で少女は目覚める
奈落の底で少女は吟う
わたしは蓮
1輪の蓮
わたしはどこに
わたしはここに
ここは浅く明るい木漏れ日がかった森の外れ
今は ひとつの小さな家に住む 少女のはなし。
ありがとうございました。
◆これを読んでもしかしてこの作者知ってる奴かもと思っても嗤わないでそっとしておいてあげてください。