01話 小吉、死す。
初投稿となる作品です!
不定期更新となりますがなるべく期限(目標)を決めて拙い言語力とか文章力とかで頑張ります!
チュンチュン
いつも通りの朝、「何かいい感じの夢を見てた気がするなぁ」と考えながら大森 小吉はカーテン越しに射す太陽の日差しが鬱陶しく感じ、まだ寝ていたいと思う体を無理矢理動かして起床する。
何故か感じる違和感にふと自分のスマホを見てみると…
「!?」
「…やべー…遅刻だ…」
時刻は午前8時56分をデジタルで表示していた。
あまりのビックリに脳が痺れるのを感じつつ時間を計算する。
大学の講義の開始時間は午前9時からで、家から大学までは約1時間かかる…完全に間に合わない。
普段ならしっかり起きる事が出来るが、その日は今日提出のレポートをサボったツケが回ってきて5時頃まで追われていたのだ。
しかもそのレポートを提出する講義は一時限目…
「こんな事になるなら前もってやっておくんだった… 今から行けば受け取ってくれるか?仕方ない、行くか。」
とりあえず身支度を整えて家を出る。
両親はもう仕事に出て行ったようで車は無かった。愛犬のナナちゃんを撫でてから愛用の原付に跨り、少し急ぎ気味に出発した。
大森家は一年前に高校を卒業したと同時に田舎へ引っ越している。歩いてすぐにコンビニがある都会から、最寄りのコンビニまで車で10分というなんとも微妙な場所に引っ越してきたので、車通りは少ない…というよりも通らない。もし見かけたら珍しいなぁと思うくらいである。
そんな中で急ぎながらくだらないが、この男のこれからにとって大事な考え事をしていた。
井上教授怒りっぽいんだよなぁ…絶対許してくれんだろうな…
クオリティの低い事はするな!とか怒るんだろうな…
坂口のやつもレポートまだ完成してなかったが出来たのか?
やべ!レポート机の上に置きっぱじゃん!
あまりに焦っていた小吉は信号が赤になってたのを見過ごしていた…
キキイイィィー!ドン!
不幸は重なるもので軽トラに跳ねられて宙を舞っていた。
頭の中ではこの状況を打破しようと記憶を物凄い早さで検索していくが、時速約60キロで跳ねられた時の対処法なんか普通に生きててある訳がない。思い出とかも少なく碌でもない人生を歩んできた記憶が巡る。
数メートル先までバウンドし、視界が真っ赤に染まって意識が薄れる中…
「後はそこの軽トラの人に任せるかな…」
なんて呑気な事を考えながら意識を手放した…
なんか思いのほか短い気がすると思った。(笑)
※誤字、及び変ちくりんな文章の改善。
(2014/8/28)