06話 ~クレイトンと一緒~
ここまで読んでくださってる方、ありがとうございます!
とりあえず今は量を出そうとしてるので、確認してはいるのですがおかしい箇所とかあるかもしれませんが随時直して行きます。
クレイトンさんの小屋についた。ので現在休憩中だ。
途中何度か魔物と遭遇する事はあったが、全てクレイトンさんの弓で急所にあてて仕留めていた。
「クレイトンさん強いですね…」
「ガハハハハ!そりゃそうだ!もう35年近く冒険者として稼いできてんだ!そこらの魔物に遅れなんざとらねぇよ!」
と、豪快に笑い飛ばすクレイトン。
あれ?35年?じゃあもっと年とってるのか?若いな…。
「あんたの棒切れの威力も大したもんだとおもうぞ!あんたが初めに気絶させたブレスウルフだって普通そんなもんで気絶しねぇからな!ガハハハハ!」
強い人に褒められて少し自信がでてきた…。
あっ。そうだ、魔力の使い方とか教えてもらおう!
「クレイトンさん!」
「ん?なんだ?小便か?」
「違いますよ!教えてほしい事があるんです!」
「おう!いいぜ!俺に出来ることならな!ガハハハハ!」
「魔力の使い方を教えて下さい!」
クレイトンさんが固まった…。
何か変な事言ったか?
と思ったら突然大爆笑し始めた。
「ぶわはははははは!!マジか!?大マジなのか!?わはははは!」
「ちょっ!そんなに笑う事かよ!?」
「いや、すまん!…ぶふっ!…て、てっきり俺は身体強化した上で棒切れぶん回してたんだと思ってたんだよ!お前さんどこにそんな馬鹿力あんだよ!?」
それは恐らく言っても信じてくれないのでと思うし、最悪の場合ドン引きされると思うので黙っとく事にした。
「まぁいい…。俺が教えてやろう!とりあえず表に出るか!」
そう言って俺とクレイトンさんは外に出た。
「まず、あんたはどこまで魔力の事を知っているんだ?」
そう聞かれたので俺は知ってる事を話した。
「そんだけ知っておきながら何故出来ないんだ?むしろ想像魔法の事だけは口外しない方がいいぞ。あまり良いこと無いからな。」
「そうなんですか?分かりました」
あれ?俺の常識機能さっきから働いてない気がする?アホ神の担当だったからしょうがないのか?
「じゃあまずは魔力の動きを感知する所からやるぞ!基本的に魔力は、血の流れにそって動いているそうだ。だから根っこの部分である心臓から出てくるイメージを掴め」
言われた通り目を閉じて心臓に集中する…。
ドクン!ドクン!ドクン!
……あっ!なんか湧き水のようなイメージが広がった!
「どうやらここまでは良いみたいだな!次に!筋肉や目をそれで満たすようなイメージで流してみろ!」
右腕の筋肉全体に水を注ぐイメージで心臓から魔力を引っ張り出した…。
右腕が動きやすくなっているのがわかる…。
「なかなか筋がいいじゃないか!よし!俺を殴りつけてみな!」
「えっ?いいんですか?」
「ほら、大丈夫だ!ドンとこい!」
「じ、じゃあいきますよ!」
ドゴォン!
「なっ!?」
「なかなか効いたが、まだまだだな!」
左手で受け止められた!?えっ?何?じゃあクレイトンさんって素の俺が30人同時にかかっても勝てない計算じゃん!?
クレイトンさんみたいなのが何人もいるの?何それ怖い…。
「俺ほどではないがあんたは素質がある、だから落ち込むなって!ガハハハハ!」
「落ち込むよりも恐ろしい感じの方が多いんだよ…」
そんなこんなでがたいのいいおっちゃんとの個人レッスンは終了した。
小屋に戻るといい匂いが漂ってきた。
小屋にきてからクレイトンさんがコンソメスープみたいなのを作っていて、レッスン中に完成したようだ。
「よし!これ食って体力つけたら、早速準備して出発するぞ!」
ちなみに味はダイナミックな男の料理にも関わらずスパイスとか効いていて凄く美味かった。
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ガラガラガラガラ…
「そろそろだな…あぁ、疲れた…」
現在クレイトンさんの馬と荷車で商業都市コルスタンへ移動中である。
元々近くの街まで行く予定だったのだが……
「なぁ、ショウキチ、お前ってクラスある?」
「クラス?そう言えばまだなかったなぁ…」
「お前、本当に俺が居てよかったなぁ…」
この会話が切っ掛けで大きく予定を変更した。
クラスとは職業の事を指している。
クラスには戦闘職、生産職、特殊職があり、戦闘職は文字通り戦士や魔術師等の事で、多くの場合その戦闘スタイルにおいて有利になる。
例えば魔術師が剣士に剣で挑んだ場合剣士には剣のスキルや補正などがあるため圧倒的なハンデを負う。逆も一緒である。
生産職は主に薬師や鍛治師、商人もここに入る。
特殊職は、神官、王、勇者、魔王等の固有の職業が当てはまる。これは基本変えることが出来ない。
クラスは基本自分で変える事が可能だが、大都市では職業の解放が行える(これは他の街でも行える)他、自分に最も合ってるクラスが初めに解放する事ができる。
しかも自分にあったクラスは、合っていない人に比べて強力になる事が多い。
なので初めての場合、普通は大都市で行う。
その為、小吉達は例の森(後から聞いた話しではユルング森林地帯というらしい…しかもあそこはまだ1番外側だとか…)から街へ2日、コルスタンへ1週間かけての移動の途中で、現在あと1日という所まで来ている。
「仕方ないだろ?小吉の為なんだ!たかが1週間如きの移動で泣き言いうな!これでも早い方なんだぞ!俺の愛馬舐めんなよ!」
「しょうがないだろ…。元々半日ですら長い移動に当てはまるのに…」
「お前どんだけ田舎に住んでたんだ?食べ物は?金は?武器、防具は?」
「食べ物は30分くらいのとこにある…。金は自分で働いた分で足りる…。武器は持ってたら捕まる…。防具はいらない…。」
凄くやる気の無さそうに答えた。
嘘は言ってないよ、嘘は。…真実も言ってないけど。
「そりゃまた便利な所で…」
呆れたようにクレイトンは言った。
「暇なら自分のステータスプレートでも見とけ…。」
確かに俺は前の街でこれを貰ったが…。
見飽きた…。
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名前:大森 小吉 17(19)
クラス:なし
生存魔力:6297
自由魔力:3045
筋力:51
体力:42
素早さ:67
知性:83
抵抗:106
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ちなみに一般の生産職の目安の場合
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名前:
クラス:
生存魔力:500
自由魔力:100
筋力:10
体力:10
素早さ:10
知性:10
抵抗:10
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戦闘職だと魔力以外はこれの3倍くらいが妥当らしい…。しかも魔力以外は体を鍛えればある程度伸びるがそれ以降が伸びにくいらしい。
しかもクラスの補正が入るのでまだまだ上がるのである…。
俺の体のスペックすげぇー…。
ちなみにクレイトンさんのも見せてもらった…。
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名前:クレイトン・グラディオス
自由魔力:14529
筋力:143
体力:114
素早さ:46
知性:64
抵抗:102
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典型的な脳筋だった…。
というかバグってないか?この人?筋力可笑しいんだが…。
見えていないところは隠してあるだけらしい。昔やんちゃしたとかで余り見せたくないんだとか…。
その後は特に何事もなく、夜になった。
あれ?森を出てから1回も魔物が襲って来てないよな?そういうもんか?まぁ、平和が1番だな!
そんな事を考えながらクレイトンが夕飯にとってきた大きい丸っこい鳥?を食べた。
いい加減野菜が欲しくなる今日この頃です…。
「そういや、小吉…お前クラス取ったら村に帰るのか?」
村?あぁ…そういう設定だったな…。
「いや、折角だから暫くコルスタンを拠点に見聞を広めるよ」
「そうか!調度俺も用事があるから、暫くコルスタンにいるからなんか困った事があったら来てくれ!多分力になれるだろう!いつも取る宿があるから、そこの受付のじいさんに友人と伝えればいい!」
「ありがとう!助かるよ。何から何まで世話になっちゃったな」
苦笑いになっている小吉をみて、俺と小吉の仲じゃないか!と、言ってガハハハハ!と笑うクレイトンだった。
前回、スキルとかの説明が出来ると言ったな…あれはウソだ!
(>'A`)>ウワァァ!!
区切りが良くないと思ったので魔力と職業の説明だけに終わってしまいました…。
次回こそタイトル回収できますように(-人-)
※誤字の改善
(2014/8/28)