表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/19

再会と告白

遅くなってすみません

今日は依頼を受けなくていいと言われた。

何故なのか聞いたら、学園への編入などの手続きがあるとか。

納得して頷くが、せめてAランク依頼の報酬は受け取りたい。

まぁ、後でもらおう。



「あ、思い出した」



いきなりそう言ったクロムさん。

何だと思って彼を見る。



「レンちゃん、アオイ・ホシミヤって男の子知ってる?」


「アオイ……って、蓮の言ってた友達じゃ?」



何で星宮を知ってるんだろう?

そう思って聞こうとしたら、誰かが現れた。

黒いローブを着ていて、背には柘榴の花の刺繍が灰色の糸でされている。



「ぜ…リト、何をして……紅さん?」


「星宮か。久しぶり」



声で分かったので微笑む。

にしても星宮、ウチって今は小さくなってるのによく分かったよね?

かなり不思議だよ。

星宮は茫然自失としているのか突っ立ってる。

ユーリは不思議そうに見てたが、いきなり真顔になって一言。



「蓮は嫁にやらん」


「いきなり何!?」



何故か娘を持つ父親のような発言をするユーリに、復活しながら星宮が突っ込む。

あー……と言いたそうなクロムさんと全帝。

そういえば、クロムさんが名前で呼んでたな。



「とりあえず…はじめまして、全帝。ウチはレン・クリムゾン、あっちは兄のユーリ・クリムゾン。よろしくね」


「私はリト・シュヴァルツ……龍の牙のギルドマスター、クロム・シュヴァルツの息子よ。よろしく」



握手しました。

まだユーリと星宮は漫才してる。

クロムさんがギルドカードの更新をするため、いなくなった。

暇なので全帝…リトと話をする。



「星宮は何でローブなの?」


「私の補佐なの。てか、あなたがアオイの言ってた子だったのね」



呆れた表情で星宮を見るリト。

星宮は何を言ったのだろう。

にしても全帝の補佐とか……王道だな。

色々とリトから話を聞く。

どうやら御堂は総帝になっていたらしい。

今日は帝との顔合わせだったらしく風帝と炎帝、光帝が負けたらしい。

でも、星宮が水面をフルボッコにしてたようだ。

見たかった、その光景。



「紅さん」



ふと呼ばれる。

そっちを見るとフードを外し、ローブを脱いだ星宮がいた。

ユーリとは漫才が終わったらしく、彼はソファに座ってお茶を飲んでいた。

あ、リトも加わった。



「召喚された時に俺、校舎裏に呼び出してたじゃん?」


「そういえばそうだね。何か用事あったんでしょ?何だったの?」



真剣な表情だった星宮の顔が少し赤くなる。

…………ん?



「俺、紅さんのことが好きです。恋人になってくれませんか?」


「ごめん、星宮は友人として好きだけど恋愛対象とまではいかない。チャンスはまだあるから、再び友人として付き合おう?んで、まだ好きだったら、また告白してくれるかウチから告白するよ、恋愛で好きになったら」



断ると落ち込んだが、その後の言葉に嬉しそうに頷く星宮。

気持ちは嬉しいからね。

ウチも星宮を恋愛感情で好きになったら、その時は恋人になりたいと思うくらいには。

そういう感情を持った時に星宮が違う人を好きになってたら、諦めるけど。



「とりあえず、ウチのことは名前で呼んでね?シェルリナではクリムゾンって名字だし」


「なら、俺も名前で呼んでくれよ?再び友人としてよろしく」



握手し、微笑みあった。

即座にユーリに離されたけど。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ