表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『プチ』モンスターテイマー  作者: BIG PURIN
序章 アホ女神とテンプレ世界
3/95

03話 アホ神様とテンプレ世界 02

まだ書き慣れていないのでもしかしたら後から内容を増やすかもしれません。話の大筋は変えないので大丈夫ですよ。

なんか風景が変わった…一瞬で…何が起こったのかまるで理解ができない程に…

こういうのって光がホワワーンとかなるんじゃないの?

周りを見ながらふと戻ってきた思考を巡らすと…


「小吉のやろう講義サボりやがったな」


野郎のトイレだった!

しかもなんか坂口が用を足してる真っ最中だった!

とりあえず声を掛けてみるか…


「さ、坂口!」


「ぬおおぉぉー!」


「うわっ!汚ねえ!そんなに驚くことないじゃんかよ!」


「お前!小吉か!?なんでこんなところに!?てか男のデリケートでプライバシーなタイムを邪魔すんなよ!」


「す、すまん…」


男にとって1番無防備であろう瞬間に声を掛けてしまった事に気がついて急いで謝る。

アホ神よ…もうちょいタイミング選ぼうよ…


「ところで、小吉が遅刻なんて珍しいな。…明日の天気予報です、明日は終日ここら一帯に隕石が降る予定です、傘を手放さない様にしましょう!」


「隕石はやばいから槍にしてあげろ。降らす方も大変なんだぞ(笑)」


「そっちの方が大変だろ(笑)」


坂口とはこんな感じでいつも下らない事でふざけ合える仲で約一年間の仲だ。お互いゲームやアニメが好きで、小動物が好きという共通点が多い友人だ。違いと言えばモテるかモテない位だ。もちろん!俺はモテない方だからな!the普通舐めんなよ(逆ギレ


「んで、どうしたんだ?夜遅くまでエロゲでもやってたのか?」


「違うよ、今日提出のレポートが出来てなかったから5時まで仕上げてたんだよ。」


「レポート…!?やべぇ…やってない…」


坂口はここで手を洗いにこちらを一瞥からして背を向ける。

ん?あれ?まだレポート集めて無いのか?


「レポートまだ集めてないのか?てかレポートやった意味無いじゃん…」


「あ…あぁ…俺としたことが…うっかりしてた…クオリティの低い事するな!って怒られる…」


「うわぁ…急がなければよかった…ん?急いでたから異世界に行ける事になったのか?」




「で…何しに来たんだよ?」




急に態度が真面目になる坂口。どうしたんだ?てか、手を洗うの長いな?さっきの汚ねえ!が効いたか?


「それが聞いてくれよ!さっきアホ神の乗った軽トラに思いっきり轢き逃げされてさあ、死んじゃったからお詫びに異世界に行ける事になったから自慢しにきた!」


一瞬坂口はビクッと肩を震えさせた。


「へ、変な冗談はよせよ」


「冗談なんかじゃないよ!あっ!証明できるようなもの何もないじゃん!なんか用意しとけばよかったよ…」


「で…行くのか?」


「行くよ。生き返れない以上選択肢がないし…」


「そうか…ならーー」


そう言って振り返った坂口は涙目だった…


「俺は誰と残り2年過ごせばいいんだ?」


「あれ?泣いてんのか?証拠は無いのに信じるのかよ?」


「そりゃあ…お前の姿みれば何か異常があったくらい分かるさ…」


言われてから自分の姿をみてみる…


「な!?」


そこには半透明な自分の体があった。

幽霊かよ……いや?間違ってないか?


「で、なんだ?最後のお別れでもいいに来たのか?」


「あ…あぁ…そうだ」


「そうか…」


やばい…変な空気になってしまった…こっちまで泣きそうになるじゃないか!ここは無理矢理にでも流れを変えなければ!


「な…なぁ!」


「なんだ?」


「俺の葬式には絶対に出ろよ!あと香典の代わりにとっておきのエロゲ持って来いよ!」


相手もこっちの意図を察してくれたようで乗ってきてくれた。


「あぁ!持ってってやるよ。お前の性癖が親とか親戚に分っかりやすいように遺影の横に置いといてやるよ!」


「それは勘弁してください!親が悶え死んで葬式費が倍増する(笑)」


なんてたわいもないいつも通りの会話を楽しんだ。

泣きそうになったらお互い足を引っ張る感じで馬鹿にしあった。

で、ある程度たってからふと気づく。


「今って講義の最中だよな?行かなくていいのか?」


「やべっ!?忘れてた!早く行かないとお説教が増える!」


「じゃあそろそろ切り上げるか…あと、ほら、お土産」


そう言って坂口に紙の束を渡した。


「なんだこれ?黒歴史ノート?」


「違うわ!レポートだよレポート!お前やってなかったんだろ?やるよ」


レポートは坂口と話してる最中に思いついて心の中でアホ神に問いかけたら反応が帰ってきたので取ってきてもらったものだ。

あれ?あいつその力使ってコンビニ行けばよかったんじゃね?…まいっか。


「マジか!?超助かる!名前変えて誤魔化すよ!あぁ、そうだ!これやるよ!」


そう言って胸ポケットから坂口が取り出したのはボールペンだった…

ボールペンって…


「これインクないじゃん…まぁ、ありがたくいただくよ。形見みたいにするわ(笑)」


「ちょ!まだ俺死んでないって!むしろレポートの方が形見だわ!」


「そうだな(笑)じゃあそろそろ行きますか!またな!坂口!」


「あぁ!またな!小吉!」


そう言ったとたんに景色がパッと変わって見慣れない白色の世界に戻ってきた…

ビックリするから止めてくれ…それ…


ちなみにその後戻った坂口は、講堂に入った瞬間に教授からレポート提出を求められてテンションが上がったあまりに「そのまま」出してしまうのだった…






ヒグッ!グスッ!


なんか啜り泣きが聞こえる気がする…


「ヒグッ!おがえりなざい…グスッ!小吉さん…」


「何で泣いてるんだよお前?」


「小吉ざんはいいご友人をお持ちで。グスッ!」


なんかアホ神の前にはやたらデカイ薄型らしき高そうなテレビがあった…

てか、なんで気が付かなかったんだ俺!?


「今時あんな感じのやり取りなんか漫画とかでしかないですよ?」


こいつ…盗み見してやがったのか!?男子トイレを!?てか許可くらいとれよ!まぁ、あげないけど。


「盗み見するとはいい度胸だな…轢き逃げ女神さんよぉ?」


「はっ!?すみません!つい出来心で!」


「スミマセンですんだら警察はいらねぇんだよぉ!」


「本当にすみません!あっ!でも盗み見してたからレポート取ってきてあげれたんですよ?だから私は悪くありません!プラマイゼロです!」


「その点は感謝するが神が犯罪を正当化するなぁぁ!!」


「ギャー!!スミマセンー!!」


こんな神様がいて世の中本当に大丈夫だろうか?あらゆる生命よ…ドンマイ。


「で、話を戻しますけど残りの3人はどうします?」


「そう言えばそうだったな…と言ってもあと1人分で十分だけどな」


「あれ?もしかしてリアルボッチだったんですか?プププ」


1回殴れば治るかな?このブラウン管みたいな頭の構造のやつ?

ついでに俺はボッチではない!孤高の男だ!…言ってて悲しくなった…


「なんか傷口抉ってすいません…」


「いいよ…もう…」


「で、どこに行きます?」


「家にお願いするよ」


「家ですか?でもさっき親には別にいいって…」


「親じゃないよ。家の犬に会いに行くんだよ」


「犬…ですか?まぁいいですけど…」


そう言われたと同時に例の如くパッと景色が変わった。

1年も住めば当たり前みたいに慣れる我が家に戻ってきた訳で、すぐさま愛犬のもとへ行く。


家に入ってとすぐ、尻尾をはち切れんばかりに振りながら走ってくるミニチュアダックスフンドがいた。少し戸惑っている様子だ。恐らく半透明な体のせいだろう。


「お出迎えご苦労さん。」


そう言って目線を合わせ、頭とアゴを撫でてやる。

こいつ犬のくせしてアゴを撫でてもらうのが好きなんだよな…


愛犬はいつも通りの手の感触に安心して腹を見せて寝転がった。

どうやら本人と分かってくれたようだ。


そうやってしばらくの間じゃれて遊んでやった。




しばらくたってから気持ちを切り替えて愛犬と目を合わせて言った。


「じゃあ、そろそろ行くよ。楽しかったぞ、ありがとな。」


そう言ってから立ち上がり、玄関に向かった。

愛犬は首をかしげて上目遣いでこっちを見ている…

いつもと雰囲気が違うのが分かるようだ。


「そんな顔すんなって。これでもくわえて遊んでな…」


そう言って愛犬のおもちゃのぬいぐるみを廊下の奥に下投げで投げた。

タッタッタッ!といい音を立てて走って取りに行き戻ってきた時そこには誰も居なかった…

一度消えてビックリした(~ω~;)

暫くは書け次第投稿しますよ!


※誤字の改善。

(2014/8/28)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ