入試における採点業務
入試における採点業務は監督に比べると楽な業務だ。たとえ数学担当で複数日の早起きを求められても、独り言を呟きながら作業していいのは気が楽だ。ちなみに採点業務の流れは大体こんな感じだ。
まず解答の束を複数人でぱらぱらと一通り見る。それで大体の得点率を見て、部分点の基準などを話し合う。その後、実際に複数人で採点を始める。その際に最初の一瞥では気づかなかった微妙な解答事例があればそれについて相談し基準を少しずつ固めながら採点していく。終われば解答の束に署名する。一度目の採点が終わると、束ごとにはじめに採点した人ではない者が採点の確認を行う。この際に、単純な採点間違いだけでなく、はじめの採点の途中で足された部分点の基準との整合性も確かめる。これが終われば解答の束にまた署名する。その後、問題のかたまりごとに点数の小小計を計算し、また採点の間違いがないかを確かめる。この作業もまた、他者が精査を行う。それが終わると小小計を足し合わせ解答用紙の小計を出す、この時点ではまだ決定にはならない。最後にその小計が合っているかを他者が確認した後に小計を記入する。他者と足並みが合わなくても三人以上の組でやっていれば手持ち無沙汰になることはないのですることが無くなることはないので業務としては楽だ。
採点業務をしていると受験生に色々と言いたいことが湧いてくる、まぁ高校生はこんなサイトのこんなエッセイなんて読んでないだろうが……。まずは問題文をちゃんと読んでほしい、単位や有効数字の指定を読んでいない人が結構いるからだ。医学部の採点をしていても数割程度はいるため頭を抱える、まぁ医者は自然科学系ではないから余所者の私がどうこう言うものではないかもしれない。分数の約分や少数の足し算はちゃんと検算してくれ。この二つの計算ミスはとても多い、ほんとの最後の最後にそこだけ間違えている場合部分点を与えることになる場合があるので確認の手間が増える。転写ミスもやめてほしい、求めた解はあってるのに何故か解答欄には異なるものが書かれてるやつだ、これも気付きづらく手間になる。途中式を求められている場合は過不足ない範囲で書いてほしい、とても適当で感覚的な言い方になるが多くの場合、解を求めるための材料となるような立式、重要な式変形(いらないことも多い)、最終的に求める解を導くための式の三つがあればいいだろう。多く書かれると採点のメモをする箇所が無くなって邪魔だ、今のところギチギチに書いてあって邪魔だなと独り言を言うくらいで済んでいるがそのうちブチ切れて暴れ始めるようになるかもしれない。そして解答は清書してくれ、判読しづらい字で書かないでほしい。




