表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
遺物調査  作者: niya
5/8

美顔ローラー


   美顔ローラー


 今回のテーマは全て銀色をした素材で形がY字の形をしており、先端が球体が付属された美顔ローラーであった。

「変な形ですねぇ」

 まじまじと見ながら呟くタクミ。

「その通りですわ。こんな変な形の器具始めて見ましたわ」

 その当時に使用しない人間が感じていた異様さを、時間を通り越して再び未来の彼らも感じていた。これがわかる人にしかわからないというものかもしれない。

「今までになく変な形状じゃのう」

 博士はこの美顔ローラーを手にし、上下左右と多方向から美顔ローラーを見た。そして、球状の部分を手の平でくるくると回す。

「博士。その部分は回転するんですね」

「でもなんで回転するのですのかしら?」

 ミサキとタクミが会話を続ける中でも、博士はその間にもずっと回転させ続けている。じっと同じ動作を続ける博士。

「博士? どうされました?」

 タクミの言葉に反応を示さず、じっとみつめる博士。

「わかったぞ!」

「何がわかったのですか?」

「これの使用方法じゃよ」

「その方法とはなんですの?」

「これは蝶理器具の一種じゃ」

「蝶理器具?」

「そうじゃ。このコノコロと回転する部分は、色んな食べ物をすり潰す部分じゃ」

 博士は、そういうと使い方はこうじゃと言わんばかりに卓上を何度も美顔ローラーを滑らせた。

「なるどほど」

「確かにすり潰しやすそうですわ」

 こうして、本部に美顔ローラーは調理器具として報告された。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みいただきありがとうございました。 他の作品もよろしければご覧ください。 作品一覧
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ