レーザーディスク
レーザーディスク
研究室に居る三人。
その中央に鎮座していたのは、レーザーディスクだった。
「博士。これはなんなのですわ」
「それも調べるのがわしらの仕事じゃよ」
「そう。そう」
交錯する会話の中央に鎮座するレーザーディスク。
「汚れてい為綺麗ではないですが、我々の姿を反射しますね」
レーザーディスクは、三人の姿を映す。
「わかりました。これは鏡というやつですよ」
「鏡かね」
「ええ。我々は容姿のチェックに映像を使い、全身をくまなくチェックしますが、この大昔にそんなものはありません。だから、その際に鏡なるものを使っていたそうです。それが、これがその鏡と呼ばれるものですよ!」
助手の見解に釈然としていない博士。
「あら、そのお顔。博士納得いっていない様子ですわね」
ミサキに指摘をされた博士。
「鏡にしては不便そうじゃなと思ってな」
「不便?」
「うむ。もっと持ちやすそうな形をしてそうな気がしてな」
「そう言われるとそうですわね」
「では、博士はなんだと思われるのですか?」
少しばかり考えこむ博士。
「これはレジャー用の食器じゃ!」
博士はレーザーディスクをビジッ!と指差し叫んだ。
「これがお皿なのですかですわ!」
「うむ。昔は外で食事をする文化があったそうじゃ、その際に家にあった材料の食器はどれも硬く持ち運びずらかったそうじゃ。そこでできたのがこれじゃ。これは軽く丈夫。これに食材をのせてみな食物を摂取していたのじゃ」
「でも博士。この穴は?」
「考えてみなさい。真ん中に穴があったほうが持ちやすいじゃろ」
「なるほどですわ」
「流石、博士!」
こうして彼らの研究によりレーザーディスクは、レジャー用の使い捨てにできる食器として報告された。