素晴らしい贈り物
「迷路の中にいるネズミたち」はコメディとSFの物語です。私はこの物語を書くために、古いアメリカのホームコメディ、ラテンアメリカのコメディ、日本のコメディなど、複数の情報源からインスピレーションを得ました。私の作品を楽しんでいただければ幸いです
大阪の芋山高校、午後5時。校内には4人の生徒が残っていた。男子のカナトとミカミ、女子のサクラとヒナタだ。それぞれ自分の教室の掃除当番として残っていたのだ。さらに、厳しすぎるぽっちゃり美人の千恵美先生は生徒のテストを見直すために残り、そして小柄でグラマーな保健の千恵子先生は、単にうたた寝をしていただけだった。
突然、校庭から奇妙で大きな音が聞こえた。6人はそれぞれの窓から校庭に現れた謎の光を目撃する。興味を引かれた6人は、校庭へと向かった。しばらく安静な時が流れていた。だが、とつぜん、どこからかに「ピコーン」という音が鳴り響いた。
「な、なんだぁ!?」彼らは驚きの声を上げた。
目の前に現れたのは... なんと腕と足が生えたパソコンのような怪しい物体だった。
「はっはっは、これは悪い夢だよね?」ミカミは次第に焦りながら言った。
そんななか、ミカミはその怪しいパソコンロボットに近づいた。
「何これ... これを押せばいいのかな...」ミカミがひょいと手を伸ばしたその瞬間——
パソコンがいきなり光り始め、無機身に「プロジェクト・クロウアイ」と書かれたロゴが浮かんだ。
「プロジェクト・クロウアイ、イニシアチブーング。使用者の身元を確認します。」
「は!? なんじゃこりゃあああ!」
光の積次を隠したロボットはカナト、ミカミ、サクラ、ヒナタ、チエミ先生、チエコ先生の顔をじっと一瞬確認したあと、フワッと消えてしまった。
彼らはただただ呆げてその場に立ち崩れた。
「... 夢だったのか?」
「とりあえず帰ろう…」
結局それはまるで白夢のような事件で、彼らはその日、逃げるように家に帰った。
次の日、全ては元どおり。
「やっぱり夢だったんじゃ...」
と思ったのもつかの間、あの怪しいロボットが再び現れた。
「オイツもう一回くるんかい!」
さらに一加、一同にいた4人の学生たちは、「チェミ先生~!トイレーですー!」と同時に教室を飛び出した。
「あのバカたち、なにをする気だよ?」と吸っていた空気が、チェミ先生は何やら一時出ていくようだった。
「学生のみんな、ごめんね。私は数分間外出しなければなりません。その間、今日は少しの間、課外活動で議論をやろう。テーマは『自国主立と貿易』ですよ。」
そう言って、チェミ先生もチエコ先生も一緒に校庭へ向かった。
6人がそこに集まると、誰もが言葉を失っていた。
昨日の出来事が夢ではなく、現実だったと理解したからだ。
漫画やSF小説、ファンタジー小説が好きなミカミが言った。
「これ……めっちゃハイテクなロボットじゃね?」
その時だった。
――ぽよんっ。
かわいいポッチャリしたネズミが、ちっちゃな白衣を着て現れた。
「ひゃあああああああああ!!!」
ネズミが大の苦手なサクラが悲鳴を上げる。
サクラは慌てて近くにあったホウキを手に取り、ネズミに振り下ろそうとした。
「ひぃぃぃぃぃぃ!!」
ネズミは情けない声で叫んだ。
「お願いです!お嬢さん、殺さないでください!!ボク、可愛すぎて、デブすぎて、死ねませんからぁぁぁぁ!!!」
……その言葉が逆にサクラをさらに怯えさせた。
「しゃ、しゃべった!?このネズミしゃべったぁぁぁ!!!」
チエミ先生、チエコ先生、そしてヒナタが、なんとかサクラをなだめてホウキを取り上げた。
チエコ先生、チエミ先生、そしてヒナタがなんとかサクラを落ち着かせた。
ミカミがネズミに尋ねる。
「……お前、誰だよ?」
するとネズミはニヤリと得意げな笑みを浮かべた。
「フッフッフ……。ボクは超天才にしてスーパーサイエンティスト!アメリカのMITを首席で卒業したその名も……チュビー様だっ!!!」
……シーン。
誰も何も言わない。
「……え? え? ここ、感動して拍手するところなんですけど? え、聞いてた? ボク、すごいって話したよね?」
沈黙が続く中、チエコ先生が思わず口を開いた。
「……あの、あなたが科学者? ネズミなのに?」
チュビーは再びニヤリと自信満々に答えた。
「そのとおりっ!ボクはこの世界で一番の科学者なのだ! ところで、ボクがあげたプレゼントは気に入ったかな?」
そう言って、ロボットのようなコンピューターを指さした。
ミカミが近づいてきて、目を細めて尋ねた。
「……え? それ、お前が作ったの?」
「もちろんさ!」と、チュビーはドヤ顔で答えた。
カナトが首をかしげて尋ねた。
「で、それって結局なんなんだ?」
チュビーがドヤ顔で胸を張る。
「ふっふっふ……これはボクが作ったスーパーパソコンさ!これを使えば、あらゆる並行世界のあらゆる時間の出来事が確認できるのだ!」
ミカミは眉をひそめて疑いの目を向けた。
「……そんなすごいもん、なんで俺たちに渡すんだよ?」
「それはね、」とチュビーはキリッとした顔で言った。
「パパに頼まれたからさ!」
チエコ先生が不思議そうに尋ねる。
「……その『パパ』って誰なの?」
「カラスだよ!」とチュビーは当然のように答えた。
カナトがさらに聞く。
「じゃあ、お母さんは?」
「蝶々さ!」とチュビーはにっこり。
ミカミはため息をついてツッコんだ。
「いや、意味わかんねぇよ。」
「うん、ボクもそう思う……。」とチュビーはしれっと返した。
すると突然、チュビーはピョンとロボットの上に飛び乗った。
「さぁさぁ! どーぞどーぞ、試してみてくれたまえ!」
ミカミは「どうせ全部冗談だろ」と思いながらも、なんとなく興味本位でコンピューターに触れた。
「……ええっと、『どうすれば金持ちになれる?』っと……」
するとコンピューターの画面に、別の並行世界の映像が映し出された。
そこでは、その日のミカミが何気なく買った宝くじの番号がフィボナッチ数列になっており……なんと3億円の大当たりを引き当てていた!
ミカミは次の週刊少年ジャンプを買うための金が欲しかったので、放課後に宝くじを買いに行った。
そして……。
「やったぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ミカミはガッツポーズを決め、すぐに他の5人に電話をかけた。
「チュビーの言ってた通りだ! あの機械、マジで機能してたんだよ! オレ、宝くじ当てたんだよ!!」
その後、ミカミは街中を走り回りながら叫び続けた。
「オレは金持ちだぁぁぁぁ!! 金持ちだぁぁぁぁぁぁ!!!」
……その結果。
「……あ? なんだアイツ?」
「宝くじ……持ってんじゃね?」
「……行くか。」
運悪く、その様子を見ていた不良グループに目をつけられ、ミカミは宝くじを奪われた挙句、しこたま殴られた。
後にその話を聞いた他の5人は、逆に「プロジェクト・クロウアイ」の実力を確信した。
数日後、チュビーと5人はミカミのお見舞いに行った。幸い、ミカミの怪我はそこまで重くなかった。
だが、意外なことにミカミは全然落ち込んでいなかった。
「いや、全然いいんだよ。」と、ベッドに寝そべったままミカミが笑った。
「だってさ、あの機械があれば、もっとすごいことができるんだぜ? 宝くじなんてクソみたいなもんだよ。」
ミカミは目をキラキラさせながら5人に熱弁をふるった。
「未来予知、歴史の真相、未知のテクノロジー……可能性は無限大なんだぜ!?」
そして、ミカミはチュビーの方に向き直り、しみじみと言った。
「……チュビー、本当にありがとう。 こんなすごいプレゼント、今までに誰にももらったことがないよ。」
チュビーはニヤリと笑い、肩をすくめた。
「まあ、どういたしまして。 でもさ、次からはもうちょっと気をつけろよ?」
それからというもの、ミカミとカナトは授業を抜け出しては、体育館に隠した「プロジェクト・クロウアイ」をこっそり見に行くのだった。
これは第 1 章です。これは私が作成した SF とコメディの物語の始まりです。すぐに次の章をアップロードします。この物語を読んでいただきありがとうございます。