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物理学と図

入試問題チェック委員のときに作問者に直接言うことはないが、問題の設定が図示されている、もしくは作図させるような入試問題は作るべきではないだろう。俗な理由としては採点が面倒だからというのもあるのだが、真面目な理由もある。G. L. LagrangeのMécanique Analytiqueの序文に"On ne trouvera point de figures dans cet ouvrage. Le méthodes que j’y expose ne demandant ni constructions ni raisonnements géométriques, mais seulement des opérations algébriques assujetties à une marche régulière et uniforme"とある。"この書には図はない、作図と幾何学は必要ないからだ。そこには代数操作だけがある、それが最も正しく統一された道であるからだ"といったところだろう。

数値解法で力学方程式を学生に解かせる際に高次かつ多次元になると九割程度の手が止まるようになる、私ははじめ理由が分からなかった、途中で何となくこうなのではと思って代数操作に簡略な図をつけたら理解し始める学生が増えたように見えた。恐らく本質的には理解できていない、高校までの図を書いて物理学を学んだ気分になっているのが抜けていないのだ。代数操作を素直に、素朴に、ありのままに理解するということができていないように思う、それが大学で自然科学を学ぶことの根本だというのに。

ちなみに今でもよく覚えているのだが、学部生のときに用いていた解析力学の演習の教科書のコラムにラグランジュに対する言及があった、確か裳華房の黒い本だったと思う。その著者は「言いたいことはわかるが、図はあったほうが理解しやすいと思う」と書いていた。


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