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日本語の解説記事を書く価値

自身の業績としてはあまり価値はないが、依頼されたら快く引き受けるのがよいだろう。最近の若者は人工知能技術の成果を使って英文の総説論文を読むことができているようにも見えるが実際のところ重要な細かいところをしっかりと理解できていないように見える(主観)。いい日本語の解説論文がないため英語のものを渡して学ばせるとそれが顕著である。自分が学生の頃はクッソ長ったらしい(Cambridgeの人が書いたような)正しい英語の論文を読まされたり、外人塗れの環境に投げ込まれ自然と二つ目の研究者として使う用の言語を身体で覚えてきた。今では技術の発展でそんなことをしなくても良くなったように見えるし学生はあまり英文の論文を嫌がらずに読んでくれるようになった。ただ人工知能技術を用いた翻訳では根本的な理解度が低下しているように思うしやはりその分野に特化した英語の学習は未だに必要なのではないだろうか、進化したテクノロジーに頼ると人間が持っている能力が退化するんだ。まぁそういう逆張り偏屈老人みたいな話は置いておくとして、日本語の解説記事を書いてあげるとやがて若手研究者となるだろう学生の育成に役に立つのは間違いない、和文の総説論文の充実度がその分野の若手の質を上げることに直結するだろう、だから依頼されたら面倒でも引き受けて書いてあげると良いだろう。

さて、私もいろいろと書けと言われるようになってきたのだが、果たして私で良いのだろうか。周りの論文と見比べてみると、私の記事は一文一文が果てしなく長く読者を突き放している。難しいものと対峙することに悦びを覚えることが研究者としての資質だと思っているのでこの文章の流儀を変えるつもりはないし、私も難しく書かれていないと自分を下に見られていると感じて頭に来る(難癖)。ただ私が総説論文を書く際には参考文献に気を配るようにしている。凝縮系の数値計算の分野に於いて名前が付いた手法になるとある所からまともに引用されなくなる、そしてそれを読んだ人が原著論文を読まずに適用できない範囲にまで使用し始めるという負の連鎖が始まる、なまじ誰でも簡単に理論計算をできるようになった結果がこれだ。これを読んだ方はこれから自分の分野の研究者となる学生たちに読んでほしい論文を紹介することも兼ねて解説記事を書いてみてはどうだろうか。


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