高校生の思う学問
高校生のころに思い描いた分野を学べる大学に進み、しかしながら思ってたのと違う、となる人は多いのではないのだろうか、寧ろ思ったとおりだったという人のほうが少ないのではなかろうか。
自分語りをしよう。高校生のころ、総合の授業みたいなのでそれぞれが興味のある職場に訪問するみたいなのがあった。私はその時、素粒子を研究している大学教授のところに訪問したと思う。理学部に進みそこで私が本当に興味があったのは量子力学とか素粒子論ではなく、統計物理学に分類されるものだということに気がつく。基礎物理ではなく物性よりで、電子系ではなく原子の熱運動や輸送が積み重なってマクロの性質に反映される仕組みに魅力を感じているということをやっと理解できた。ただ、次に自分の興味の対象となる物質を見つけるのにはまた時間がかかった。私は修士の中頃まで水が関わる系の実験をやっていた、なんか思ったより実験が楽しくなかった。手先が器用でなく、またその分野の実験は忍耐力が強く要求されるため自分に向いていないなと感じていた。そんななか、私の指導教員の師匠である人が来て学科全体に向けてセミナーをしてくれる機会があった。そこでとても変な挙動をする物質のことを知り、それの研究をしたいと思うようになった。そして、それからはその物質を自分の専門分野とするようになり、また理論計算に軸足を完全に移した(実験が難しい物質のため)。
自分の適性、そして惹かれる学問を高校生に選ばせるのは酷な話だと思う。そういうのがあるので高校生は親の財力が許せば東大や東工大のように類で取るところに進学するのが良いと思う。




