IF足し算
IFとはImpact Factorの略で論文誌に掲載される論文の平均引用数のことを指す。最近、私の勤める大学での教員の評価に用いられるようになったのだがそれ以来、業績を入力しなくなった。改組の関係で大学のシステム少し不具合があって業績が入力できなかった時があって、その際にセンターの長に叱責された。私は前もって入力できないことを事務に伝えて「でもねオレIF足し算ってキライなんだよね、品がないし頭悪そうでしょ」と言った感じで適当にそっちで授業と運営業務担当だけで入力しといてとメールしていたのでそれを転送した。結局、システム上の所属が消された学科のままだったことが分かり解決したのだが。
自分がIF足し算を嫌っている理由だが、品がないし頭悪そうとは素で思っているのだが、加えてNatureやScienceが嫌いだからというのがある、乗る論文が短くしょうもない飛ばしが散見されるからだ(個人的な偏見)。流行ってるから、凄そうだから、そんな軽薄なものばかりが並んで辟易する(個人的な感想)。共同研究者が系列に出すことを狙うので掲載されるのは避けることはできないが私自身は専門性が高い論文誌に出すことを優先する。
そういえば、私が博士号を取って初めて勤めた先には、私と同じポスドク研究員の立場にある老人が二人いた。一人は物材機構、もう一人は物性研を引退された方で、大御所が「同じポスドクの○○です」と名乗ってくるのでクスリとしてしまった。七十を越えても自分の手で実験して論文を書いているのを見て尊敬できると思ったし、昼下がりに「プールに行ってきます」と言って抜け出しているのを見て"タフ"であることは研究者として重要な才能の一つだとも感じた(高校生までスポーツをやっていたが大学からやらなくなったのは損したなと思う、過度な筋肉が落ちたのはいいのだが……)。物性研を引退された先生が言っていたのだが、六本木に物性研があった時代は上の先生から「NatureやScienceみたいな下賤な論文誌に出すな、Physical Reviewに出しなさい」と言われていたらしい。




