おまけSS④
何だか、めでたそうな面子を集めてみました(笑)
シロウとクロウは優しいね。
柔らかく笑いながら、我らが主の番がそんな事を言う。
本当なら、従魔は主としか話さないのでしょう? 領の皆は特別として、僕とも普通に話してくれて嬉しいよ。ありがとう。
***
白 《と、アンドレイが言うのだ》
黒 《然もありなん。我らが主の番だからだ》
虎 《我も!我もアンドレイに言われたぞ! 白虎と話す事が出来て嬉しいとな!》
龍 《フム。そう言えば我も言われたな・・・》
亀 《ふふふ。あの子も興味深いだろう。サレスティア程ではないが、充分な魔力も在り、王族としての務めをこなす努力も惜しまない。我らに媚びることもない。そして何より、サレスティアが心を開いている》
龍 《玄武の愛し子なのだろう?》
亀 《そうだ》
虎 《愛し子? 何だそれは?》
龍 《気に入った者を言うのだ》
白 《そう言えば、白虎には愛し子は居らんな・・・》
黒 《自分だけ遊ぶのに手一杯だからな。他に目が行かん》
ああ~、と白虎以外が頷く。
虎 《む! サリオンは気に入っておるぞ! 最高の居心地なのだ!》
亀 《人の子は成長が早い。そろそろ抱っこも終わりだろう?》
虎 《うっ!? ・・・むぅ、そうなのだ。サリオンが大きくなるのは嬉しいが、抱っこがなくなるのはつまらんな~》
龍 《魔力の調整が出来るようになれば良かろう?》
虎 《面倒だ!!》
白虎以外が半眼になる。
亀 《ふふっ。それが出来れば、サリオンに入らずとも直接抱き上げてもらえるのに》
虎 《ハッ!そうか!そうだな。ならばやろう!》
白虎以外が苦笑する。
亀 《一番早く修得するならば、サレスティアに頼むと良いぞ》
虎 《ん?姉上か?何故だ?人だろう?》
白 《・・・ああ、そうだな。・・・適任だ》
黒 《・・・うむ、・・・そうだな、適任だな》
虎 《ん?お前たちもそう思うのか?何故だ?》
白黒 《《 ・・・・・・・・・ハリセンが、》》
玄武と青龍がピクッとした。白虎がその気配をつかむ。
そして、シロウとクロウの言葉が出てこない。
虎 《ん?どうした?》
白黒 《《 ・・・アレが主の手にあれば、逆らう気が無くなる・・・》》
虎 《んん?》
龍 《・・・確かに。あのひだひだに何かが刷り込まれたのだろうか・・・思い出すだけで身が引き締まる・・・》
亀 《ははっ、我もアレにはもう当たりたくない。新しい事も直ぐに覚えられそうだ》
虎 《んんん!? お前たちばかりで頷くな。どういう事だ?》
亀 《真剣に学ぶ気になれるという事だ。そしてサレスティアは、弱き者以外には容赦ない》
龍 《うむ・・・学園では皆が弱いからな、誰にでも優しい。・・・が、お前は強い》
虎 《・・・ん~? という事は?》
全員《《《《 健闘を祈るが、手助けはせぬ 》》》》
虎 《えぇ~??》
白虎が腑に落ちない声で抗議をするが、誰も詳しくは教えてくれなかった。
その理由は、後に身をもって充分に思い知ることになる。
その後。
涙目の白虎がぐったりする。
虎 《もう!ハリセン嫌いっ!!?》
亀 《・・・うむ》
龍 《そうなるな・・・》
同情の目を向ける玄武と青龍。
シロウとクロウの目がキラリと光る。
白 《ならばこそ!》
黒 《しれっと主の前に飛び出せるアンドレイは居なくてはならぬ!》
虎 《!!・・・何という事だ! 我らの最強の盾はアンドレイか!?》
亀 《そうだ。その事を努々忘れるな》
全員がしっかりと頷いた。
とかなんとか☆
時系列はどこになるかは未定ですが、こんな事もあるかな~?と。
今年もよろしくお願いします。




