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異世界の英雄はもういない  作者: 天山竜


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4-19.作り出した物の『価値』


 「━━と言う訳で、先日『魔王会議(サバト)』が開かれ、そこで女王代理に泣き付かれて捜索に当たっていました」

 「【怠惰】に泣き付く【傲慢】って想像すると笑えますね?」

 「そういえばそうですね」



 あははうふふと笑っているがセリエが探してたのはディオサなんだよなぁ。

 簡単に説明された事を要約すれば、亜澄さんが各地に散らばる《魔王》を集め、警告と情報収集をしてくれたらしい。

 それがいざ『魔王会議(サバト)』とやらで……亜澄さんを含め6人の《魔王》が揃ったと思われたが、【傲慢】が居る筈の『パンセ共和国』のみ代理が出席していたとの事。

 代理を務めたディオサの旦那が出産の為の里帰りをしていると聞いた所までは場も和んだらしいが……亜澄さん宛に個別の連絡が来て、『ディオサが里帰りをしてから数ヶ月音信不通で心配してる、助けて欲しい』とのことだったそうだ。

 義務はないが義理はあった。元々亜澄さんとディオサは友人だった事に加え、代理とは言え他の《魔王》に貸しを作っておく事に損はないと思い、ディオサの捜索をセリエに命じたとの事。

 ディオサの故郷がこの大陸の王都『セレジェイラ』の近くと言う事で、先ずはそこに行ってみるついでに、折角なので俺に挨拶でもと立ち寄ったら……まさかの当人が居たと。


 「ですが、ディオサ様がクロさんに助けられていたとは。これも縁と言うものでしょうか」

 「俺はただ傷付いた朱兎馬を助けただけだ」

 「それが私だったのですから……紛れも無い縁ですよ」


 『オルタンシア帝国』【怠惰】の《魔王》、アスミィ=オルタンシアこと五百神亜澄の一人娘━━セリエ=オルタンシアと。

 『パンセ共和国』【傲慢】の《魔王》、ディオサ=メレナ=ベルメリンがそう言うなら縁なのだろう。合縁か奇縁か判断つかない所だが。


 「それで……どうするんだ?ディオサは自分の国に帰るのか?」

 「そうですね……ご迷惑を承知でお願いしたいのですが、もう暫くは此方に居させて頂いても?」

 「一応理由は知りたいな」

 「フラルマリーの為です。本来なら身体と知識と魔素が共に成長する筈が身体と魔素だけが大きくなってしまいました。『朱兎馬』の姿なら外敵だけに気を付ければ良いのですが、人の形を取ってしまった今、内敵……我が国の中に居る者に誘拐や拉致、最悪は殺害を企てる者も出て来る危険性がありますから」


 ディオサに抱えられ、シロに茶菓子を与えられご満悦のフラルマリー。

 確かに言語が未だ赤ん坊が使うような言葉ばかり……と言うか『朱兎馬』時に使っていた言葉のままで、意思疎通が親であるディオサと、魔物の言葉を理解出来るシロしかいない。

 統治者の立場はピンとは来ないがディオサがそう言うのなら危険があるのだろう。


 「朱兎馬の姿には戻れないのでしょうか?」

 「体内の魔素を自分でコントロール出来れば。ですが今はまだ無理ですね」


 リリーナが朱兎馬の姿を勧めたのは、朱兎馬と言う魔物の特性を知っているからだ。

 その特性は……速度。

 親であるディオサは、恐らくシロより速い。子供の朱兎馬も外敵から逃げ切れる速度を出せるだろうが、ディオサ曰く人の姿だとその身体能力はまだ発揮出来ないそうだ。

 

 「……クロさん、あの……」

 「分かってるよ」


 人の子と変わらない存在を狙う奴がいる所に置いておくなんて出来ないよな。


 「条件はちゃんと自分の国に連絡をする事。そうすれば此処に居てくれて構わない」

 「クロさん!!」

 「ありがとうございます」


 優しいリリーナが我が事の様に喜び、ディオサがほっとした様に微笑む。どれだけ強い存在でも不安は在る。その不安が解消出来る手伝いが出来るなら……お安い御用って奴だな。


 「ではパンセへの連絡はお母様を通じて致しましょう。護衛も必要でしょうから私も此処に居させて頂けると嬉しいのですが?」

 「分かった、部屋の準備はしておこう」


 だから俺にしなだれ掛かるのは止めてくれセリエ。

 取り敢えず……部屋は二階にまだ空きがあるし、いざとなれば増築すれば良い。俺達の家はじいちゃんが作ったもので拡充なんてお手の物だしな。


 「良かったわねフラル。まだ此処に居ても良いって」

 「……ありがと……くろ」

 「別に礼を言われる事じゃない」

 「ひひひーん♪」


 フラルマリーが俺に向かって手を伸ばして来てる。ディオサが立ち上がり、まだ小さな自分の子供をなかば強引に俺の腕に押し付けて来た。

 そう言えばじいちゃんが言ってたな。



 『子供は未来の宝だ。それを守るのも大人の役目ってもんだよ!』



 小さかったシロと俺を一緒に抱き上げ、さも愛しそうにそんな事を。

 じいちゃんがこの場に居れば……きっと同じ事を━━


 「ひひひひん!」


 腕の中でフラルマリーが俺の顔に両手を伸ばし『偽りの感情(ペルソナ)』を剥がしぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!



 「ああああああああああああああああああああああ!!!!!」

 

 

 視界には仮面(ペルソナ)を剥ぎ取り俺を見て笑うフラルマリー。

 そこからの記憶は若干朧げではあるが、聞いた話ではフラルマリーをディオサに突き返し脱兎の如く部屋から居なくなったそうだ。

 


 「はぁ」


 数時間後。

 月が頂点まで昇り、皆が寝静まった頃……俺は1人風呂に入ってる。

 久々に……油断した。まぁ害意の欠片もない子供のした事だし怒る事も特にない。ただ落ち込んでるだけで。

 あの後はてんやわんやの大騒動だったらしい。

 シロが匂いで俺を追い掛け見付け、仮面を装着。落ち着いて戻ってみればフラルマリーは大泣き、ディオサが慌てて大謝り、リリーナはオロオロ部屋を駆けずり、何故かセリエは微動だにせず、メイド3人は荒れた部屋を片付けていた。……俺がテーブルをひっくり返して逃げた後処理と考えると頭が上がらない本当にゴメンなさい。

 フラルマリーは全く悪くない……っていうか全面的に説明してなかった俺が悪い。『偽りの感情(ペルソナ)』を着けずに誰かと話せる未来が全く思い浮かばないんだけど。

 顔から外し、手の中で『偽りの感情(ペルソナ)』を弄び、望む未来が遥か彼方にあることに想いを馳せる。

 

 「はあぁぁぁ」


 湯船に浸かり、盛大な溜息をまた一つ。

 これからはちゃんと……赤ん坊を抱いてる時ですら油断しない様に気を付けないとなぁ。


 

 「クロさん」

 「!!」



 唐突に扉の外から名前を呼ばれ『偽りの感情(ペルソナ)』を装着。

 今の声は……


 「セリエか?」

 「はい━━少し宜しいですか?」


 俺が一人でいる所を見計らって話しかけて来た所を見ると……皆の前では話し辛い事なのか?


 「別に構わないが一体どうし━━」

 「失礼します」


 ガラっと音を立てて脱衣所から風呂場に繋がる扉が開かれ、小さな(タオル)で前を隠したセリエが浴場に入って来たなんでやああああああぁぁぁぁああああ!!!

 仮面の効果により感情が表向きは制御されてるが俺の内面はダイパニックナンデスケド!!!

 普段は頭上に一纏めにしている髪を解き、月明かりに揺蕩う湖面の様な髪が歩みと共に揺れている。雪原とはこんな白さなんだろうなと頭の片隅で考えてしまう肌が俺に近寄り、片隅にあった小さな桶で湯船からお湯を汲み取り身体に掛け……って違うボーッと眺めてんじゃねーぞ俺ぇぇええええええ!!!

 広い湯船の逆側まで下がり壁の方を向いて湯船に身を浸し……仮面越しに努めて冷静な声を出す。


 「……まだ入ってるんだが」

 「裸の付き合いと言うものですよ」


 いやいやいやいやいや!!!異性では成立しないってじいちゃんから聞きましたけど!?

 身を清めたセリエが湯船に入った音がする。どどどドウスル?!だっしゅでオレガ出レバ良いのカ!?

 俺が狼狽えている間にいつの間にかセリエが俺の後ろまで距離を詰めている気配が!?


 「先程はクロさんが見られたくない素顔を見てしまったので……私も……と」

 

 俺の背中から両腕を前に回し抱き着いてくるセリエ。

 柔らかな感触が脳に、強制的に刺激を送り込み何も考えられなくなる!?

 おおおおぉぉぉぉおおいややや止めてくれえええぇぇぇぇええええーーー!!!

 

 「勘弁してくれ」

 「……ふふ、分かりました」


 俺の内心を見透かしているのか、スッと手が離れ……胸の感触が離れていった……が、代わりにチャプっと音がしたと思ったら別の何かが接触する……これは、背中……か?


 「ディオサ様の件で有耶無耶になっていましたが、魔素を回復させる道具を開発されたのですね。先ずはおめでとうございます」

 「……あぁ、ありがとう」


 ここで言う事!?皆がいる所で良かったんじゃない!?

 い、いや気が紛れるならどんな話でも構わんわ!って言うか早く出てってくれないかなぁ?!


 「クロさんは自覚がないと思いますが、かなり画期的な事をされたんですよ?」

 「……そうなのか?」

 「これまで魔素を回復させる道具は稀にあれど、薬なんてなかったんです。それこそ《魔王》が治める国はあの『魔源種子(エーテル)』を何と引き換えにしても欲しがるでしょう」

 「……国?個人じゃなくて?魔素はそんなに頻繁には使えないものなんだろ?《魔王》はともかくとして、魔素から生まれる魔力を使えば良いんじゃないのか?」

 「それは━━実際に見て頂いた方が早いですね」


 背中が離れ、離脱する機会が巡って来た!!……が、『魔源種子(エーテル)』が知られれば国単位で欲される理由も知りたい。この一瞬の逡巡が逃げ出す機会を奪って行った。


 「此方を向いて頂けますか?ちゃんと隠しましたから」

 「…………本当だな?」

 「勿論」


 セリエの言葉を信じ、意を決して背後を向く。

 音も無く立ち上がっていたセリエは身体に大き目のタオルを巻き付け、解いていた髪を前面両側に流し腰くらいまでを自らで隠している……こ、これはこれで、何処を見て良いのか分からんのだけども。。。


 「【この想いを届けて】」


 セリエの『起句』?

 ピンと水平に伸ばした手、その先にある細い人差し指に魔力が集まる。狙いは俺が今まで向いていた壁。あそこから魔法を放つのか?ではこのまま『本唱』『終名』と続き、『詠唱』が完成━━

 そこまで俺が思った時、パシュッと音を立てて……氷が壁に……当たって砕けた?

 なんで……?……何で!?じいちゃんですら『詠唱』を通して精霊と協力して魔法を放っていたんだぞ!?それを『起句』のみで発動させるなんてあり得ないだろ!?

 目の前で行われた事実に驚愕していると、セリエが俺に向き直り、微笑み掛ける。


 「これが魔素と魔力の違いです」

 「……『本唱』と『終名』が要らなくなる事がか?」

 「より正確には『起句』は自分の為、『本唱』が精霊の為、『終名』が双方の認識を共通させる為と言われているのが『詠唱』。『起句』で魔法を放てる状態にし、通常なら『本唱』で魔力を精霊に渡せる様に形作り、自分と精霊が共通の結果を見る為に『終名』を唱えるのが魔法です。ですが、精霊の力ではなく、自前で現象・事象を改変出来る力を用意出来たなら?」

 「……精霊に渡す魔力を練る儀式である『本唱』が要らなくなる?」

 「御名答」

 「だったら何故その方法が広まってないんだ?詠唱が省略出来るなら魔法はより強い物になるんじゃないのか?」

 「根本的な理由としては、そもそも魔素を知る者があまり居ません。魔力は当たり前に体内で作られ、当たり前に扱えるものである……なんて考え方が流行っている人達に魔力にも素があるなんて説いても見向きもされませんよ」

 「……確かに」

 「魔素が使えれば確かに利益(メリット)があります。『起句』さえ唱え、魔法を使える状態にすればいつでも放つ事が出来ます……が、それ以上に損失(デメリット)の方が大きいのです」

 「それが魔素を知っていても使わない理由……か」

 「第一に燃費の悪さ。今私が放った弱い魔法ならまだまだ放てます……が、『冬の牢獄(イヴェール・プリゾン)』級の魔法を魔素で放てば、私の魔素は発動前に枯渇し骨折り損のくたびれもうけで終わります」


 そんなに!?

 セリエの広範囲殲滅魔法『冬の牢獄(イヴェール・プリゾン)』は確かに魔力の消費が激しいとは言っていたが、一発も撃てないなんて事は有り得ない筈。自分の魔法が発動もしないってどれだけ燃費が悪いんだ。


 「二つ目は威力の減衰。魔法は精霊の助けがあって初めて事象を改変し、高い効果を発揮します。ですので自分の力だけで使う魔法に大した効果がないのも納得し易いでしょう」


 まぁ、魔法は人と精霊の共同作業なんて言われてるだけはあるからな。考え方としては重い物を一人で持つより二人で持った方が早く移動が出来る感じか。


 「最後の損失(デメリット)が一番大きく……自分の魔素で魔法を放ってばかりいると、行く行くは精霊の力を借りられなくなる可能性がある事です」

 「どう言う事だ?」

 「クロさんが誰かを手伝おうとした時、差し出した手を払われたら再び手を貸そうと思いますか?」

 「……まぁ状況によるが、貸さないだろうな」

 「それと同じ事です」


 そういえば……『精霊眼』を初めて使えた時にじいちゃんが言ってたな。

 精霊は寂しがり屋だって。

 ただでさえ一方的に話し掛けてるだけなのに、魔力も貰えず意思疎通も出来ないなら関わる事自体を止めようとしても可笑しくない。……精霊=人間みたいな考え方は不敬な気もするが当たらずとも遠からずってとこだろう。


 「燃費が悪く威力もない、将来的に精霊に愛想を尽かされる危険が在りながらも何故魔素を私達は求めるのか。その答えが━━」

 「……『魔装』か」


 俺が導いた答えが正解だったのか、セリエがニコリと笑い掛けてくる。

 より正確に言うなら『魔装』だけでなく、『竜器』と呼ばれる物を持ってる奴もそうだろう。


 「お母様が使う【怠惰(ベルフェゴール)】は戦いに掛けた時間によって魔素を喰う量が決まるそうです。最大で五分程使えば全ての魔素を持って行かれるとか」

 

 って事は……以前エルさんと衝突した時、かなりギリギリだったのでは?

 そう考えるとエルさんが使っていた『神器』にも魔素が必要なんだろうか……それとも他の何かが……。


 「そう言った訳で、『七大罪禍』だけでなく『魔装』を使う国に取っては喉から手が出る程欲しいのが魔素の回復手段なのです」

 「なるほど……って事はセリエも『魔源種子(エーテル)』があれば助かる訳だな」

 「そうですね。オルタンシアには補充型の魔素回復手段がありますがそれも有限、あれば大いに助かります」


 セリエの言う回復手段って前に見た指輪の事か?

 あの時は魔力だけを回復してるかと思ったが、もし『魔装』が魔素を消費するものならセリエを手伝うフェネクスやアモンにも必要になってくるって事だもんな。あの二匹……2人?にも俺達は助けられてるし、協力出来る事には協力したい。

 ……あー、なるほど。確かにこれでセリエに『必要ありません』と言われた日には今後手を貸すかどうかが躊躇われる。これが精霊の気持ちってやつなのかなぁ。

 ま、兎に角。


 「ヴィオレ達が量産をしてくれている最中だが、セリエや亜澄さん、ディオサにも『魔源種子(エーテル)』は回す事にしよう。効果は飲んで貰うまでは未知数だが」

 「……!……良いのですか?」

 「良いも何も必要だろう?まぁ此処が賑やかになるのは勘弁して貰いたいけど」


 他の《魔王》に『魔源種子(エーテル)』の出所が知れ渡り、この場所に殺到されても迷惑なだけ。ただ身内に回すくらいなら構わないが此処で作っているって事だけは絶対に秘密にして貰いたい。……それでも『命に換えても秘密を守れ!』って程でもないけどね。


 「……分かりました」


 一言、そう言ったセリエが不意を突いて距離を詰め、その肢体を俺に巻き付ける!?


 「おい━━」

 「色々……言いたい事は多々あるのですが、纏まりません。ですから今は……ありがとうございます」


 ……母親を神の様に崇めるセリエは、俺が開発した『魔源種子(エーテル)』が亜澄さんに必要な道具と判断した。だが、それを欲しいなんて……中々言えなかったんだろう。セリエの様なタイプは自分の言いたい事ややりたい事は溜め込んでしまう様な気がするから……俺達、受け取る側が理解し汲み取って行けたら……なんてね。

 そんな気持ちを込めて、抱き着いて来たセリエの頭をポンポンと叩く。

 

 「俺に出来る事がある時は遠慮するな。じいちゃんの家族は俺の家族だ」

 「……本当に……ありがとう」

 

 スッと離れ、至近距離から俺を見詰め……


 「では次からは、これは必要ありませんよね?」

 「それは分からん」

 「あら。私達は家族なんですよね?」


 くすくすと笑いながら、セリエが『偽りの感情(ペルソナ)』にそっと触れた。

 仮面越しにセリエの綺麗な浅葱色(アイスブルー)の瞳からその心理を読み取ろうとするが、まぁそんな技能は備わってないから無理な訳で。


 「これを容易く外せるような仲までもう少し……ですかね?」

 「多分な」


 先ずは俺から思う事を話して行こうと、正直な気持ちを話す。

 予感はあるよ、仮面なしでも今日居る人達と話せる予感は。


 「今はその答えで満足して置きます」


 セリエが笑いながらくるりと扉に向け歩き出し、やがて静かに浴場を後にした。

 セリエだけではなく、シロもリリーナもティアも……もっと言えばエルさんに亜澄さん、アリーシャさんにヴィオレ・ヴィオラ・ヴィオレット、そしてディオサに至るまで……女は分からん。

 脱力してその場に座り、改めて肩まで熱い湯に湯かった。



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