おまけSS②
またもや、一人お祝いのSSを投稿します。
えへへ…(*´艸`*)
☆第一回、お嬢の女子力維持、増強するための緊急会議☆
(侍女長)カシーナ
「すみません! 私だけではどうしようもないので、誰か案を下さい・・・!」
(細工師)ネリア
「カシーナがそこまで言い切るとは・・・」
(薬草班長)チムリ
「元気で良いんだけどね~」
カシーナ
「クラウスさんはもう少し見守りましょうって、全てを受け入れるつもりのようで、参考意見がありませんでした・・・」
ネリア
「男なんてそんなものよ」
チムリ
「そうそう。クラウスさん、いい歳だし、お嬢が元気ならどうでもいいと思ってるよ」
(洗濯婦)ケリー
「なんたってジャン様にそっくりだからねぇ。私も時々懐かしくなるよ」
ネリア、チムリ
「「 あ~! 」」
チムリ
「たま~に、ジャン様とおんなじ事を言うわ・・・」
ネリア
「という事は、クラウスは戦力外だね」
カシーナ
「はぁ・・・(がっかり)」
(専属侍女)ルルー
「最近本格化した護身術を嬉々として学んでる姿に、とても不安になったんです・・・」
(侍女)ライラ
「わかる~! ただでさえ頼りがいがあるのに、更に勇ましくなったらって、私も不安!」
(侍女)ナタリー
「サリオン様といらっしゃればお姉様として、大人しいのですけれど・・・」
(侍女)インディ
「その他はお嬢って、ほぼ少年か、ほぼお母さんですよね~。可愛い衣装も自分で着る時は嬉しくなさそうですもん」
(侍女)リズ
「でも、お嬢のあの豪快な笑い方が無くなるのはさみしいわ~」
(侍女)ミズリ
「豪快に笑うのはいいのよ。それを身内限定にしてくれれば、少しは取り繕えるのにね」
ルルー
「そう! でも今じゃその身内が増えて、日常で緊張が無いのだと思う・・・」
ライラ
「お嬢の態度って、男女変わらず同じだもんね~」
リズ
「女子にはわりと優しいけどね」
カシーナ
「・・・国王様や侯爵様のようなロイヤルな方々にも物怖じしないですし、困ったものです・・・」
ケリー
「見た目が可愛くなっただけに、余計にもったいないねぇ。舞台で着てたあのフワフワな衣装も可愛いかったから、あれを作り直すかい?」
ネリア
「なるほど、見た目から固めるか。それも手だね」
チムリ
「だったらほら! 婚約発表用の衣装を大人っぽくしようよ! その日だけでもせめて淑女らしく見えるようにさ」
カシーナ
「いえ、チムリさん。日常的な女子力の方を・・・」
リズ
「これはもう、アンドレイ殿下に頼ってみましょうよ」
カシーナ
「え?どういうことです?」
リズ
「だって、お嬢を正しくエスコートするのって、殿下しかいませんもん。雑な男たちに囲まれてたら女子力は下がるだけですよ」
ミズリ
「確かに!」
ルルー
「でも、殿下ですから、そうそう此方に来ていただくわけには・・・」
ライラ
「そうよね。・・・でも私もそれが一番いい気がする!」
ルルー
「えぇ~・・・」
ナタリー
「レリィスア殿下もいらっしゃれば、お嬢さまは少し大人しく振る舞いますし、私も賛成です!」
カシーナ
「いや、だから・・・」
ネリア
「いや、こういうのは男が相手の方がいい!」
チムリ
「そう! このまま婚約者(仮)から、本気の恋でもしてくれりゃ、こっちとしても一石二鳥!」
ルルー
「いえ、あの、」
ケリー
「亀様~!」
《ん? どうした?》
ケリー
「話は聞こえていたでしょう? 申し訳ないんだけども、ちょいと、お嬢の女子力の為に協力してもらえないかい?」
カシーナ
「ええ!? 亀様に助力を!? そんな畏れ多い!!」
ミズリ
「いいえカシーナさん! この際亀様にも手伝ってもらいましょう!」
ルルー
「ち、ちょっと、皆さん落ち着いて~!」
《ふむ・・・女子力・・・サレスティアに必要か?》
全員
「「「 必要!! 」」」
《お、ぉぉ・・・わかった・・・して、協力とはどんな?》
チムリ
「お嬢に何か起きた時はアンドレイ殿下を連れて来て!」
そうして、森火事の中に放り込まれることになったアンディでした。
カシーナ
「・・・ちょっと、想定したのと違う・・・」
ルルー
「・・・私も頑張ります・・・!」
カシーナ
「そうね・・・、頑張りましょう・・・!」
侍女の闘いは続く・・・かもしれない。
本当はもっと人数がいるのですが、名前のある人だけでのやり取りでした。




