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唯一の家族
毎日が幸せと驚きの連続だった。
トイレを覚えたとき。
お手、おかわりを覚えて
澄んだキラキラな瞳で見つめるとき。
ずうっとずうっと一緒にいられると思っていた。
毎日が幸せでずうっとずうっと続けばいいなと思っていた。
いつものように、散歩していると
前から大型犬がやってくる。
見たことのない犬で飼い主の男性は頼りがなさそうである。
こわいなぁとおもいつつ歩いていると
リードが飼い主らしき男性からすり抜けた。
一瞬のできごとである。
するとこちらめがけて走ってくるではないか。
見たところ30キロ以上はありそうな犬である。
そのとき本能で、まずいと感じあわてて愛之助をかかえてにげた。
そのときである。脚に鈍い痛みが走った。