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『プチ』モンスターテイマー  作者: BIG PURIN
第1章 初異世界は恐ろしい?
8/95

08話 まんじゅう(仮)とマニと時々ロリコン

前回のあらすじ

「まんじゅう(仮)!?」


(ドヨーン・・ ∥;|||( ´・ω・)||;|||)



今回ヒロイン?が出る予定?

「まぁ、そんな落ち込むなって…。悪かったよ…」


現在、まんじゅう(仮)を頭に乗せて一先ず安全な場所へと移動をしている最中だ。


「まだ(仮)だから多分取り返しがつくさ!」


おっ。少し気持ちが落ち着いたようだ。


「だから名前を考えようぜ」


(了!)


大賛成と言わんばかりに喜ぶまんじゅう(仮)。扱いやすい奴だな…。


「で、名前を付けるに当たって一応確認しておきたいんだが、お前って性別あるの?」


(〇!)


どうやら性別があるらしい…。

てか、スライムの性別の違いってなんなんだ?うーん…分からん。


「でどっちだ?雄か?雌か?」


(※:&/-×〇".!)


なんか必死なのは伝わって来るがどうにも分からない…。会話に近くなると途轍もなくわかりにくい…。


「あぁ…ゴメン。必死なのは伝わってきたがどうにも分からん…」


(ガーン!)


あっ。落ち込んだ。

コロコロ変わって面白いやつだな。


「じゃあもっと単純にいくぞ?お前は雄か?」


(×)


「じゃあ雌か?」


(〇!)


「OK!雌か…」


ようやく伝わったのが嬉しいのかピョンピョン跳ねるまんじゅう(仮)。

にしてもなかなか不便ではあるな…。

これは早急になんとかしないとな…。


「じゃあ性別も分かったところで本題に入ろうか!」


(了!)


「………………やばい…思い付かん…」


ぶっちゃけまんじゅう(仮)のインパクトが強すぎたのと驚異のしっくり感が凄くて、食べ物以外に思いつかない…。


「ぷりん…なんてどうだ?」


(怒…)


どうやら「ぷりん」が何か理解してしまったようで怒ってらっしゃる。

なかなかに我が儘なやつだ…。


ドンッ!


「がはぁ!…いったいな!何すんだよ!?文句あるならお前も何か提案しろよ!」


ガサガサ!ガサガサ!


つい大声をあげてしまった為に、魔物に気づかれたようだ!


俺とまんじゅう(仮)は咄嗟に身構えた。


草むらの影から出て来たのは体長1m程の巨大な芋虫だった。


もともと芋虫を狩りに来た訳だが、当初のキャタピラーの想像図は、某ポケットなモンスターの某芋虫型モンスターのような可愛いのを想像していた。もちろんそれはスキルを通してまんじゅう(仮)にも流れてる。

だが…目の前に居るのはそんな生易しいものではなく、くすんだ黒っぽい緑に、紫に並んだ斑点、ゴキブリのように細く長い触角、凶悪な目にガチガチと鳴る剥き出しの歯…。

そんなショッキングな生き物を初めて目撃してしまった人は必ずこうするだろう…。


綺麗で無駄の無いフォームで全力で逆方向に走り出し、綺麗なコンビネーションで頭にまんじゅうが飛び乗った。


(「逃げろぉぉ!!!」)


「そうだ!お前ちょっとどれくらい強いか見たいから行ってこい!」


(嫌!無理!)


てか、背筋のゾクゾクが止まらない。

神様は何故あのような生き物をお造りになったのでしょう?…まったくもって理解不能だ!作ったのバルトさんだと思うけど!


キャタピラーは鈍いらしいから走れば余裕ーー


ドドドドドドドドド!


嫌な予感のする異音に後ろを振り向かえると…。


(「ギャー!!!増えてるー!!」)


3匹に増えている上、もの凄い形相で追ってきてる!

俺が(私が)何したって言うんだー!


「これ以上トレインされるとまずい!ここでやるぞ!」


(了!)


そう言って剣を抜くと、Uターンして先頭のキャタピラーに斬りかかった。


ブシュッ!

ドン!


一太刀で頭を半分にし、絶命させる事に成功するが、ついた勢いは止まらず死体に体当たりをかまされた!


「うわ!…良く考えたらそりゃそうだ…。てか、全く痛くも痒くもないな…。」



一方まんじゅう(仮)の方は俺が一体倒した時には一体倒していて、今もう一体の相手に移った。


まんじゅう(仮)は木に飛びつきその反動+力を溜め…


ドゴン!


次の瞬間には芋虫の腹にかなりの大穴が開いた…。

スゲェ…今の見えなかったぞ…。

頼もしい限りだが…何か悲しくなってきた…。明日から素振りの練習でもしよっと…。


こうして、自立後の初バトルは成功した。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「どうやら大丈夫そうですね」


バルトランドを見下ろす形でバルトとアホ神?は天国のような「庭」から小吉の奮闘を見守っていた。


「そうね、大丈夫だと思ったから連れて来たんだし…」


「それにしてもユルング森林地帯に小吉さんを放り込んだ時は正気を疑いましたよ…」


「あのタイミングであの場所に放り出すのが最前だったのよ…。おかげで鬼神クレイトン・グラディオスに師事させる事が出来た」


ただ、アホ神?は小吉が居た時と180°態度や雰囲気が変わっており、神聖な雰囲気と落ち着いたような冷たいような印象を感じる。


「それに後々、助けてもらうのは私達の方…。いつになるか分からないけど遠くはないわ。今はそっとしておきましょ…」


そう言ったアホ神?はなんだか悲しそうだった…。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「ふぅ…これで全部か…」


手にはキャタピラー討伐の証である触角が6本握られていた。

この触角、ゴムみたいに伸びる上長さもあるし、なかなか切れないので素材としても優秀なのだろう。


「おーい、帰るぞー」


まんじゅう(仮)は近くにあった池でぷかー、と浮いて遊んでいた。

結構キャタピラーの解体に手古摺ってたので暇だったのだろう。

俺は買っておいた大きめの布でキャタピラーの皮と糸の元となる液体の入った袋を包んでリュックにしまった。

触角は討伐の証なので別にしてリュックにしまってある。


「にしても人間の慣れって素晴らしいな…。もうグロイと感じない…」


実際に解体していた時間は30分くらいで、最初は悲鳴を上げながらの作業だったがすぐに慣れてしまい、終わり頃には「うわ…まだ動いてるよ…」と言いながら皮を剥いでいた。


本人は自覚していないが、実際には抵抗の能力が高い為に出来たのである。本来、抵抗の無い初心者ならば途中で何回か嘔吐してるところだ…。


まんじゅう(仮)が池から上がって、頭に飛び乗って来たのでそのまま歩き出す。

どうやらここが彼女の定位置らしい。

なんかひんやりして気持ちいいな…。


「さっきキャタピラーの解体中にお前の名前考えてたんだけどさあ、マニってのはどう?なんかお前ってプニプニしてるからプニって名前を思いついたんだけど、流石に安直すぎたって反省して響きの似たマニって名前にしたんだが…」


(喜!)


なんか大好評のようだ。

元が最底辺だったからまともな名前が嬉しいんだな…。

生き物に対して変な名前は良くないよな!


「一応確認するか…アナリシス!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:マニ

クラス:クリスタルスライム

主人:大森 小吉


生存魔力:16102

自由魔力:6521

筋力:104

体力:98

素早さ:169

知性:18

抵抗:71


~スキル~

・捕食

対象を捕食する。

・弾力変化

弾力を変える事ができる。

・硬質変化

固くなったり柔らかくなることができる。

・自己再生

自身の失われた体を再生する。

ただし元の状態以上にはならない。


~ユニークスキル~

・メタモルフォーゼ

姿形を変える事が出来る。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


よし!ちゃんと変わってるな!


「良かったなマニ!ちゃんと名前変わってるぞ!」


(良かった…ほっとした…)


ん?マニの意思が今までの中で一番はっきりと分かったぞ…。

あっ!もしかして!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:大森 小吉 17(19)

クラス:魔物使い

魔物枠:□□□■■■■

Rank:D+


生存魔力:6358

自由魔力:351/3264

筋力:63

体力:50

素早さ:97+10

知性:94+10

抵抗:134+20


~スキル~

・コール

使役した魔物を自身の近くに呼び出す。

・解放

使役している魔物との契約を解除する。

・契約の瞳

目を合わせた魔物と契約できる。

・アナリシス(魔物)

魔物のステータスが視認出来る。

相手の方が強い場合、部分的にしか見ることが出来ない。

・全力の歯車

使役している魔物のステータスを大幅に上げる。効果は掛けた魔物が多い程高くなる。


~ユニークスキル~

・理解者の理 Lv2

自身の種族以外の種族との意思疎通が可能。

又、自身の考え、知識を共有することが出来る。

・魔召喚(現在使用不可能)

自身の自由魔力を全て使い、魔物を召喚する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


やはり理解者の理のレベルが上がっていた。

あと、さっき見た時には無かった魔物枠があるのと、魔召喚が使用不可になっている。

恐らく魔物枠は魔物と契約する上限みたいなものだろう…。見た目的に白が空きだろうか?

マニのような強い子がいればこれから先楽になるだろうな…ただ怖いから絶対にやりたくは無いけど…。


「マニ?」


(何ですか?ご主人様?)


「いや、特に用事はないんだがどうやらマニと会話が出来る様になったみたいでな、試してみただけだ」


(!ようやくまともに会話できるんですね!もう〇か×かで反応しなくていいんですね!)


どうやら上手く伝わらないのはかなりのストレスになっていたようで解放されてかなり喜んでいるようだ。


「ところで、気になっている事があるんだが、マニって召喚する前の記憶とかあるの?」


(私ですか?私は召喚の時にご主人様の記憶と経験に基づいて創造されたので召喚される前は存在していませんでした。知識とかはご主人様から頂いた物ですのでご主人様以上の事は分かりませんので。)


「なるほどな。じゃあ産まれてまだ1時間くらいって事か!まだまだ赤ちゃんも同然だな!」


(むぅ…。そんな事を言ってられるのも今のうちですよ!今にムチムチのナイスバディな大人になってやりますから!)


「そうかそうか。やれるものならやってみろ!もし出来たら全力で「俺はロリコンだー!」って叫んでやるよ(笑)」


ついつい癖でマニを煽ってしまった。

そして次の瞬間には後悔?してしまう事に…。


(やってやりますよ!メタモルフォーゼ!)


マニはプルンっ!と震えると全身が光だした!

光が収まるとそこには…


「これでどうですか!ご主人様!」


ボブカットにアホ毛が立っている可愛らしいワンピース姿の少女がいたドヤ顔で立っていた…。ただし元のように透き通るような透明感のある青色で……


「ちっさ!?」


身長30~40cmくらいの文字通りの少女だが…。


「おっ…」


「お?」


「俺はロリコンだー!!」


ちなみに俺はロリコンではありません。

「ぷりん…なんてどうだ?」


(怒…)


作者「…酷くね?」


※誤字の改善

(2014/8/28)

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