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異世界の英雄はもういない  作者: 天山竜


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5-⑤-2D.『決勝』開始~雪月花~



 ━━「サハラ」━━ 

 倒した魔物を前にしたティアにも同じ現象が起こり、横たわった『サンド・ワーム』の身体が吸い込まれ表面に「Sー1」との表示が出る。


 「な、何?!どういうコト!?」



 ━━「ナイル」━━

 倒された大量の『サハギン』を残さず取り込み、記された「Aー50」の文字を見たセリエは、感心したように装着された腕輪を眺める。


 「なるほど……この腕輪が倒した魔物を計測してくれる訳ですか」



 ━━「ヘリオポリス」━━

 3人が着けた腕輪に共通してニーズヘッグと同じ表記が出た事を確認し、事実に気付く。


 「これ、チームで討伐数が共有されてるみたいですね」

 「……つまり……おおく……たおした……ほうが……おとく?」

 「……楽しめる個体も用意してるんだろうな」



 ━━「ナイル」━━

 魔物を倒せば良いのか、それとも単に生き残れば良いのか……ヴェールに包まれた勝利条件に思い悩む。


 「結局、優勝する条件って何なんすかね?」

 「こんな物を用意するからには他のチームを倒して終わりとは行かないだろうな」

 「決勝が時間掛かると言うのは分かりましたが……終わらない……何て事にならないと良いのですが」



 ━━「サハラ」━━

 分かっているのはこの決勝が恐ろしく時間が掛かるかもしれないと言う事。


 「クロさんに追加で物資を頂けて助かりました」

 「食糧もまだあるし、目下の問題は情報かなぁ」

 「その辺りも先ずは合流してからね。皆どこら辺に居るのかしら」




 三箇所に散り散りとなった少女達が、先ずはお互いが会う事を目指して動き出す。


 決勝の賽は投げられた。


 オベリスクが用意した舞台で強者が集い、互いに(しのぎ)を削り、武勇を競う。

 様々な目的と思惑が絡み合った『シブレスタ武芸祭』。

 その最終戦の幕が切って落とされた。



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