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日本人もAccent Aiguを使おう

能勢修一博士は慶応大学の研究者の中で最も世界に名前が知れ渡っている人だろう(出身は京都大学なのだが)。分子動力学法という和訳される手法がある、これは分子あるいは原子を質点と考えた力学系の時間発展を解くことでそれぞれの軌跡を得る手法である。先鞭をつけたのはBerni Alder博士という人で、Alder & Wainright (1957, J. Chem. Phys.; 1960, J. Chem. Phys.)は当時の多くの人に新しい時代の到達を感じさせただろう。原子系の軌跡が数値計算で得ることができれば分光実験などで遠回しにしかわからない性質を微視的視点から明らかにすることができるため物性理論の発展が期待される。ただ、数値計算であるからにはそこに難しさが伴う。原子の間に働く力が問題だ、古くは剛体球近似で行われており、それらしい関数の導入、電子状態計算や弾性行列からの係数決定、現在では電子状態計算で得られる力を学習させた機械学習ポテンシャルが用いられるようになり始めている。しかしながらどこまで言っても経験的な力でしかない、波動方程式を解きながら解く方法も用いられるが計算量が多いし、Car-Parrinelloの手法を用いるにしろ、Born-Oppenheimer近似を用いるにしろ必ず何らかの人為的な要素が入ってしまうのだ。分子動力学計算に於いて特定の温度圧力条件を発生させるにはどうしたらよいだろうか。高校生の物理を思い出してもらいたい、気体分子運動論を思い起こすと原子の速度をスケールすることで理想の温度にすることができそうだとすぐわかるだろう。圧力はどうだろうか、理想気体の式に力と原子座標の内積の和を加えれば求めることができるため体積をスケールすれば良いだろう。ただそれはあまりにも不自然であるので、力学系を何らかの仮想的な熱浴に接続した形がどちらかという好ましいように見える、その手法の開発で多くの業績を上げたのが能勢修一博士だ。

さて、初めてその名前を見た日本の人の学生は同じ日本人だと思わなかったのではないだろうか。例えば、Nosé–Hoover Chainという文字列を見てどう思うだろうか。私は最初、ラテン語系の国の人だと思った。まぁ能勢という氏をローマ字でそのまま表記すると、鼻だと思われてしまうだろうからAccent Aiguをつけたのだろう。さて私もなのだが、日本の人でeで終わることになる氏の場合、積極的にAccent Aiguをつけたローマ字表記にしたほうが良いだろう。国際会議で入船さんという方の論文を引用してイリフュンと発音しているのを見てそう思った。まぁ科研費電子申請システムでは使うことができないんやがなブヘヘヘ


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