消える大学
東京工業大学が東京医科歯科大学と合併して良くわからない名前の大学になった、最近学会で東工大の人にその事に対して苦言を呈したら東工大のTシャツを貰えた。医学部の人間はあまり大学の学者という感じではなくて職人に近い、そのため大学の人間とは気風が異なり、大学との合併は医学部以外には悪い方向に働くことが多い。本来は医科学校は厚生労働省の大学校であるべきで、大学とは別の組織にするべきだろう。ただ、大学病院を別の大学にくっつけることは財務省的には嬉しいようで、医科学校の合併を断った静岡大学は嫌がらせをされた。東京工業大学ほどであれば敢えて断ればいいのにと思った、まぁすでに嫌がらせで学費を上げざるを得なくなっているのでこれ以上は耐えられない、という感じで仕方なく合併したのだろう(アルミホイルを巻きながら)。
そういえば、私が田舎を出て東京の大学に行く少し前、実家の前に住んでいる農家のおじいさんが、「蔵前いくんか、すごいな」と言っていた覚えがある。蔵前という名は同窓会が蔵前工業会であることだったりにしか残っていない。あとは、谷崎の小説で当時からああいう男の巣窟みたいな偏見を持たれていたんだと笑うくらいか(どうでもいいが少年、魔術師、秘密などの掌編は面白いんだが長編はダレるよな……)。まぁ、私はこれからも東工大と呼び続けるのだろう。
知り合いに現Sorbonne Universitéの人がいる。その人は未だに自分の所属をUPMC (Université Pierre et Marie Curie)と言っている。Université Pierre et Marie Curieは1971年にUniversité ParisVIとして創設されたパリ大学のうちの理工系分野を担う大学である。1974年から名称をUniversité Pierre et Marie Curieとした。2018年に哲学・文学そして言語などを担う第四大学L’université Paris-Sorbonneと合併してSorbonne Universitéとなった。私の先生に「あいつ未だに自分の大学のこと第六大学って言っとるな」という知り合いがいた、まぁわずか数年であっても思い入れがあれば忘れられないのだろう。




