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若い人相手にも矍鑠を使ってもよい

前漢末に生まれた馬援字文淵は扶風は茂陵の人である。戦国時代趙の将軍であった趙奢の後であるという、奢は多くの戦功があったため封土を下賜され馬服君と号された、そのため彼らは氏を馬としているらしい。ちなみに彼の血族の一人である馬何羅は巫蠱の禍の時に功があったがその後いろいろあって反乱を起こしため不顯(官位につけない)とされていた。また孝武の時代の揉め事か壊れるなぁ……。馬援は王莽が台頭した後に世に現れ、紆余曲折を経て劉秀に仕えると多くの戦功を挙げた。劉秀が諸勢力を倒し全土を統一し漢を再興させたのちも各地に赴いて戦功を挙げた、北では烏桓や匈奴と折衝し、南は交阯に行けば反乱軍の制圧で武功があった。全土を駆け回った援であったが六十二の時に武陵での反乱鎮圧に赴こうとした際、さすがにそろそろ休めと光武帝に窘められる、その際に「臣は今も尚甲を帯びれますし馬にも跨がれます(臣尚能被甲上馬)」と言った。ほんまかよ、と光武帝はそうさせたところ、昔と変わらず元気な戦士のままであったため「この爺さん矍鑠やな!(矍鑠哉是翁也)」と出兵させた。

矍鑠はそんな名誉雲台二十八将さん(ハハァ……)の故事を由来とし老いても元気であることを表す語だ、ただ正直なところ老いてなくても単なる形容詞として使っていいように思う。矍は説文によると隹欲逸走也であるとされ、今すぐ走って逃げそうな鳥の様であるという。魯の地名である矍相でその字を見かけるほか易で見る以外はほとんど見かけない珍しい字だ。鑠は銷金也とされ、銷は鑠金也とされている。は?となるかもしれないが煉が鑠治金也であり、冶が銷也であり、また鑄は銷金也である。つまるところ赤々と溶けて輝く金属のことを指している、こちらはよく見かける字だろう。輝かしい見た目をしていて今にも走り出しそうな溌剌とした風がある、とても使いやすくそれに字面も良いので使いやすい語だと思うからいろんな場面で用いよう。見た目が輝いているという意味を含んでいるためコンピューターおばあちゃんのように外見が老婆である者に対して「足腰矍鑠」とするのは正しくないだろう。

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