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万年助教の復活

かつて万年助手・助教というものが存在した。採用をしたが業績が出ないため昇進させることができない、しかしながら任期なしのためクビにすることもできない不良債権だ(優秀ではあるが気性の問題で万年助教となっていた人もいるのだが、それよりは単純な不良債権のほうが多かったのではないだろうか)。平成の中頃(適当)から教員には任期がつくようになり万年助教は消えてなくなった、かに思われた。

今、大学教員は博士号を取れば誰でもなれる。私が二箇所くらいポスドクをしたあたりくらいから大学教員が足りなくなる兆しが出ていた。考えてみると、お世話になった先生たちが次々と定年になり、学会でも「◯◯さんってあと何年だっけ」みたいな話をよく聞くようになる。友人に特集号での解説記事を依頼された際、査読者候補に上げた人に対して「◯◯さんもう引退されてますよ」って言われることもあった。私が特任助教に採用されたときは(公募では五年二年だったのだが)二年勤めたあとに任期なしの助教になるという感じだった。かつてポスドク先だったところの同窓会に行くと、当時博士課程だった学生がポスドクを経ずに助教になっているのが散見される。

学科会議では、公募に人が集まらず任期なしで公募しないと企業に勝てない、という話がよく出るようになる、この先任期なし助教は増えてくるだろう。ただ、個人主義が強まり講座制は崩れつつある、昇進圧が下がっている現在意図して万年助教になる、という人が増えるのではないだろうか。なんとなく昇進しなければいけないという雰囲気はなくなってきている、そうなると昇進圧は講座のせいで自由にできないから上に行きたいくらいしかなくなる、しかし人が減って大講座化した大学では助教からPIだ、最低限の大学業務をこなしつつ趣味で研究できる立場である万年助教は魅力的だ、昇進しても賃金は大して増えない割につまらない仕事ばかりが増えるので金は金転がしでもして増やすほうが賢明だろう。昇進を拒みつつなおかつ学科会議で過激な発言をしてコイツを昇進させてはならないみたいに思われるように振る舞い万年助教の立場を確保する、なんとも素晴らしい。しかしながら近頃は准教授が学科の三役やらされることがまぁ普通にあり助教でも准教授クラスの業務をやらされるようになるのは時間の問題だろう……。


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