おまけSS⑦
タグは、またもや性癖、アホな会話、誰得?(笑)。
苦手な方、ごめんなさい!
風呂場にて。
サレスティアが朱雀に抱きつかれている頃の男湯では、二十人程が思い思いに寛いでいた。
「くあ~っ! この一時の為に生きている!」
ざぶんと湯船に入ったニックの台詞に他の男たちが笑う。
今回の結婚式はいつもよりも招待客が多く、いつもなら片づけは次の日に持ち越すところ、数人の有志が自発的に大まかな片づけを行った。上司であるサレスティアももう寝る時間ではあったが魔法を惜しみなく使ってくれた。
とりあえず一区切りついたので、皆で風呂に入ることに。
「本当にね~。自分が風呂好きになるなんて思ってなかったよ」
ルイスが顎まで湯につかり、しみじみと言う。
「確かになぁ。ここの風呂はいつだって透明だし、匂うけど臭くない」
元盗賊のジムもしっかりと肩までつかってる。
「そうだよな~。結構な人数で入ってんのに、でっかい街にはある大衆浴場みたいに臭くないんだよな~」
「お嬢が言うには下水処理と亀様のおかげだと」
村長の結婚式に参列するために来ていたヤンが、ニックの疑問に答える。
「ああ下水。フリード王が王都でも早く整備したいって言ってましたね」
「侯爵や宰相は視察の時に下水処理を一番真剣に見てましたよね」
ニックが他人事のように言うと、ルイスも思い出したように続けた。
「俺はいまだに仕組みがよく分かんないッス。親方たちに言われるままに組み立てただけッスね」
「安心しろ、俺にも分からんわ」
トエルとラージスが肩を竦めた。
「ああでも、今の時期に風邪をひきにくくなった気はするな」
ラージスが何気なく口にするとジムがのって来た。
「清潔にしてると病気が減るってのは俺らが一番実感してますよ」
元盗賊たちがジムの言葉に頷く。
ドロードラング領に来た彼らがまず実感したのは、体の痒みが無くなった事だった。そういうものだと思っていた事がピタリと治まった。冬にも風邪をひかなくなった。怪我の治りも早くなった。
色々と、自分達の生活は何だったのだろうと呆然としたものだった。
「お嬢は亀様がいるからって言いますけど、俺らはお嬢さまさまですよ」
元盗賊たちが言うとニックたちは誇らしげに笑った。
それにしても、と元盗賊の一人が発した事にほぼ全員が食いついた。
「朱雀の体、凄かったっすね~」
「「「「「 まったくな!! 」」」」」
「あんな乳初めて見たわ!」「片乳で俺の両手でも余りそうだった!」「娼館でもお目にかかれないんじゃ?」「腰がキュッとなってたし!」「尻も迫力あったなぁ!」
「「「「「 村長さん、羨ましい!! 」」」」」
その叫びに嫁持ちたちは噴いた。
「おめぇらがそういう目で見るから、カシーナたちが指導したんじゃねぇかよ」
ニックが笑いをこらえながら言うと、ルイスもそうそうと肯定する。
「いや無理でしょ!イヤらしい目でしか見れないでしょ!何あのオッパイ!」「小さくなる前に一度は揉みたかった~!それでもまだデカイ方だけど!」「だよな?だよな!」「挟まれたい!」「いやいや俺は尻だな、乗られたい!」「あの腰をこう持ってさ~!」「ムチムチした脚も良かった!」「肌も白くてな~!」「あの細っこい指でよ~!」
「「「「「 はあ~夢の体~・・・村長羨ますぃ!! 」」」」」
ニックたちが爆笑すると、力説していた元盗賊たちも釣られて笑いだした。
そして収まった頃、ヤンが釘をさす。
「ま、独身男の妄想はここだけにしておけよ。女たちに聞かれるとお嬢に下水に流されるし、お嬢に聞かれるとクラウスさんに細切れにされるからな?」
温泉につかりながら青ざめた元盗賊たちは元気に返事をし、ニックたちはそれを見てまた大笑いをしたのだった。
おバカな事と笑ってもらえれば幸いです。
最初は性癖暴露会だったのですが、書き出してみたらこんな大人しくなりました(笑)
R、付けなくていいですよね?|д゜)チラッ