(懐)パソコンMSXの思い出
レトロパソコンの思い出話。
自分の他投稿作品(http://ncode.syosetu.com/n4875dw/)でMSXをネタにしたので、(懐)パソコンMSXの思い出話です。(Sorcer Striker>ユー・ニード・サム・プラクティス#3)
それまで家庭用のゲーム機といえばカセットビジョン(エポック社1981年)の『きこりの与作』くらいしか遊んだことのない人間としては、1983年に任天堂からファミリーコンピュータが発売された時に見た、グラフィックの綺麗さには度肝を抜かれた記憶があります。
その当時まだゲーセンに置いてあった『スーパーマリオブラザーズ』のファミコン版は、グラフィックがアーケード版に見劣りしないレベルの出来で、知人の家で死ぬ程遊ばせて貰いました。アーケードではデッドコピーのパチもんが一杯出廻っていた『ドンキーコング』のファミコン版も死ぬほど遊びました。勿論、友人宅で。
さて、このファミコンが発売された当時、私は中学生で、ファミコンが欲しかったけれど買う金がありませんでした。まあ値段は本体だけで¥14000円くらいで買えたんですが。そのくらいの金額すらなかったのです。(我が家のムカつく糞ホームルールでお年玉は全額強制貯金というのがありまして。更に親が、学生がゲーム機なんか買うなと煩かった)
でもまあ何のかんので時間は少し流れて、中学卒業の時に買えるチャンスが訪れたんですが、自分はアクションやシューティングはアーケード(駄菓子屋ゲーセンのワンプレイ¥20円~50円の奴)で遊ぶ主義でしたので、家でやるならRPG系を遊びたいなと思い、この時、RPG系ならパソコンのほうが多いはず、とファミコンでなく安価パソコンのMSXを買ってしまったんです。
予算が許すならPC-8801mk2SRのモデル30が欲しかったんですが、中古でもまだモニターと合わせると10万以上してたので買えませんでした。
で、MSXを買って満足度はというと……微妙でした。肝心のRPGが殆ど発売されなくて、余り愉しめませんでした。この頃のRPGは先ずPC-8801mk2SR以降で発売されて、他機種に移植されるみたいなパターン多かったんですが、MSXはグラフィック能力が貧弱過ぎてその殆どが移植不可で終わるパターンが多かったんですね。
更に、この頃の大作はフロッピー2枚組とかだったんですが、MSXは外部接続の3.5インチFDDは発売されていたけどその頃持ってる人間なんて殆ど存在していないと思われ、MSXでフロッピー版のゲームが発売されることはほぼなく、補助記憶装置はあっても媒体がカセットテープのデータレコーダが関の山で、まあ何作かカセットテープ版のRPGは発売されていましたが、所詮PC88版と比べると本当に数が少なかったです。(MSX2の時代でやっとFDDも何とか普及したかな、くらいだったと)
でもまあ、MSXは自作プログラムで2DRPGもどきとか作ってたんで、その部分ではかなり愉しめました。ハードウェア的には、5インチFDDをインターフェースボード自作で無理矢理接続したり、後にファミコンを手に入れた頃にはファミコンゲームのROMを挿して中身を吸い出すのに利用したり、メーカー保証外に弄って遊ぶのはかなり愉しめました。
因みに当時MSXで遊んだゲームで記憶にあるのは、エニックスのファランクス(FHARANX)、SONYの頑張れトラックボーイ・ペイロードくらいですかね。ああ一応、光栄の信長の野望の一作目のテープ版も遊んだ記憶がありますか。